朝日岳山行報告 (じゅん)


■日 時 : 2020年4月10日(金)~12(日)  

■場 所 : 谷川連峰(白毛門岳~笠ヶ岳~朝日岳)

■参加者 :

じゅん



4/10(金)雪 土合~松ノ木沢の頭 往復

4:00 長野市内出発。 前日の天気予報では強い寒気が通過し、山ではまとまった雪になり、強風が吹くというものであったが、決行することにした。国道117号の飯山付近で雪となり、新潟に入ると雪が強くなった。湯沢から関越道に乗り、関越トンネルを越える。トンネルを境に天気が変わることが多いが、群馬も雪が降っていた。湯檜曽の温度計は3℃。

7:00 土合橋駐車場。支度をしてスタート。

10:00 松の木沢の頭。 2か月以上歩くトレーニングから遠ざかっていたため、急登がこたえた。時期的に締まった雪面を想定していたが、新雪が20cm程度積もっており、サクサク快適に歩くというわけにいかない。ここで樹林帯を抜けるが、間断なく降雪があり、風も強く、行く手もガスで何も見えない。20分ほど様子を見たが、引き返すことにした。下山しながらも、どうしても今日は笠ヶ岳までは行きたいと思い、登り返した。荒天を突いて前進したが、歩いていても全然楽しくない。退却を決めた。自分のトレースは雪で消えていた。幕営適地は高度を下げないといけない。明日のことを考えるとビバークしたほうが良いと思うが、ふもと付近で泊まるより一度帰って濡れた衣服と装備を乾かすことにした。今日はあまり良いところは無かったけれど、自分でトレースをつける楽しさは有った。

13:30 土合橋駐車場到着。 雪が積もった私の車が1台。道中、誰にも会わなかった。残雪期の締まった雪面を歩く馬蹄形の縦走を計画していたが、難しかった。このまま中止しては不完全燃焼である。明日の天気は冬型が緩む予報となっている。もう一度挑戦することにした。ただ、縦走ではなく朝日岳の往復とした。

▲谷川岳の雄姿
4/11(土)雪、一時晴れ 土合~白毛門岳~笠ヶ岳(避難小屋泊り)

8:00 土合橋駐車場を出発する。前日、松ノ木沢まで歩くのにかなり疲労したので、意識してゆっくり歩く。なるべく汗をかかないようにオーバーヤッケ上下、ズボン、長袖Tシャツで登る。ゆっくり歩いても結構汗をかいてしまった。寒くて5分以上立ち止まれない。今日は先行者のトレースがあった。松ノ木沢の手前で、ピッケルをだしてアイゼンをつけた。

11:00 松ノ木沢の頭。ここは晴れていれば谷川岳の最高の展望場所なのだが、ガスと雪のため休まず通り過ぎる。昨日に比べて空の色は明るい。迷わずに前進する。

12:00 白毛門岳。白毛門を過ぎると登山者が極端に減る。笠ヶ岳をみるとガスに覆われているが、迷わずに進む、笠の登りに差し掛かると前からバシバシ写真を撮りながら人が下りてきた。白毛門から先に人がいると思っていなかったため、すこしびっくり。ここらあたりで今日初めて晴れる。トレースのお礼を言って別れた。  

13:30 笠ヶ岳。山頂は雪が吹き飛んで、地山が見えているかと思ったが、朝日岳のほうに向かって少し下ると、ふくらはぎまで潜った。たっぷり雪があって自分の脚力では朝日まで行くのは難しいと判断し、今日は笠ヶ岳までとした。本日出会った登山者はソロの人が3人である。笠ヶ岳避難小屋につくと入り口が雪で塞がっていた。小屋は収容人員が3名程度、かまぼこ型の小屋である。扉が壊れていてちゃんと締まらない。30分程度雪かきをして小屋に入る。中は汚れていた。以前数回お世話になった。ぼろい小屋だが汚くはなかったから悲しかった。掃除しようと思うが箒もない。なんか直接寝るのも嫌なので中にテントを設営し、テント入り口の前にポリ袋を敷いた。15時から水を作る。明日の分を含め2.5L、約1時間かかった。特にすることがないので、16時から夕食にする。カレーメシと豚汁。これで結構満腹になる。笠ヶ岳からは眺望が楽しめるので、17時に小屋を出たが、もうすでに雪が舞いガスで視界がなくなっていた。小屋の中にテントを張っているので暖かく寝れた。夜中に雪面を踏みしめる足音が聞こえないかと気になった。


