初級クライミング雪彦山 (報告/ちびサンボ)



■日 程 : 11月13日(日)

■山 域 : 雪彦山

■目 的 : K木 初級クライミング教室修了山行

■参加者 :

ちびサンボ
(リーダー)

ヨッシー

K木
■行動記録

13日(日):(晴れ)6:10垂水駅南側ロータリーでK木、ちびサンボ集合→賀野神社前駐車場でヨッシーと合流→7:50出発→8:50地蔵岳東稜ノーマルルート登攀開始→11:45地蔵岳頂上→12:45下山開始→13:25賀野神社駐車場着




先週、初級チームが雪彦山で大渋滞したと聞いたので渋滞待ちに備えて防寒具を余分に準備していた。今日は前週と違って天気も良く、先行パーティーは1パーティーだけだったので待ちはそんなに無かった。しかも、逆に暑くてウェアーの選択を間違えたと後悔した。 取付きでは先行パーティーが上の段でビレーしていたので、K木には木でビレーする方法をやってもらった。支点の取り方は問題なし。お互いにBARKチェックをしてクライムオン。

▲快晴
K木とはほぼ同時に登攀し、登り方と中間支点での操作の確認を行った。リードが登っている時に携帯の緊急速報アラームが鳴った。どこかで地震があったのだろうかと心配になる。1ピッチ目終了点に着いたところで携帯をチェックすると、兵庫の訓練アラームと分かりホッとした。K木の登りは、少し遠いホールドを取ろうとしてハイステップ気味に登っているので、ホールドを探すのでなく、スタンスをちゃんと見て登るようにアドバイスした。2ピッチ目、K木が少し悩みながら登っているので、ホールドやスタンスをアドバイスした。やっぱりハイステップ気味だなぁ~と思ったが、自分で考えながら登っているので特に何も言わなかった。ヨッシーはペツルの支点でビレーをしていた。K木には、この場所が空いて無かったら木でビレーする方法がある事を説明した。後続パーティーが登ってきているので、今回は支点の作り替えはしなかった。3ピッチ目、ヨッシーはペツルの支点からの直登ルートを登っていたが、K木には簡単な右側から回り込んで登るようにアドバイスした。終了点手前の階段状の登りでも、やはりハイステップだ。スタンスを見て、少しずつ足を上げるようにもう一度アドバイスした。4ピッチ目、登る準備をしているところでスズメバチ一匹がまとわりつく。ヨッシーは自分に近寄ってる時は大騒ぎするのに、私が「手の甲に止まっている。怖い。」とビビっていると「大丈夫ですよ。」と笑っている。コノヤローだ!K木はヨッシーの作った流動分散の支点に自分の安全環を付けてから、ビレイループに確保器を準備している。「何で安全環付けたのに、そこにまず自分のメインロープでセルフを取らないの?」と確認する。K木がキョトンとして「一緒に掛けていいんですか?」と聞く。ヨッシーの安全環が付いているのに、自分のロープも一緒に掛けていいのかと戸惑ったようだ。一番強固な支点は一番安全だからいいんですと説明した。二人にはどれが動く岩かを教えておいた。ヨッシーは丁寧にプロテクションを取って登っている。ヨッシーのリードは安心できる。K木も上手にチムニーをかわして登り、安定していた。このピッチで後続パーティーがチムニーから登らず、右の壁を登って我々フォローを追い越していく。本来なら、我々は左から立木に登るのだが、ヨッシーは右から回り込んでいたので後続パーティーのロープと交差してしまった。ここで操作するのはややこしいので、ヨッシーにビレー解除してもらい、ちびサンボ、K木が少し上の段まで登り、そこでヨッシーのロープを引いて登ってきてもらった。そこからコンテで馬の背手前まで歩いた。馬の背でのビレーは立木を使った。K木は木に対し、少しかがんで短い距離でキッチリとロープを巻いていたので、「それで立ってビレーできる?」と確認。ロープの長さを調整し直す。K木は今までずっと、確保器を付けてから手袋をしないでロープが渡されるのを待っている行動が見られたので、手袋をつけてビレー体制を先に整えるようにアドバイスした。マルチピッチでの時間短縮を考えての事だが、これから雪山をやるなら手袋をつけて操作する事を覚えた方がいいと思ったからだ。このピッチでK木にはロープ半分や残り何メートルってコールしたりするんだけど、分かってるからいいかと話していたら、ヨッシーはどんどんロープを伸ばしていく。ヨッシーに「ロープいっぱいよ」と少し早めにコールするがまだロープを引く。もう一度コール。「ロープいっぱいですか?」と確認のコール。ヨッシーは最終ピッチ手前の大木まで行けると思っていたようだ。馬の背を登り切った木のあたりで切らないと届かないと大声で説明し、少し戻ってもらった。K木は緩んだロープの戻し方は問題なく出来ていた。馬の背の登りではスタンスの見つけ方がまだ上手ではないが、特に問題なく登った。ここから最終ピッチの取り付きまではコンテで歩く。最終ピッチはリング2個を使って支点構築してもらう。ヨッシーがルートの確認をしたので、中間で右トラバースして、凹角から右に出れば階段状だと説明した。右トラバースの所でK木が「ちょっと怖いなぁ」と言っていたので、ホールドやスタンスを教えた 。

▲最終ピッチを登るK木
頂上に着いて登攀終了。頂上では一般登山者やクライマーがどんどん登ってくる。端の方で荷物を片づけ、昼食を摂った。不行岳北壁ルートを登っているパーティーをしばらく観察して下山した。展望岩から地蔵岳正面壁のルートを見た。駐車場で片づけ、反省会をして初級クライミング修了山行を終了した。
今回、アプローチからヨッシー、K木、ちびサンボの順で歩いたが、分岐でヨッシーは正面壁側へ行ってしまった。途中でヨッシーが気が付き引き返したが、私も正面壁側だと分かっていながらついて行った。何か違和感を感じながらも、おしゃべりに夢中になっていたせいかもしれない。K木には、リーダー、サブリーダーが怪我して動けなくなって、自分一人で助けを呼びに降りないといけないかもしれないから、ちゃんと覚えるようにと言っておきながら、ごめんなさいです。反省会でK木に途中でアドバイスしていた事を確認したら、練習の時は手袋をして操作するとやりにくいから最後でいいと指導されていたと聞く。マルチピッチでビレーヤーはさっさと準備して、リードが直ぐに登れる体制を取らないといけないと言う考えがあってアドバイスしたが、初級ではそこまで求めてないので厳しい事を言ったのかもしれないと反省した。途中から後続パーティーがぴったりとついてきたので、スピード魂に火が付いてしまったのかもしれないです。ごめんなさい。初級はマルチピッチのフォローの役割が出来る事、安定して登れることが目標なので、今回は全く問題ないです。修了おめでとうございます。システムは完全に自分のものにするまでは直ぐ忘れるので、頑張って続けて下さい。これからもよろしくお願いします。

▲地蔵岳頂上、初級修了おめでとう!

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

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