杓子岳双子尾根の報告   (ココノール)


mariko

カノン

ココノール

なおみ

■日 程:2010年4月23日(金)夜発〜26日(月)

■山 域:杓子岳双子尾根

■目 的:雪上トレ アイゼン、ピッケルワーク、フィックスの通過、支点構築

■参加者:L=ココノール、mariko、なおみ、カノン

■行 程:

4/23(金)20:15JR尼崎発 1:20着梓川SA

4/24(土)4:30起床〜5:40出発〜7:15二股着・7:40発〜9:15猿倉着〜11:40小日向のコル着 13:00テント設営〜13:20〜16:20トレーニング(つぼ足での歩行、滑落停止、フィックス通過) 夕食後20:00就寝

4/25(日)4:30起床〜6:20出発〜7:50樺平〜10:00JP・10:45休憩後下山開始〜16:50テント場着

4/26(月)5:00起床〜7:30出発〜8:40猿倉着〜10:00二股着〜10:15温泉〜11:0.0温泉発〜11:40昼食後帰神




▲2010年4月25日 10:00 2600m地点

▲下降はザイルをフリクションノットで確保して下る

▲下山日も快晴


この時期は二股までしか一般車は入れない。残雪は豊富にあるが道路は除雪されている
猿倉の台地は広い。長走沢の向こうにジャンクションピークが見える。下部はブナ林だが上に行くにしたがって樹木のない斜面が広がっている。雪崩がおきやすいところのようだ。小日向のコルは広くて眺めが良い。不帰、八方、白馬三山などが美しいが雲が多い。テント設営のあと、さっそく雪上訓練を行う。コルの北には適当な斜面があり、まず歩行訓練をする。キックステップ、滑落停止、スノーバーによる支点構築などを行った。なおみは雪山経験も少なくキックステップもうまくできないが、繰り返しているうちに、改善が見られた。コルは我々のほかには誰もいない。静かな夕暮れだ。雲も徐々になくなってきて、明日登る杓子岳の頂上付近も見えるようになった。

25日の朝、小日向のコルを後にすると双子尾根はやせた尾根が続くようになる。途中にある樺平は別天地で広いコルになっている。テントがひとつ張られていた。ここからはしばらく広い斜面になっていてジャンクションピークまでのルートがよく見える。広い斜面の後は雪稜で、ジャンクションピークにはmarikoとカノンが先に着いて休憩していた。10時に着いた。ここから見る杓子岳には雪庇の張り出しが顕著だ。杓子頂上にはあと1時間あまりで着くであろうが、ここから引き返すことにした。下りに時間がかかる。ジャンクションピークから少し下ったところにスノーバー2本で支点をとってロープをフィックスした。ココノールの確保でmarikoが先行し中間支点もとってフィックスする。なおみとカノンはカラビナをロープにセットした状態で前向きで下りる。このような方法で5ピッチを断続して下りた。急斜面では懸垂下降もした。樺平ではホッとして休憩した。その後はロープを使うことはなくなったが、やせ尾根の下りは気を使う。結局、登りに3.5時間、下りに6時間もかかった。引き返さずに頂上に行って大雪渓を下り小日向のコルに登り返す選択肢もあった。しかし不慣れな人にとっては体力的にきついだろう。

下山の朝も天気が良い。今回の山行は当初に予定した入山日の天気が悪そうだったので出発を一日遅らせた。そのため3日間とも天気に恵まれた。

双子尾根は以前から気になっていた。小日向のコルが快適なテント場で眺めが良い。それに雪上訓練の場としても適している。双子尾根の登攀も白馬主稜よりもやさしい。ただ尾根を下るのは容易ではないとも思った。そして結果は、やはり容易ではなく時間がかかった。しかしトレーニングとしての効果はあった。残雪期の小日向のコルは良い環境なので再訪したいところだ。





参加者の感想


mariko : 体力不足だった。引き返したのは適切な判断だった。確保して下りたので練習になった。良いお天気のときに来れたらよい。赤布はピストンのときは必要では? 体力と技術をつけて完登しましょう。

なおみ : 体力不足を感じた。二股から猿倉の間で靴擦れになった。くだりは思ったより難しかった。ザイルの使い方やピッケルの使い方を言われても「シャフト」という意味が分からなかった。ビーコンの使い方がわかっていない。前回の中央アルプスとともに天気に恵まれて幸せ。

カノン : 滑落停止訓練は初めてだった。支点を作ったのを見て早く確保できるようになりたいと思った。以前から足首が硬いので登りが急な所では、フラットに置くのが辛い。ピッケルをさしながら急なところを歩くのが安定しない。

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

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