初級クライミング雪彦山 (報告/ちびサンボ)



■日 程 : 2016年4月9日(土)

■場 所 : 雪彦山

■目 的 : こじろうの初級クライミング修了山行

■参加者 :

ちびサンボ
(リーダー)

ジプシー

こじろう
■行動記録

9日(土) (曇りのち晴れ)
6:30明石駅東側高架下集合→中村車で賀野神社前駐車場→8:30地蔵岳東稜ノーマルルート取り付き着→8:50登攀開始→12:15地蔵岳頂上→12:45下山開始→13:45賀野神社駐車場着→香寺荘泊、反省会&打ち上げ




雪彦山の地蔵東稜ノーマルルートは初級にはちょうど良いので渋滞する事も多々あった。今回登るのはこの1ルートだけだが、何かあった時の為に早めに出発。取り付きに着いたら岩場には誰も居なかった。後から登ってくるかと思ったが、運よく最初から最後まで貸し切りだった。

取付きではまず木でビレーする方法をやってもらった。木の選択の仕方に悩むが、こーゆーのは臨機応変にやるしかないので経験を積めば何とかなるでしょう。支点の取り方は問題なし。お互いにBARKチェックをしてクライムオン。以前注意したロープの出し方は改善されてスムーズに出せている。特に問題なし。ここはピッチの切り方がだいたい決まっているが、ビレーヤーはロープ半分や残り10mなどのコールをする必要がある事を説明してコールしてもらう。ビレー解除後の操作も問題なし。セカンドこじろう、サードちびサンボで登る。あまり距離を開けずに登り、登り方や中間支点での動きも確認した。クローブヒッチの形が少し汚かったが結び直すほどでなく、大きな問題なし。ロープの受け渡し、ビレーディバイスの向きも問題なし。これも改善されていた。2ピッチ目、ジプシーはペツルの支点でビレーしていたが、こじろうにはあえて立木でのビレーをしてもらった。木は根元の方が強いので下の方に支点を取るように説明した。ここで、こじろうのパスの安全環が閉まっていない事を指摘する。また、ビレーの準備が出来たのかどうか反応が分かりにくいので、出来たら自分で「ビレーOKです」と声を出すように指導した。3ピッチ目はチムニー手前までの短いピッチだが、ここはトラバース気味に登らないといけない。ジプシーが中間支点を取らずに登っていたので注意する。その場合に落ちるとどうなるか、支点が無い場合は木にタイオフして支点にする方法もある事を説明した。こじろうのビレーは基本的には問題ないが、どうも確保した末端側のロープが捻じれていたり、キンクしそうな時の操作に戸惑いが見られる。ビレーを始めてから人のビレーを見る機会がないので、次のピッチはちびサンボがビレーするので見て学ぶようにした。4ピッチ目、ちびサンボがビレー。末端側のロープの処理方法を見てもらう事で理解出来た様子。チムニーはジプシーの登りを見てもらい、手がかり、足掛かりを教えるとすんなりと登れた。ここで水分補給のため小休止。ここは普通コンテで歩くが、折角なので木でのビレーを自分で作り直してしてもらう事にした。ここでも安全環の閉め忘れがあり注意する。木の選択、タイオフの場所、太くない木で取る場合は別の木でセルフを取るなど、その場にある自然の物の選び方、やり方を説明した。フォロー二人で同時にスタートし、ロープの引きに合わせて、歩き登りする方法を教えた。馬の背でのビレーも立木を使った。ここでは自分で全部チェックし、「ビレーOKです」と言えていた。ここでの登りは問題なく見えたが、感想では慰霊碑のところの登りが少し難しかったと。ここから最終ピッチの取り付きまではコンテで歩く。コンテのやり方を説明するが、一回では覚えられないだろうから簡単に流した。最終ピッチはリング2個を使って支点構築してもらう。折角流動分散を作ったのに、それにロープで確保せず、先にパスを別の所に掛けようとする。「何でやねん。何のためにこれ作ったん。」と突っ込みを入れる。まだ一連の流れ、何を優先するかが整理できていないのかもしれない。

▲最終ピッチを登るこじろう
最終ピッチの疲れや緊張感もあるかもしれない。ジプシーは中間を右トラバースするルートを選択した。そこからそのまま木まで登って右に出れば階段状だが、次の右の支点が見えないからと、左にルート取りを変えた。ロープが屈曲して登りにくいのに…まあいっか。こじろうは右トラバースへ移る所のホールドやスタンスに悩んでいた。すぐ横に行き、ホールドの見つけ方やスタンスを教える。分かるとすんなりと登れた。頂上に着いて登攀終了。頂上でゆっくり休憩。

▲初級は修了ですね。おめでとう!
感想を聞くと思ったほど怖くなかったと。ただ、最終ピッチから振り向くと景色いいよと言っていたがそれは出来なかったと。見ていたらそこから動けなくなったかも知れないとの事だ。でも、いいペースで良く頑張りましたね。一般道を下山しながら右カンテのルートを説明。展望岩から地蔵岳正面壁のルートを説明するが、誰も登っていないので分かりにくかった。地蔵岳正面と東稜ルートの分岐点を行きも説明したが、帰りも確認した。次回はきっと先に歩かされるからちゃんと覚えておくようにと念押しした。駐車場で片づけ、今夜の宿泊先へ向かい、初級クライミング修了山行は無事終了。

夜は、ちょっと酔っぱらったジプシーの歴史の話を繰り返し聞く羽目になり、大笑いして就寝した。

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

野谷荘司山 宝剣岳で雪上トレーニング

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