25周年記念山行
クライミング&ハイキングin御在所岳の報告 (報告/Ryuchan)



■日 程 : 2016年10月21日(金)夜~23日(日)

■山 域 : 御在所岳・藤内壁

■目 的:マルチピッチクライミング・ハイキングと懇親会

- クライミング班 -

■参加者:

Ryuchan
(リーダー)

country gentleman
(22日のみ)

ちびサンボ

けい

ジプシー

こじろう
(22日のみ)
■行動記録:

10月21日(金) 22:00頃、神戸・西宮出発~新名神のコーナンPAで仮眠
10月22日(土)  5:30コーナンPA発~蒼滝付近駐車~6:40御在所岳裏道登山道・日向小屋着~
・藤内壁・前尾根登攀 Ryuchan-こじろう、country gentleman-ジプシー
・中尾根バットレス登攀 ちびサンボ、けい
~日向小屋(宿泊)
10月23日(日)  8:00 日向小屋発~一の壁、バットレスでクライミング~14:30日向小屋着

- ハイキング班 -

■参加者:

ぶーちゃん
(リーダー)

AD

ココノール


mariko
(22日のみ)

なおみ


こじろう
(23日のみ)

K木

Tankuro
■行動記録:

10月22日(土) 日向小屋9:15発~一ノ谷山荘中道登山口10:20~負ばれ石10:40~地蔵岩~キレット~朝陽台~国見峠13:05~国見岳13:25~国見尾根~ゆるぎ岩・天狗岩~尾根道~藤内小屋~日向小屋15:30(宿泊)
10月23日(日) 日向小屋7:00発~藤内小屋7:32~裏道~国見峠9:05~朝陽台~山上公園~御在所岳9:30…9:40~長者池~武平峠10:20~一ノ谷山荘11:20~ロープウエイ駅11:50 :




はじめに  (Ryuchan)

メラピークKOBEはお陰さまで節目の25周年を迎えることが出来ました。四半世紀の長きに亘って続けてこられた先輩方のもと、我々と会員であられたOBの皆さんも迎えての御在所クライミング・ハイキング合宿がなんとか天候にも恵まれて楽しめたと思います。総勢13名の参加で夜は懇親会で盛り上がり、これまでの思い出や今後についていろいろ語り合う事ができたと思っています。またクライミングでは個々の目的を達成できた者もいて有意義な2日間だったと思います。

週間天気予報では微妙な予報で雨ならどうしようかと話も出ましたが、とりあえず現地に行こう。クライミングがダメでも皆でハイキングをしようと言うことになりました。実際はなんとか天気はもってくれて予定のクライミングは出来ました。クライミング班は現地取り付きでの渋滞を考慮して前夜発とし、高速道途中のSAで仮眠しました。芝生の上でテントを張りましたが、もう寒い時期になってきたようで、あまり寝つきがよくなかったです。4時間ほど仮眠して5時半頃にSAを出発しました。1時間と少しで裏道登山道入口に着き、日向小屋間近まで車が乗り入れられるということでしたので、小屋に電話するとご主人がご親切に登山道入口のチェーンを開けに来てくださいました。早々に小屋のご夫婦に挨拶をすまし、荷物を預けて岩取り付きへと出発しました。country gentlemanがご主人に前尾根P2からの下降ルートを確認していました。前壁ルンゼから安全に下れるようです。藤内沢への下降道は悪くて誰も歩いていないようです。

日向小屋を出て藤内小屋までは樹林帯の登山道、藤内小屋から沢沿いのゴロゴロを行きます。途中ウサギの耳手前で前尾根の全景が見えるところで御在所初めてのこじろうに前尾根、バットレス、中尾根を説明しました。その後再び樹林帯に入り五合目まで行きます。五合目辺りで藤内沢方面に登山道を逸れます(藤内沢出合)。

▲バットレスをバックに記念撮影
テスト岩を過ぎて前尾根組とバットレス組に分かれました。私はこじろうと前尾根で後ろにcountry gentleman・ジプシーに付いてもらい、こじろうへのアドバイスをお願いしました。P7取り付きに着くと前に2パーティーいて1パーティーは登攀中でもう1パーティーは待ちでした。ゆっくり準備をしていると丁度いい頃に出番が来ました。初めてのこじろうにはP7と最後のP2(やぐら)が少し難しいぐらいと説明して出発しましたが、終始こじろうは安定した登りで問題なく付いて来てくれました。ピッチごと常に待ちの状態でしたので時間はかかりましたが、ゆっくりと疲れることなく登れました。P2もこじろうは下からのcountry gentleman、ジプシーのアドバイスもあって難なく登ってきました。4人がやぐら登攀を無事終了して少しの休憩後、P2(やぐら)のコルより前壁ルンゼを下ります。途中悪い所を歩いてしまい石を誤って蹴飛ばし落石させてしまいましたが、よく見ると安定した道がちゃんとありました。がむしゃらに下りるのではなくよく見渡すと安全なルートがあります。途中、無線連絡をとるとバットレス組は懸垂下降中で、ハイキング班はもう小屋に着いていたそうです。もう一度藤内沢出合で無線確認をするとバットレス組はあと1ピッチという状態でしたので、こっちは先に小屋に戻っていますと伝えて再び小屋へと下山開始しました。

