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登山前 関空からドーハで飛行機を乗り継いで約20時間。やっとタンザニアのキリマンジャロ空港へ降り立った。暑い!と思いきや、案外涼しい。東アフリカ諸国は高地が多いので涼しいのだ。この辺も標高1,500mくらい。空港を出ると、そこはアフリカのサバンナ。意外と爽やかなアフリカの風を感じてホテルのあるモシへ向かう。
登山1日目 (11月21日) : マラングゲート(1,820m)→ マンダラハット(2,720m) 今の時期は小雨季。ベストシーズンではないが、それほど悪くもないらしい。出発日は朝から快晴。ホテルの屋上からキリマンジャロの雄姿を拝む。ホテルからバスで1時間半、登山口のマラングゲートに着く。ここから5泊6日の山行が始まるのだ。初日の今日は行動時間も短いスケジュール。昼食はランチボックスを頂く。道中サルなどを見ながら本日のお宿マンダラハットへ到着した。夜は静寂を破る変なサルの叫び声。アフリカにいることを実感しながら眠りにつく。 ▲ホテルからキリマンジャロ ▲登山口マラングゲート
登山2日目 (11月22日) : マンダラハット(2,720m)→ ホロンボハット(3,720m) 今日は1,000m高度を上げ3,700mまで登る。ポレポレ(スワヒリ語でゆっくりの意味)と山道を歩く。ポーターの黒人は一人15kgを背負う。体力のある人でも15kgまで。なのでやたらとポーターの数が多い。これが国の雇用対策というものか。1時間ほどで樹林帯を抜け灌木帯へ。視界が開けてきたがガスが出て展望はよくない。ポレポレしているうちにホロンボハットへ。この小屋は全行程5泊のうち3泊することになるベースキャンプみたいなものだ。富士山の頂上と変わらない高度だが調子はいい。8名のメンバーも全員体調はよさそうだ。ガイドに教わったヒューっと一気に息を吐き出す呼吸法がよかったのか。しかし夜寝込むと息が浅くなり軽い頭痛がした。血中酸素濃度も朝方は90%を切る数値が出る。少し不安。
登山3日目 (11月23日) : ホロンボハット(3,720m)にて高度順応 今日は高度順応日。西遊旅行のツアーが他のツアーより登頂率が高いと言われているのは、この順応日で1日長い日程となっているからだ。朝からゼブラロックへハイキング。その名の通りシマウマ模様。キリマンジャロで特に印象的な高山植物のジャイアントセネシオも姿を現す。人生初めて4,000mを超えるも体調の異変なし。夜も前の日よりよく眠れた。ここまで順調に高度順応できている感じがする。少し安心。 ▲ゼブラロック ▲ジャイアントセネシオの群生 登山4日目 (11月24日) : ホロンボハット(3,720m)→ キボハット(4,720m) 昨日は雨だったが、今日は朝から天気がいい。このまま登頂までよければいいが。メンバーのみんなとそんな話をしながらアタック小屋であるキボハットを目指す。左にキリマンジャロの本峰。右にマウェンジ峰を見ながら緩やかな道を登る。最高の天気。高度はすでに4,000mを超え、しっかりと呼吸をしながらポレポレ歩く。途中でラストウォーターポイントを通過。もう水場もない。キボハット直前でメンバーの一人が嘔吐する。高山病の初期症状だ。富士山より1,000mも高い所なので仕方ないか。自分は至って元気。しかし油断は禁物。今日は夕方から少し仮眠を取り、深夜23時からアタック開始する。それまでは体力も気力も温存しておく。仮眠は予想通り全然眠れなかった。ウトウトすると途端に頭痛がする。4,700mという高度に順応が追いついていない。朦朧と長い時間。起床の時間を待つ。 ▲左にキリマンジャロ ▲右にマウェンジ峰
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屏風岩登攀 | 明神岳南西稜から明神岳登頂 |