小川山クライミング (県連練成山行)  (報告/ちびサンボ)


■日 程 : 7月12日(金)夜発〜15日(月)

■山 域 : 小川山

■参加者 :

ちびサンボ

isoroku

県連各会より

I佐(須磨・L)
N岡(春風・SL)
K谷(武庫)
K寺(須磨)
K部(山歩渓)
NS子(山歩渓)
■行動日程

12日(金) : JR西宮北口21時集合、槍見温泉駐車場(2:15)

13日(土) 雨 : 5時起床→(7:25)八ヶ岳SA→(9:05)回り目平→(10:10)ガマスラブ→(12:20)終了

14日(日) 曇り時々雨 : 4時半起床→(5:15)小川山レイバック→テン場に戻って朝食後→(9:00)屋根岩3峰レモンルート→ (9:45)登攀開始→(12:00)屋根岩3峰頂上→(14:00)フリー→晩餐会

15日(月) 曇りのち晴れ : 6時半起床→(8:00)小川山ストーリー→(11:00)終了→帰神



梅雨明けにはなったが数日猛暑が続いており、そろそろ雨が降る気配。そのため、この3連休は山行を中止しているところも多い。我がリーダーからは何の連絡もないので決行と判断し21時西宮北口へ集合した。車も割とスムーズに走り2時過ぎに駐車場へ着いた。天気が良ければ駐車場もいっぱいだろうがやはり空いている。1日でも登れたらいいなぁと言う気持ちでテントを張り仮眠した。仮眠して30分程たった頃から雨の降る音がし始めた。「早いなぁ」と思ったが、雨はさほど強くないのでそのまま朝まで様子をみて寝た。5時前に自然と目が覚めた。テントの外を覗くと完全な雨。岩は濡れてるから登れないだろう。元々雨なら岩場を変更しようとシングルロープも用意していた。行き先をマルチも出来る小川山へ変更した。道中も晴れたり曇ったり、雨がぱらついたりと不安定な天気だった。廻り目平は駐車場もテン場もいっぱいだった。関西から小川山へ遊びに来ていたフリーの仲間の近くにテントを張った。小川山が初めてのメンバーはガマスラブを登りに、経験者はスラブ状岩壁のフリールートを登りに行った。

▲ガマスラブ1ピッチ目
ガマスラブでは2本トップロープを張っていた。雨が降り出す前に登りたかったのでその横を登ることにした。3パーティーいるので早く登らないといけない。ちびサンボ-K寺パーティーが先頭で登ることにした。2ピッチ目に取り付いたところで雨が降り出した。激しくはないが結構降っている。どうしたものか悩んで後続のI佐リーダーに声を掛けて待つことにした。降ったり止んだりで登れないことも無いので登ろうかということになった。ただ、3パーティーで登れば時間が掛かるので、ちびサンボは辞退してフリーチームへ合流することにした。K寺-isoroku、NS-N岡-I佐の2パーティーに分かれて登ることになった。そして、K寺君が登ってる途中からまた雨が降り出した。滑って危ないので登攀は諦めて懸垂で降りてきてもらった。フリーチームは雨で濡れ始めた所を登っている。ちびサンボもトップロープで5.9のルートを1本登った。またここも雨で登れなくなったので少し待機することになった。皆がフリーの岩場へ集合したが、雨は止みそうにないし、疲れているのでクライミングは中止にしてテン場へ戻った。昼過ぎからぼちぼちと宴会が始まった。夜は2つのテントに分かれて眠るが、ちびサンボ、K部、K寺は9月の屏風岩ビバークトレの為、外に出てテントマットとシュラフカバーで眠った。この時期ならまだ行けそうだが9月末は寒いので不安は残った。


14日:4時半起床、小川山レイバックは人気ルートですぐいっぱいになるので、朝食前にまず小川山レイバックを登りに行った。

▲小川山レイバック
朝一から皆リードで登れる気はしない。私は1年ぶり2回目だ。ここは元気なK寺君がリードで登った。素晴らしい登りっぷり!後は全員トップロープで登った。いい時間になったのでテン場に戻り朝食。屋根岩3峰レモンルートと屋根岩2峰セレクションルートの2チームに分かれて登る。

