初級雪山教室(1) 武奈ヶ岳山行報告  (報告/Ryuchan)


■日 程 : 2015年1月24日(土)~25日(日)

■山 域 : 比良山系

■目 的 : 初級雪山教室(1)(ルートファインディング、ラッセル、水作り)

■参加者 :

Ryuchan
(医療)

ジャッキー
(装備・気象)

はっせー
(食担)

ジプシー
(記録)
■行動日程

1/24(晴れ時々曇り)
西明石7:00着(ジプシー)~三宮7:19着(はっせー)~大阪着7:43Ryuchan・ジャッキー)~京都8:14発(ジャッキー)~北小松8:49着  新快速敦賀行 9:10 北小松駅出発 → 10:25 涼峠 → 11:05 ヤケ山 → 12:30 ヤケオ山 → 14:05 釈迦岳 → 14:45 カラ岳 → 15:40 八雲ヶ原(テント設営) → 20:00 就寝

1/25(曇り時々晴れ)
4:00 起床 → 6:10 八雲ヶ原出発 → 7:15 コヤマノ分岐 → 7:40 武奈ヶ岳登頂 → 8:25 御殿山 → 9:05 中峠 → 10:25 金糞峠 → 11:30 堂満岳登頂 → 13:15 ノタノホリ → 14:15 比良駅下山(帰路へ)



1月24日

▲ヤケオ山~釈迦岳

今年は去年に悪天で中止になった同じコースで北小松からの縦走を計画しました。2年前と3年前に同じコースを企画しましたが例年時間オーバーで計画書通りに行けませんでした。今年はメンバー的にも完走が期待出来そうです。しかし、私自身が付いていけるかが心配でした。天気予報はまずまずで気温も高めのようでした。出発して登山口までの坂道で早速汗だくになりました。登山口で衣類調整をしていざ登山開始です。涼峠手前あたりから雪が出てきました。過去2回同じ時期に通りましたが今年が一番、雪が多い様な気がしました。本日の前半はRyuchanが前を歩きました。天気も良く視界良好ですのでリアリティーがないですが、地図ルート上の各折れ点でコンパスを合わせます。コンパスの方向を確認しながら進んでもらいました。地図の等高線と実際のアップダウンとを照らし合わせる事も意識してもらいました。ヤケ山からは雪が付いていない所は砂地が凍っていました。気を付けて歩きます。しっかりとしたトレースがなく足が沈みだし辛くなってきました。しばらくツボ足で歩きましたが、ワカンのトレーニングにもなると思いワカンを履きました。快適にペースが上がります。途中からジプシーにトップを代わってもらい、なかなかのペースでヤケオ山、釈迦岳には14時前に着きました。例年はここで15時前になっていてその日の行動を諦めて幕営地になっていました。今年は計画通り八雲ヶ原まで行く事にしました。16時の天気図作成が微妙でしたが。カラ岳を過ぎコル2つ目で夏道は右に曲がって次郎坊山を右から巻くように進むのが正解です。今年は雪が多いからなのか景色が違う様な気がしました。雪面の下が夏道らしき場所を判断できずにまた次郎坊山に登りかけました。絶対におかしいと思い引き返します。樹木の間隔でおそらくこの雪面の下が夏道だろうというところを進みます。赤テープが雪面近くの下の方に付いているのを見つけました。ああ~ここだここだ、分岐の看板も出てきました。15時半ぐらいに八雲ヶ原に着いて急いでテント設営をしましたが天気図作成は間に合いませんでした。ジプシーはツエルトトレという事で別に横にツエルトで立派なテントを作っていました。朝まで快適に眠れたようです。テント設営後、ジャッキーに綺麗な雪を集めてもらって食事の支度を始めます。食担ははっせーでした。各食材が過剰包装そのままでしたので、嵩張るしゴミが増えるのでこれからは事前にジプロック等で整理してくることをお願いしました。8時頃まで飲食を楽しみ就寝としました。明日は4時起床で6時出発を目指しました。

▲ジプシーのツエルト

1月25日

テント撤収、ワカンも履いて6:10出発。まずまずのスピードでした。八雲ヶ原からのスキー場跡の登りはトレースを外してラッセルの訓練です。前半ははっせー、後半はジャッキーと交代で歩いてもらいました。ワカンを履いていたのもありますが楽勝で歩いていきます。私は必死に付いて行きました。7時半には武奈ヶ岳の頂上に着きました。頂上にいた時だけ曇ってしまいました。

▲武奈ケ岳ピーク

例年はここからピストンで八雲ヶ原まで引き返します。ここからは始めて歩きます。西南稜を快適に下ります。凍てるかなと思っていましたがアイゼンを履く所は無かったです。夏道はワサビ峠の分岐を東に向いて下りますが分岐の看板が埋まっていて通り過ぎてしまい御殿山まで登ってしまいました。ワサビ峠から一度、下の沢まで下って中峠までまた登るのですが、御殿山からでも尾根筋を沢まで下れそうでした。むしろワサビ峠からの沢筋を下るより足が埋まらず結果オーライでした。ペースも早く昼までに着いてしまうのではと思っていましたが中峠から金糞峠までの沢下りが結構大変でした。何回も渡渉が出てきて苦労しました。中途半端に雪があるので渡渉箇所は雪面端部が庇になっています。エイっとジャンプして向こうに着いたら庇が崩れて沢に浸かりそうです。絶対に濡れたくないのですが、4人がジャンプすると段々と庇が壊れてきます。最後のジャンプは恐怖です。途中1箇所どうしても渡れない所がありました。沢の幅がありジャンプでは届きません。もしハマったらそこは深いです。かなり上まで高巻きしました。ルートファインディングの勉強にはなったと思います。私的にはアドベンチャールートで楽しかったのですが初級のルートではないなと思いました。もちろんジャッキー、はっせーは大丈夫で楽しんでいました。

▲沢の渡渉

金糞峠に着くと私はかなり疲れていました。「まだ堂満岳登らなあかんのか」とブツブツ言いながら歩いていました。しかし、堂満岳はそれほど急登ではありませんでした。イン谷口までの下り(堂満東稜道)はいい道ではないです。倒木だらけでまたいだりくぐったりで更に疲れます。14時過ぎにひら駅前に着きました。クタクタです。私以外の3人はまだまだ元気です。駅前で飲みながら反省会です。私自身は普段のトレーニング不足を反省しています。天気が良くて計画通りに行動できた事は満足しています。気温が高くて私は結局一度もアウターを着ませんでした。そして、ジャッキー、はっせーは体力が十分にあります。しっかりとアイゼンの歩行技術を身に付ければどこにでも行けると思います。

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

八ヶ岳 石尊稜 初級雪山教室(2) 氷ノ山

Copyright(c) 2009- MERAPEAK-KOBE All Rights Reserved.