槍ヶ岳偵察  (報告/カノン)


■日 程 : 2014年11月21日(金)~24日(月)

■山 域 : 北アルプス・槍ヶ岳

■参加者 :

カノン(リーダー)

Ryuchan

ちびサンボ(メラ)

ジプシー
■行動日程

11月21日(金):今津駅21:00集合し、ジプシー車で出発。新穂高温泉1:30着。深山荘前、登山者専用駐車場にて仮眠。

22日(土):起床5:00→出発6:30→白出沢出合8:30→滝谷出合10:05→槍平小屋11:30→奥丸山分岐13:55→2350m付近14:30、幕営→就寝19:30

23日(日):起床5:00→ワカン装着して出発7:45→千丈乗越11:15→ワカンからアイゼンに替えて出発11:40→槍の肩13:30→槍ヶ岳頂上14:15→冬季避難小屋内15:00→就寝19:00

24日(月):起床4:00→アイゼン装着して出発6:30→飛騨乗越から飛騨沢を下降→槍平小屋8:45→アイゼンを外し出発9:10→滝谷出合9:50→白出沢出合11:00→新穂高温泉駐車場着12:35→温泉→今津着20:30→解散



今回も9時に今津の駅前に集合。ここからだとすぐに高速に乗れるので最近定番になりつつある。皆忙しくてビールを買ってなくて高速を降りてから高山のコンビニで購入する予定だったのだが、ジプシーがいつもの道を走らなかったためにビールを売ってないコンビニしかなく、今回はビールビールなし山行となる。1時30分に新穂高温泉の深山荘の駐車場に到着。

▲千丈乗越からの槍ヶ岳
5時30分に起床し、7時頃に新穂高温泉を出発となる。穂高平小屋で少し休憩をした。中に入って休憩もできるようだ。途中の穂高平小屋をすぎると西穂高の北西尾根の取付きをRyuchanが説明してくれて、白出沢に到着。ここを過ぎるとすぐに涸沢岳西尾根の取付きがあって、また教えてもらう。この先にブドウ谷があるはずなので探してあるくがチビ谷に到着してしまう。ここは年末には雪崩の巣となっていると思うが、今はほとんど雪がない。ここからひと踏ん張りで滝谷避難小屋に到着。中を確認してみると一応トイレがあって出入り口も複数ある。ここから川を渡るのに木が渡してあるのだが、狭い上に雪がのっていて非常に怖い。コースタイムでは槍平まで1時間30分だったように思いながら歩くが1時間ぐらいで到着。年末ではありえないと思う。ここでも小屋の回りと冬季小屋を調べておく。ここもトイレ完備。トイレを通ってから飛騨沢を渡るトレースがついている。ここから奥丸山への登りになるが、トレースは夏道に沿ってついているので雪崩があった沢に一旦入ってから尾根に取付く。雪がついてなだらかになっていないと末端から取付くのは厳しそうだが、おそらく年末には取りつけることだろう。この尾根かなり急で重荷だとシンドイ。トレースがないと4時間程かかるようだ。今回はトレースがあったがコースタイムの1.5倍程かかった。また雪も徐々に増えてきて50cmほどある。ここから少し歩いた所でテントを張るが、次の日にその先にテント適地があるのがわかる。本日はキムチ鍋で舌鼓をうち19:30に就寝。