小屋に着くとハイキング班が先に小屋に到着しており反省会をしていました。こちらも前尾根組み4人で反省会。その後、皆が食堂でお茶をしているとバットレス組が戻って来ました。全員揃ったので晩御飯を待てずに宴会がスタート。18時からの夕食の予定でしたが女将さんが気を使ってくれたのか早めにカツオタタキから始まり色々とおかずを出してくださいました。最後は松茸ご飯が出てきて豪華な夕食となり、談話にも花が咲き、良い宴となりました。あっという間に22時のお開きの時間となり就寝です。

2日目は5時半頃から女将さんが朝食を用意して下さりました。食後のコーヒーも頂き、ハイキング班は早々に準備を7時前に出発準備完了でした。country gentleman・marikoが用事で先に帰るので、皆そろって小屋前で記念撮影。ハイキング班は出発しましたがクライミング班はもう一眠り。8時を過ぎたのでそろそろ行こうかと準備を始めました。今日はこじろうはハイキングでクライミングは4名で、一の壁で登ることにしました。取り付きに着くと、ものすごい風で寒い寒い!さすがの暑がりの私もカッパを出しました。ちびサンボ-けい、Ryuchan-ジプシーに分かれて登ろうしますが寒くてやる気がしない。帰ろうかと思いましたが、とりあえず1本登ろうと始めました。けい-ちびサンボは2ルート(Ⅳ)、Ryuchan-ジプシーは2ルートと思って登ったのが結果間違いでテンクォーター(5.10a)。リードRyuchanは寒いし風強いし飛ばされそうで怖いしで途中敗退ロアーダウンしました。情けないですがジプシーに代わってもらいギア回収もあるのでとにかく登ってもらい、途中テンションするもなんとか上までたどり着いてくれました。

▲一の壁テンクォーター リードジプシー
私はフォローだとなんとか登れて無事ギアを回収することができました。寒くてさあ次っと中々なれないです。けいがバットレス・カリフォルニアドリーミング1ピッチをトップロープ張ってくれると言うので行くことになりました。取り付きに着くと1パーティーが3人で登っていました。話しかけてくださって1ピッチで懸垂下降をするということだったので待つことにしました。待っている間もとにかく寒い。そろそろというところでジプシーが「登れそう」とぼそっというのでリードでトップロープを張ってもらうかと。見事、オンサイトをしました。ジプシーとはご無沙汰でしたが見ないうちにすごく技術をつけていると感じました。私はトップロープで怖くないのでガンガンと行きましたが(ガンガンのつもりです)4ピン目手前でスリップテンション、惜しかった!けいもリードでトライ、もう難なく登ります。時間切れでちびサンボは諦め撤収となりました。

藤内沢出合まで戻るとさっきまでの寒さは嘘のようで足早に下っていると今度は暑いではないか。汗が出てきたし、どうなっているんだ。定刻通り14時半に日向小屋に到着しましたがハイキング班がまだのようでいないです。片付けをしている間に連絡がとれると、もうとっくに下山して温泉に入っていたようです。小屋のご夫婦にお世話になりましたと挨拶を済ませて我々も温泉へと出発。ハイキング班は私達を温泉駐車場で待っていてくれました。揃ったところで解散とし、私達は温泉に入りました。グリーンホテルの温泉の湯はお気に入りです。疲れを癒したところで帰路につきました。

今回、25周年記念山行に参加してくださったOBの3人様、参加してくださりありがとうございました。皆様のご活躍を祈っております。またこれからもメラピークKOBEをよろしくお願いいたします。

他に2日間、クライミング・ハイキングとそれぞれのパーティーの行動報告を下記に載せております。


前尾根クライミング報告  (こじろう)

