妙義山 OYAJI倶楽部山行 〜痩せ尾根と奇岩の岩場を愉しむ〜  (報告/チャゲ)


■日 程 : 2013年10月11日(金)〜13日(日)

■山 域 : 妙義山

■目 的 : 痩せ尾根と奇岩の岩場を愉しむ

■参加者 :

チャゲ

Tankuro

塩ちゃん(一般)

H(前橋勤労者山岳会)
■行動日程

11日(金) 神戸発=夕刻前に妙義神社Pに移動(Pで車中泊)

12日(土) 6:00妙義神社(Hさんと合流)〜6:45大の字〜7:10奥の院(Hさんと別れる)〜8:05大のぞき〜8:50タルワキ沢コル〜9:05相馬岳〜茨尾根ピーク〜11:35鷹戻しの頭〜12:45ルンゼ鎖場〜13:00第4石門広場〜15:20妙義道の駅駐車場(Pで車中泊)

13日(日) 中之嶽神社〜帰阪




▲大の字

岩石群は日本屈指の山岳美を誇るといわれ、奇岩の多い複雑な構造の妙義山、標高は1000mそこそこの低山ではあるが縦走路は破線で、ベテラン向きとなっている。道がわかりにくいところもあり、突然切れ落ちて道がないところもしばしばあるし、又稜線の両側は切れ落ちており雑木がなければ怖さを感じる、つまずいたりしたら危ない所でもあり死亡事故も多い山だそうである。

塩ちゃんもこのコース縦走したらしい。私も今回と逆コースを丁度10年前に縦走した事がある。
 
12日 妙義神社で、前橋にいるHさんと合流。神社横の登山口で計画書を入れる。
Hさんも上は行ってなく行きたいのだが、今日は体調悪いから辻で別れるとの事、皆さんの顔を見たいから来たそうだ。

少し登るとやがて、大の字の岩峰。これを登ると5名の先客、ここから関東平野の見晴らしは良い。先客も縦走するそうだしかし、岩場を降りるのに確保の準備をしている。「苦手な人がいるから」との事だが、こんなんで縦走は無理やろう。この後若者二人組が来た、駐車場で隣にいた人らしい、挨拶を交わす。

辻で降りるといっていたHさん、「奥の院までいってみたら・・・」との勧めで着いてくる。ここから鎖場、ヘルメットを装着する。

▲奥の院からの鎖場

この壁ホールドは多く登りやすい。下で見送るHさんと別れる。見晴らしからは裏妙義とその後に浅間山の展望だ。

▲裏妙義・遠くに浅間山も見える


▲天狗岳

その後鎖場の連続だが、登りやすい。ここの岩は凝灰岩、安山岩溶岩で出来ており、ボコボコと出ているし安定して登りやすい。クライミング経験ない人が登って死亡事故も多いようだ。

大覗きから目の前に天狗岳の大岩壁が目の前にそびえている。そして関東平野、下の街並みもよく見える。ここから先も上り下りの鎖場が続く。

▲上り下りの鎖場が続く

▲茨尾根や金洞山
相馬岳から、これから行こうとする茨尾根や金洞山などの眺めの向こうに、台形の荒舟山も望める。

この先から茨尾根、ざれた山腹、外頃バンドやトラベースもある。稜線はきれ落ちてはいるが雑木のおかげで怖さはないものの、つまずいたり強風が吹いたりしてバランスを崩せば危ないだろう。(今日も結構強い風が吹いていた)道が少し判りづらい所もあった。途中休憩した時にハーネスをつける。堀切を過ぎまたまた鎖場、トラバース、やがて女坂の分岐で国民宿舎の看板がある。この先40分の所に60mほどの登りでこのコース一番の難所といわれる鷹戻し、梯子と数連の鎖場である。

▲鷹戻しノッコシ


▲懸垂下降

ここはそう難しいと感じなかったけど、最後の右えの乗っこしのところが緊張した。上から見ると結構高いなー鷹戻しの頭でメールを開くとHさんも無事下山したと連絡が入っていて一安心。

この先2段25mの鎖場がルンゼにかかっており、折角だからロープを出して懸垂で降りることにするが、塩ちゃん、下から写真撮るといって降りていく。チャゲ、Tankuroは懸垂(写真8)で中断まで降り、ここから3人で懸垂下降する。下部は少し被っていた。

ここから張り紙が有り、「ここから滑落100m」と書かれているのに目がいく。下にはロープが張ってあり、ついそちらに誘われてしまった。こんな所通った事ないなーと思いながら下ったが、これは中間道への下山道だった。

おかげで縦走できなかった。(後でどこで間違えたかHPで調べたらここから先も事故が多くなるべく通さないように誘導してるそうだ)張り紙の処でじっくり見渡していたら間違いはなかったろうに、東岳はここから10分くらいの所だった。

しかしこのロープの下山道も山腹を這うように急傾斜の道、雨でも降ったら滑るだろうなー

▲ロープで下山道


▲第4石門

やがて大砲岩、この辺りから人がチラホラ、すぐに第4石門の広場に着く。ここでヘルメットハーネスを外す。中間道を帰ろうとするもテープがはってあり通れない(あくる日売店で聞くと途中崩壊で一部通行止めになってるとの事)仕方がないので自動車道に降りる。

ここから車道を歩く、途中、一本杉からショートカットの道がある。木に覆われてはいるが日差しが強い中、日陰になっていて歩きやすかった。途中で木が切り倒され、相馬岳がよく見える処で時間もあるのでじっくり眺める。あの稜線を歩いたんだー。ここで若者二人組が追いついてきた。彼らは強風で鷹戻しは危険と感じて茨尾根から中間道に下ったとの事だった。「後のおばちゃんたちは?」と聞くと「あの人たちはとっくに下山道を降りました、あれでは難しいでしょう!」といったのを聞いて安心した。


▲下から見る相馬岳この稜線を歩いたんだ

道の駅駐車場に着くと、係り?のおばちゃんが出てきて、長くが駐車したからしかられるのかと思いきや、「お風呂はいるの」「ハイ、ふれあいプラザのもみじの湯に」というと、「待ってて割引券持ってきてあげる」との事、てっきりお小言かなと思ったんだけど・・・嬉かったー!



メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

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