西穂高北西尾根からの撤退  (報告/ココノール)


■日 程 : 2013年4月12日(金)夜〜14日(日)

■山 域 : 穂高岳連峰

■目 的 : 雪稜登攀

■参加者 :

ココノール

country gentleman

Ryuchan

ちびR
■行動日程

4月12日 JR尼崎駅(22:00)〜名神と東海北陸道経由ひるがの高原SA(1:30)

4月13日 ひるがの高原SA(5:00)〜新穂高温泉駐車場(7:00)〜北西尾根取りつき(9:00)〜2450mで幕営(14:40)〜2550mまで偵察(16:45帰着)

4月14日 テント場(5:15)〜2550m(5:35)で撤退し往路を下山〜取りつきの林道(7:40)〜 新穂高温泉(9:00)




新穂高温泉が近づくと車中で携帯が鳴った。淡路島の地震を知らせる電話だった。家の被害は大したことないとのことだったので、そのまま新穂高温泉から歩き始めたが、帰宅してみると屋根などがけっこう被害を受けていたことがわかった。雪山のなかでの地震だと雪崩誘発などの危険があるので怖いものだ。

上天気である。いったん雪が消えていた山の斜面も新雪で白くなっていて見栄えがする。取りつきの尾根をcountry gentlemanがトップで登り始めると20cmほどの新雪がついていて歩きにくい。トップ交替で歩くも急斜面は登りにくい。途中でアイゼンを装着したが雪が付着して急斜面では爪が効きにくいこともあった。休憩時には笠ヶ岳が樹林のすきまから見える以外は展望もあまりなくひたすら上を目指す。

▲新雪の笠ヶ岳が樹林の向こうに
2450m付近で午後2時30分をすぎていた。今日の予定はJP(2738m)と西穂高岳のあいだにあるコルまでであるが、到着は5時以降になるだろうとの判断でここに泊まることにした。そしてテント設営後に明日に備えて偵察しトレースをつけることにした。ここは平らなところがあって幕営に適している。ここから上にいくとじきに灌木になり、その灌木もすぐに少なくなりハイ松が現れる。左は雪庇があり切れ落ちている。右は岩交じりの急斜面で雪が少ない。ここは以前に来たときは雪が多くて雪壁になっていたところだ。そのときは疲れていたのにトップを志願して、アイゼンをけりこんで登るのに気合いが必要だった。今回は左の雪庇に近いところをルートにして登った。すぐに上に出た。そこからは西穂・JPに続く稜線が見渡せた。展望の良いところだ。JP近くまで雪庇が発達している。そこからテント場にもどった。

▲JPに続く稜線

夜半から風がでてきてテントをゆらしていたが未明にはその風も止みつつあった。明るくなった5時15分に出発して昨日の到達点付近にはすぐに着いた。このまま登り続けるべきか考えた結果、下りることにした。順調に行けば西穂高を越えて下山のロープウェイ最終時間に十分間に合う。しかし昨日は予定よりも遅れたし午前の遅い時間になると雪が腐って歩きにくくなるだろう。ここからがバリーションルートらしくなるところであった。それに今冬は新人の雪山教室の比重が大きくて、ほかの山行の機会が少なかっただけに完登したいという思いはみんな強かったのでまことに残念であった。

▲ここから引き返した
ここの尾根はトレースはまず期待できないので登り甲斐がある。メラピークKOBEとしてはまた行きたいところである。

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

上松から木曽駒ヶ岳経由で
桂小場への縦走
塩見岳春山トレ

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