8:00 前尾根P7取り付き着→8:25登攀開始→14:00P2着

取り付きについた時点でもう先行に2パーティーおり、少し待ちながら準備を進める。今回こじろうは始めての御在所で御在所トレを3回ほどしたがまだまだ経験が少ない。RyuchanからP7とP2が少し難しいと聞く。先行パーティーが登ったので、登攀開始。Ryuchanがリードでノーマルルートを登る。しっかりとRyuchanの登りを見ながらビレー。P7はクラッククライミングであまりクラックをこじろうは登ってなかったので、緊張しながら登る。

▲P7の1ピッチ目をセカンドで登るこじろう
岩場はしっかりしていてフリクションもきく。少し安心だ。これならいけるかな?後のジプシー、country gentlemanにもアドバイスもらいながら登る。P7上部フェイスはちょっと緊張。

P6はリッジルート。結構高度感が出てきました。竪穴状のチムニーがある。ここは尺取虫みたいにして登ってあとでザックを引き上げると教えてもらう。(ちょっとやってみたかった)4ピッチ目はコンテで登る。5ピッチ目はP5ノーマルルート傾斜があまりなくクラックもあり登りやすい。6ピッチ目はP4凹角ルート、Ryuchanの登り見ていると、力は入るときに声が漏れる。ここ登れるかなと不安になる

こじろうは堡塁のダッコちゃんが苦手だ!ちょっと思い出してしまう‥上からRyuchanが左のほうが登りやすいからとアドバイスもらいなんとか行けた。7ピッチ目はP4のピークからの少しクライムダウンP3の取り付きまで、8ピッチ目はP3のスラブを登る。フリクションがきいているけど手がかりが少ないので濡れているときには登りたくないなと思いながら‥9ピッチ目P3のクラックルート

10ピッチ目はP3のスラブ上部。11ピッチ目はP3のピークから少し下りヤグラのコルへ。目の前のヤグラの核心部を2つ前のパーティーの女性がリードで登ろうとしていたRyuchanから登り方見といたほうがいいといわれ見る。その女性は右に回ってしまったがRyuchanからあそこは左だからとアドバイスをもらう。12ピッチ目P2ヤグラ、先行パーティーがいるので登り方研究する。やはり核心部ダッコちゃん状態でこらえないと登れないよと言われ、ジプシーからこっそり左側に足おけるからそこ使うと行けると教えてもらう。Ryuchanは岩が濡れてるからと言いながらもすいすい登ってしまった。P2は岩が霧で濡れて結構滑って登りにくい。核心部、つるつる滑りながらなんとかダッコちゃんできた。

▲P2やぐらをセカンドで登るこじろう
必死で足を上げようやくピーク。Ryuchanさん有難うございます!!なんとか登れました。あー気持ち良いですね。今回、Ryuchanの指時計がでなくてよかったです。(ずっと、リードしているので、指がつってしまいます。)

country gentleman、ジプシーパーティーのP2登攀後揃って下山。初級の雪彦山以来のクライミングでした。結構時間があいていたので大丈夫かと心配していましたが、怖いより楽しいという気持ちのほうが勝ちました。

たくさんの仲間との山行やクライミングやっぱり楽しい。今回のルートは混んでいたからゆっくりでしたが、マルチは時間が勝負だときいているので時間短縮できるようにこれからはリードもできるようになりたいと感じたクライミングでした。皆さま有難うございました。次はリードできるように頑張ります。


カリフォルニアドリーミング クライミング報告  (ちびサンボ)

8:20中尾根バットレス取り付き着→9:00登攀開始→14:00頂上着→15:35懸垂終了

昨年、けいとこのルートを登った時は3ピッチ目までしか登らなかった。次回はピークまで抜けようと決めていたので、0.3番から4番カムまでとアブミ用に長いスリングを準備してトライした。

▲カリフォルニアドリーミング全容
1ピッチ目10a(けい):前回はちびサンボがリードしたので、今回はけいにリードを勧めた。思った以上に岩が濡れてフリクションが利かない。苦戦しながらAO混じりで登った。ちびサンボは最初のカチに手が届かないので、けい以上にワンムーブスメアに耐える力が必要だ。同じくフリクションが利かず、全く止まる気がしなかったのでAOで抜けた。

2ピッチ目10b(けい):前回もそうだったが、オリジナルルートでなく、直上のウィンドサーファーを登った。ちびサンボは被った乗っ越しのフレークに全く手が届かない。1ピン目を掛けられないし、ホールドの無い被ったスメアも耐えられない。最初からAOしか方法が無いのでけいにリードをお願いした。けいは乗っ越しは問題なかったが、中間部で滑ってワンテンしたらしい。全く気が付かなかった。ちびサンボは1ピン目のAOはしたが、それ以外はノーテンで登れた。このルートの中でこのスラブが一番緊張するが、大好きだ。