▲西鎌尾根からの槍ヶ岳
夜中は風の音がしていましたが、朝方には無風状態になっていました。本日は、朝の天気が少しよく午後からは良いようなので遅めに出発する予定で5:00に起床しました。準備をしていると3人組みが通過していきました。軽装なので早朝に下から上がって来たようです。ジプシーがワカンで行きましょうというので、全員ワカンにして出発します。自分の年代もののワカンが傾斜がきつい場所で無理をするとすぐに紐が緩んで何度も外れてしまいます。年末までには買いなおします。この尾根歩きは重荷でラッセルが必要だとかなり時間が必要だと思います。前の3人組はつぼ足のせいか、荷物をあまり背負っていない割には苦労しています。途中で大喰岳西尾根を降りてくる2人組みをジプシーが発見して他のみんなでどこにいるのか探しましたなかなか見つからなかったです。この2人組は一旦降りてきて再度登り直していました。槍の肩で聞いてみるとトレースがなかったので空身で登って一旦降りて再度登ったようです。千丈乗越の基部部分まで到着しました。ここからはトラバースするルートとルンゼを直登してからトラバースするルートがあります。本日はトラバースルートを行きます。帰りの飛騨沢から見るとルンゼルートの角度はさほどでもないようです。またバックステップで降りていく様子が見られました。千丈乗越に到着しましたが、コースタイムでは3時間のはずですが、ここでも1.5倍ほどかかっています。すぐに上から単独の女性が降りてこられました。テン場に赤いテントを張って、MSRのスノーシューで登ってきた方のようです。話を聞くと結構な人数が登っているようで冬季小屋はいっぱいかもしれません。またルンゼコースからトラバースしてきた2人組みが上がってきました。ほとんど休まずに通過していかれました。この方々も軽装ですね。ここからはコースタイムで1時間30分となります。途中トラバースする箇所があり雪が多い時には注意が必要です。中崎尾根からはわかりませんが、大喰岳西尾根を確認すると傾斜はあまりないことがわかります。トラバースが終わると休憩には良い場所があります。ここからはもうひと踏ん張りで肩まで到着です。コースタイムに近い時間で到着です。私はもう疲れたのと、雲がかかっていたので槍の頂上には行かずに下で写真をとっておくことにしました。3人は頂上に行きます。結構時間がかかる印象だったのですが、すぐに到着していました。降りてくるのを待って小屋の前で記念撮影をしておきます。肩の冬季小屋は一番北側にあって、中も広くトイレは2つあります。但し1つは扉が壊れていて、もう1つは鍵がかからないです。中に入ってみると誰もいません。ほとんどの人が槍平からの往復が多いようです。寝る場所の前にスペースがあり、そこにテントを張って寝るスペースで食事を作り始めたのですが、その後に双六の方から登ってきた3人組みが来て、その後に単独の人が来てスペースをとりすぎなのでテントに移動します。やはりテントの中の方があったかいですね。

▲槍の肩で4人そろっての記念撮影
次の日は4時起床、6時半出発です。ずっと肩からの下りをどうするか考えていたのですが、飛騨沢はまだ雪崩の心配が、まったくないのでここを下ります。大喰岳西尾根はあまり人が入っていないので、下りでは間違えて時間がかかる可能性があり今回は止めました。この日も登ぼってくる人が結構います。 昨日が暖かすぎたのか、Ryuchan以外のストックが凍って伸びなくなっていました。千丈乗越との分岐を通過して、大喰岳西尾根のトレース場所を確認し宝の木に到着です。このあたりから千丈乗越の基部へ向かうトレースがあるはずなのですがよくわかりませんでした。少し下ったところで休憩し槍平小屋へ降ります。ここでアイゼンを外すかどうか話をしましたが、結局全員アイゼンなしで下山開始です。行きではアイゼンなしで何の問題もなかったですが、結構ツルツルの箇所があって神経を使います。滝谷非難小屋の橋は雪がなくなっていて、何の問題もなく通過します。帰りブドウ谷がどこか明確に分からず白谷沢まで到着です。ここからは車道歩きとなり神経も使わなくてすみます。空は予報通り曇りになってきました。いつもどおり温泉に行って帰阪しました。 天気が良すぎた3連休となり偵察としてはどうだったのか疑問の部分はありますが、全体像としは掴めた気がします。状況により変化するとは思いますが。

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

甲斐駒ヶ岳
赤石沢ダイヤモンドAフランケ
赤蜘蛛ルート
槍ヶ岳敗退

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