▲屋根岩2峰頂上から見る3峰
レモンルートの取り付きはかなり上にあったので分かりにくかった。3パーティーほど待って私達の番になった。ここは3ピッチ目が核心のルート。相談の結果、経験の少ないちびサンボは2・4ピッチを登る事にした。見せてもらった本のトポは良く分からなかったが、先行パーティーもいるので何とかなるだろうと思った。1ピッチ目(K部)広めのクラックと上部がガレていてスッキリしないルート。カムを使いながらK部さんリードで登る。2ピッチ目(ちびサンボ)、右へトラバースする所のスタンスが細かく、岩から飛び出す感じで一瞬怖い。その後上部へ登るがいまいちルートが分からない。右に一つリングボルトがあったがスラブで登りにくそう。左はガレていて崩れそう。よく分からないままスラブを登ると綺麗なクラックが上部にあった。大木があるのでそこで切るのだろうかと思ったが、先行パーティーがクラック上の終了点に居るのが見えたのでこれを登らないといけないと思った。カムを掛けて登りだすがやや厳しい。戻って右の易しそうなルートに変えようか、リードを代わってもらおうか悩んだが、私は自信がないといつも逃げてしまう。いつまでも逃げてはいけないと根性を出した。この段階で、自分はルートを伸ばし過ぎているとは考えもしてなかった。

▲屋根岩3峰レモンルート核心の3ピッチ目クラックルート。次回はスッキリと登りたい!
3ピッチ目はクラックからレイバック、その後ワイドクラックルート。下部は細かいスタンスもあったのでクラックとフェースを使いながら登れた。途中からレイバックで登り始めて、今朝、小川山レイバックで登ったのより登りやすいと感じた。行けるかと思ったがカムを掛ける余裕がない。後2手程だから上まで登りきろうか、頑張ってカムを掛けようかと躊躇していると右足が滑った。「あっ」と思った瞬間に落ちてしまった。やってしまったと思った。瞬時に声が出なかったが、落ちる事を伝えないといけないと思ってわざと「わあー」と声を出した。落ちる時にどこかに体をぶつけた感じはあったが分からない。気が付くと右手挙を擦りむいて出血している。このままではリードは困難と考え、大木で支点を作ってK部さんに上がってきてもらった。K部さんが登ってきて、「ここは核心のクラックルートやん。」と注意された。「あぁ、そうだったのか。それは難しいはずだ。」と気が付いた。「だいたいフリーは難しいんやから1ピッチはそんなに長くないねん。クラックの5.9はグレードが上がってもっと難しくなるんやで。」と注意された。どんどん落ち込んでいく。私はそんな判断も出来ないのかと情けなくなった。確かに私は5.7のルートを登っていたはずだけど、昨年の経験で5.7でも小川山は難しいという概念が自分の中にあった。私は右手を擦りむいているし、右手首が少し痛かった。K部さんが右の易しいルートに変えようかと言ってくれたが、せっかくこれを登りに来たんだから、フォローなら登れるからとお願いした。このクラックを登りたいという欲望があった。登り始めるとやはり右手が痛い、「登られへんかもしれん。」と言いながら、引っ張り気味にしてもらって何とか登りきった。その後は5.7程度のスラブルートだったが、全部フォローで頂上まで登らせてもらった。


▲屋根岩3峰頂上
頂上からはダブルロープ懸垂2回。60mシングルなら3回に分ければ降りられる。4人揃ってから50mダブル2回で下まで降りた。降りる度に手首の痛みが増していった。帰りにダンナ岩『クーベルタンの逆襲、(10c)』で遊んでいる仲間がいた。もう私にはとても無理。K部さんも少し触ったがちょっと無理。K寺君がオンサイト狙いで登ったが、核心を超えた所でテンションした。残念。「一生に一度のオンサイト。もったいない。」と言われながらも次は登りきった。凄い!朝は小川山クラックリード、そしてフリーマルチを登った後なのに、被りをオンサイトトライするK寺君は強いなぁ〜と感心した。今日も早めに戻ったので、皆はお風呂と買い出しへ、私は右手の安静の為に一人テン場に残った。夜は3種類のカレーで盛り上がった。夜から雨が降り出した。明日は無理かもしれないなぁ〜という感じでやや遅くまで起きていた。今日も屏風岩トレのため外で寝た。