3ピッチ目10a(ちびサンボ):ここはやや左のフレークにトラバースする。前回、1ピン目までが遠いのでカムがあれば良かったと思っていた所だ。0.5番カムを使って登った。中間部でフリクションが利かず結晶が剥がれる。ワンテンしてしまった。ショックだ。けいも同じ場所で両手を離すほどの余裕?と思ったらバランスを崩してテンションした。

4ピッチ目12a(けい):ちびサンボはフリーで登る自信は全くないからAOで登る予定だ。けいにフリーでトライしたかったらリードしたら?と勧めると、トライしてみるとの事だ。1ピン目へのトラバースも気持ち悪いがクリア。2ピン目を取る所からAOした。左のフェイスに乗り込んでから上部にフレークがある。しまった、カムは私が全部持っている。支点が無いのでカム無しでは登れない。ロアーダウンで取りに戻る。登り返していく時ヌンチャクを1本間引いて行くが、間引いたカンテにあるハンガーがくるくる回りロープが時々下敷きになる。これまた厄介なので、ロープをハンガーの上に回すために少しロアーダウン。何だかんだと手間取った。フォローのちびサンボもさりげなくフリートライを試みた。1ピン目は取れるが、2ピン目を取る所の足が全くない。これは無理と直ぐにAOした。乗っ越してからフリーに切り替わるが、切り替えるタイミングが難しい。上部も微妙なバランスだが何とかクリアした。

▲4ピッチ目終了点より
5ピッチ目草付(ちびサンボ):草付のような歩きのルートからコーナークラック。草付ではあるが支点が無いのは辛いので、カムや木を使って支点を取る。途中で5.7の脆いルートと5.9のクラックルートに分かれる。クラックを選択して2番カムを掛ける。けいからロープが屈曲して流れが悪そうだと言われたのでここで切る事にした。今回はシングルロープなのでそうした。少し下がれば懸垂の支点があったが、そのまま木を使って支点を作った。

6ピッチ目5.9クラック(けい):2番カムをやや上の方に掛けて乗り込むが、被ってる上に足が決まらず滑ってしまう。AOして2ピン目に1番カムを掛けて足を上げた。その上もカムを使って登り切った。ちびサンボはけいの掛けた2番カムすら届かないし、足は滑って決まらないし、唸り声を上げながらAOでクリアした。上部の右ルートは岩が脆く、左は苔が付いたスラブで登りにくいし落ちると振られる。細かいスタンスを探して直上した。

▲5.9グレードのクラック
7ピッチ目10d(けい):ここも自分の実力ではフリーで抜けられないと見て思った。右のクラックから登ると思っていたが、けいは左のクラックからトライする。いきなり足が滑って止まらないし、クラックは広くてバランスが悪い。4番、5番カムが有効なようだ。中間部ではけいがスリングを長めに掛けていてくれたが、それでも手が届かないし、足は全く決まらない。予測していた通り、スリングでアブミを作って乗り込み何とかクリアした。上部もバランスが悪く、知らぬ間に手を負傷して流血になり苦戦した。何とか頂上に着いてホッとした。

▲完登後、眺望の無いピークにて
シングルロープなので毎ピッチ懸垂が必要になる。

1回目:6ピッチ目にある懸垂支点まで降りた。後続パーティーはそこから北面に懸垂したようだが、どこまで届くのかが分からなかったので素直に登ってきたルートを懸垂で戻る事にした。

2回目:屈曲するので短いが5ピッチ目の支点まで懸垂。

3回目:出来れば2ピッチ分懸垂したい。取りあえず3ピッチ目の終了点まで降りて、ロープを垂らして足りるかどうか確認してみる事にした。懸垂時はロープの伸びがあるので、支点までギリギリ届いた。

4回目:ここも2ピッチ分降りたいところだがちょっと微妙。同じように1ピッチ目の終了点まで降りて残りのロープ長で考える事にした。35ⅿ位?と予測したが、下までは40mほどあった。諦めて1ピッチ毎降りる事にした。