▲笠ヶ岳避難小屋と一ノ倉岳
4/12(日)晴れ、くもり 笠が岳~朝日岳手前~笠ヶ岳~白毛門岳~土合

3:00 起床。すぐ出れるように朝食は紅茶、チーズ2切れ、ナッツ少々ですます。食料は行動食、予備食、非常食含めて1日当たり900gになった。どうも自分の場合、食べないのに必要以上にたくさん持って行きすぎなんだな。支度が出来たので4時半に小屋をでると、雪が舞いガスがかかって前が見えない。1時間待機することにし、天気が好転しなければ下山することにした。5時に小屋を出てようすを見ると無風で快晴であった。今日は最終日であり、天気の急変に備え、10時ごろまでに松ノ木沢まで高度を下げたいと思った。その先は樹林帯でガスにまかれたとしても安全に下山できるからだ。引き返す時間を6時半に設定した。

5:00 朝日岳へ。ワカンをつけてスタートする。一度下ってから大きく登り返す。一つ目のピークから振り返ると昨日泊まった小屋と谷川岳、一ノ倉岳が、その奥に苗場山がみえた。馬蹄形を構成する谷川連峰の山々がみえる。七つ小屋山の奥には上越のマッターホルン大源太山が雲海に頭を出していた。行く先の朝日岳は3つ目のピークの先にありここからは見えない。さらに目を転ずると、燧ヶ岳、至仏山、上州武尊山がみえる。薄いトレースが残っているが、大きな雪庇ができているところもあり慎重にルートどりする。大烏帽子を越えると朝日岳がみえた。朝日岳の奥に巻機山まで延々と続く、遥かなる上越国境稜線がみえる。白毛門から巻機山まで、機会があれば残雪期に歩いてみたいルートだ。今年は雪が少ないといわれており、事実そうなんだろうけど、ここから見る谷川や上越の山々はまだまだ雪に覆われている。いよいよ最後の登りに差し掛かったが6時30分になった。残念だがここで引き返すことにした。自分なりに力は出し切った。帰路笠ヶ岳を越えたあたりで今までの天気が嘘のようにガスにまかれる。前日のトレースを外さないように進む。白毛門の手前でガスが切れてホッとした。山頂でワカンを外していたら今日初めて登山者に会った。山頂すぐの下りは急斜面になっている。旧雪の上に新雪が乗っているので滑りやすい。バックステップでゆっくり降りた。雪が解けて岩が出ているところは、アイゼンの爪がしっかり岩に掛かっているのを確認しながら降りる。松ノ木沢についたので休憩した。気温が上昇して暑いのでオーバーヤッケを脱ぎ、テルモスの紅茶に雪を入れて飲む。ここから先、雪はグズグズに腐っていた。ブナ林の白毛門登山道は雪がついていないと歩きにくい。ふもとは1日でこれほど変わるのかというぐらい雪が解けていた。本日出会った登山者は7名であった。

11:30 土合橋駐車場到着。コンパスで下山通知を送信した。グループ作成されておらず。メンバーに通知されていなかったことを後で知る。country gentlemanさんとジャッキーさんが心配して電話してくれた。帰りに水上IC近くの諏訪の湯温泉センターによって帰った。源泉かけ流しで350円、熱い湯の嫌いな自分でもゆっくり浸かれお勧め。私ひとりだった。コロナ緊急事態宣言外の地域だったが、今後は温泉も自粛しないといけない。交通事故がないようのんびり運転して長野に帰った。


▲遥かなる上越国境稜線

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

上松から木曽駒ヶ岳、
桂木場への縦走
(近日追加予定)

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