15日:決して快晴とは言えない天気だったが皆で父岩へ向かった。思ったほど混んでなくて、小川山ストーリー、小川山ストリート、タジヤンUを登る事が出来た。皆がオンサイトしていくなか、私はただ見ているしか無く悔しかった。ここでもK寺君はタジヤンUをオンサイトした。しかも、皆と違う難しい直登ルートを登った。日頃のフリートレの成果だろう。伸び盛りのK寺君の登りに感動した!


▲小川山ストーリーと小川山ストリート


▲タジヤンU K寺君オンサイトの瞬間!
10時までの予定が11時になってしまった。早々に片づけて帰った。今回は中級修了生のための練成山行なのに、私が落ちて怪我した事が全ての結果になってしまった。申し訳ないのと、悔しい思いしか残らない。怪我したら登ってはいけないのは分かっているが、小川山は1年に一回ぐらいしか機会がないので登りたかった。フリーはたまにしかやらないから難しい。近郊でもフリーの練習をやりたい。ルートファインディングも苦手だ。もっと山へ行って、岩の弱点を見つけながら登れるクライマーになりたい。もっと強くなりたいと思った。


<isoroku・報告>


14日、I佐-NS子、N岡-isorokuの編成でセレクションを登った。セレクション基部ではたくさんの人が待っていると思ったが、ほとんどは昨日ここで事故に遭われたベテランクライマーの冥福に訪れた人たちで、東京パンプに通う常連さんだった。1P目5.7順番待ちをしながら先行者の登りを見て、登り方をイメージした。クラックは斜め左に3m程上がって、右に1m程折れていた。たくさんの人に見られながら自分の番で、ハンドクラックに右手をジャミングして、その下に左手も突っ込み、左足フェースにフットジャムをした右足をあげようとして手がすっぽ抜けて落下してしまった。何度もトライするが、クラックが左向きの末広がりに開いていてイメージ通りには手が決まらない。結局、上からI佐さんにロープを下ろしてもらって、カムを掴んで登る、情けなかった。クラックを登るためにもっと経験を積みたいと身をもって感じた。

▲屋根岩2峰頂上

15日、小川山は始めてで予備知識もない。初心者人気ルートで父岩の小川山ストーリー5.9がスラブルートで良かろうとなった。NS子さんが前回ここを登るために2時間待ちしてオンサイトしたと言うが、先行者は1組だけで私たちが用意をしていると終わって移動して行った。見上げるとスラブと言うよりフェースルートだった。K部さんがルート上の支点にヌンチャクをセットする間も後ろを向いていてオンサイトを狙った。60mロープ一杯で下りてきたから、ピッチ30mの高い1枚岩である。登ってみると、手をいっぱいに上げた所に細かいカチ持ち出来るホールドが並んでいて、順調に高度を上げていけたが、途中の小さくテラス状になったハング下まで来て悩んだ。ホールドは何とか手を伸ばせばテラス端を持てたが足がない。仕方ないので靴のフリクションを利用して体を高く持ち上げると、そこに足場があった。一息つく。そこから上も結構長くて腕に堪えたが何とか登り切ってオンサイトできた。


▲小川山ストーリー isorokuさんオンサイトおめでとう!
フリークライミングをメラで登ることはほとんど無いが、支点がしっかりしていても間隔が広かったりして、やはり落ちるのは怖い。ルートを上るためのフリークライミングはアルパインと比べると難しいが、そのために技術を向上させる目標が設定できて、それが楽しい部分でもある。今回の課題となったクラッククライミングを含めて、機会があれば積極的に参加したいと思った。


▲県連練成山行 参加の皆さま

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

雲の中の剣岳別山尾根 憧れのコバルトブルーの世界、
前鬼川へ

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