5回目:20m程の懸垂で終了。

今回の目標はピークまで抜ける事だったのでその目標は達成できた。ただ、岩のコンディションが悪く、全くフリクションが利かずにテンションしたのは悔しい思いだ。12台のスラブはフリーで登る方法が全く分からなかった。最終ピッチのクラックは帰ってから確認すると、やはり右から登っている。いずれにしても難しいクラックだった。水やレーションを入れたハイキング用の小さいサブザックを背負って登ったが、もっと軽量化でトライする方が良かったと思う。ギアに関しては、4番カムまでしか持って行かなかったが、上部は5番カムがあっても良かったと思う。ロープはテンションした時の伸びを考えてシングルにした。懸垂の回数は増えるが1回か2回増えるだけなので、登る事に関してはシングルで正解だと思った。降りて来た時、次回は3ピッチ目まででいいと思ったが、コンディションが良ければピークに抜けたいと思ったりする自分がいる。マルチピッチルートは楽しい。ヨッシーありがとう!また登ろうね。


御在所ハイキング報告  (ぶーちゃん)

25周年を記念して、ハイキング班とクライミング班に分かれて合同の山行となった。神戸からココノール車にmariko、K木、ぶーちゃん、高槻からAD車でなおみ、Tankuroが御在所岳に向かった。今回は、日向小屋で久しぶりの会の懇親会が企画された。Tankuro、ADは退会してしまったのだが、参加してくれた。

四日市インターを下りて山を眺めると雲がかかり、どんよりとした空である。小屋に車を置き車道歩き、一ノ谷山荘まで車道歩き、中道から朝陽台に向かった。

今日の山行は、mariko、なおみ、ココノール、K木、Tankuro、AD、ぶーちゃんの7名である。いきなりの急登であるが、中道コースは変化に富む。「おばれ石」「地蔵岩」「キレット」等がある。

▲中道登山道入り口にて

▲キレット通過
紅葉には少し早い様であるが、霧の中稜線も見えなかなかの絶景である。朝陽台は、スキー場があり、その向こうに御在所岳山頂が見える。ロープウエイであがってくるので、普段着の人達もいてなかなか面白い。なおみが、ここでクライミング班と無線交信を行った。国見峠を経て国見岳に登る。頂上にある岩に登ると穏やかな山が秋を迎えている事を確認した。少し戻って国見尾根を藤内小屋に向かう。

▲国見岳の國ちゃん

▲国見尾根 ゆるぎ岩を過ぎて
「ゆるぎ岩」などの景観をうむ岩が点在しているが、木の根が這う急な下り坂、骨が折れる。 藤内小屋から沢沿いの道、中道への分岐を確認し日向小屋に戻り反省会となる。

ペース配分、オーダーを決める、地理感も無く安易に受けたリーダーの課題は多かった。 小屋は綺麗で広く、食事もたっぷり頂く事になる。松茸ごはんに冬瓜、かつおのたたき等など。参加者も少なかった最近のミーテイング、お酒も入って良い話が出来たのではないだろうか。ぶーちゃんは、たらふく松茸ごはんを頂いて、動くのが億劫だったが、この場の雰囲気を楽しんだ。広々した清潔な2階の寝室、貸切りであり22時過ぎに就寝。


▲楽しい宴会風景
しばらく話し声がするものの、すぐに眠りに落ちた。

2日目の朝、写真を撮って、mariko、country gentlemanが帰って行った。ハイキング班は7時に出発、本日は裏道から御在所岳を目指す。この日は、なおみ、K木、Tankuro、ココノール、こじろう、ぶーちゃんの順で歩く。中道に比べて距離は長い様であるが穏やかな道である。昨日に比べて全員調子が良い様だ。スキー場の芝生の中を歩き、三角点に着く。風が冷たく滋賀県側の空はどんよりとしている。山口誓子の句碑がある。「雪嶺の大三角を鎌と呼ぶ」とある。

▲御在所岳山頂一等三角点をバックに。爺シブイッ!
記念撮影をして、武平峠に向かう。結構ざれていて歩きにくい。知らぬ間に、Tankuroが先頭を歩く。今日も調子が良い様だ。鎌ヶ岳を見渡し、伊勢湾を眺める。風は気持ち良く快適である。武平峠から車道沿いの道を下っていく。ススキの穂は光に輝き秋を迎えている。

▲武平峠に向かう

▲ススキの穂、光輝き風心地
一ノ谷からロープウエイ駅を目指し、駅からADがグリーンホテルまで送迎をかってでてくれた。温泉に浸かり反省会。やはりリーダーの反省点は多いが、全員また元気に歩けた事は嬉しかった。御在所岳は、岩場が多く、車道やロープウエイもあり、なかなか足が向かずぶーちゃんは初めて訪れたのだが、なかなか変化に富んで美しい山だった様に思う。会を離れたジプシー、AD、Tankuroとの再会も楽しかった。リーダーとしての課題は多かったが、またこの様な機会があれば、リベンジをと願うのだった。


メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

剱岳バリエーション山行 明星山フリースピリッツ

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