北山公園ボルダリング 〜エレファントノーズ登攀〜  (報告/けい)


■日 程 : 2013年3月9日(土)

■エリア : 北山公園

■参加者 :

けい

もーりん



この日は四月下旬並みの暖かさで駅から北山公園まで歩いていても暑くて汗をかく。

前回は沢山のボルダラーがいたのに今日は閑散としている。やはり気温が高いと難しいのだろうか。
14:30頃、もーりんさんとボルダータワー周辺で合流する。

ウォーミングアップにすべり台や練習マントル、ミニスラブを登る。

▲Kei on Elephantnose. 2/17


▲Kei on Elephantnose. 2/23

けいの目当てはエレファントノーズだが気温が高く岩のコンディションが良くない為、少しでもコンディションの良くなる夕方にトライする予定だ。

スラブは手も温存できるしジムでは練習できない。登っていても楽しいのでいろんなとこに足を乗せて色々試す。少し前からスラブを登るようになって少しは登り方が分かってきた。

上半身を岩から離して踵を下げてしっかりスメアを効かせて信じて乗るのだ。ピタリと止まったときは気持ちがいい。上半身が岩に寄ってしまうと体重も足に上手く乗らずに滑ってしまう。

もっといっぱいスラブが登れたらいいのに…。

エレファントに移動する前にテーブルロックに寄ってもらう。

テーブルロックスラブは高いがきちんと乗れて落ちる気がせずにオンサイトできた。もーりんさんに教えてもらってきた成果だ。

夕方近くなってエレファントに移動する。

エレファントノーズは3級のスラブの課題だが今回トライしているのは途中まで上がって抜けるという4級課題で核心はカチに手に足で乗り込むところだ。

2月から挑戦していて、前回は何とか手に足の形まではなるようになった。

トライしていると周りの人がスポッターに入ってくれたりガンバと声を掛けてくれる。

雪で岩が濡れてくるともーりんさんはブラシで岩を擦ってくれた。いろんな人が見てくれたので登りたかったが岩とシューズが濡れてその日は断念した。もーりんさんも「いつ登れてもおかしくないよ」と言ってくれた。シーズンも終わりが近いし、今回は何としても登りたいところだ。


▲TOPO
二週間ぶりなのでとりあえず登ってみるが前回やっと出来るようになった手に足が決まらない!
両手カチに左足スメアの状態で右足を上げて手に足なのだが左足のスメアが決まらず右足も中途半端に上がるだけで落ちてしまった。左足にうまく加重できるように体と一直線上に足を置くのを忘れていた。
何回かトライして感覚を思い出していく。指も疲れてくるのでマシンガントライは出来ない。一回一回イメージしたり考えて大事に登る。もーりんさんは毎回アドヴァイスをくれて僕を登らせたいという思いが伝わってくる。
日もだいぶ傾いた頃、岩のコンディションも良くなってきたのかやっと手に足が決まった。
手に足が決まったら手はもう無い。左足を切って両手は岩を押さえながらバランスをとって右の片足スクワットでカチに乗り込むのだが、いきなり乗れてしまったので先の事がイメージできておらず落ちてしまった。
もう一度トライするが今度はまた手に足の時にスメアが効かず落ちてしまった。カチを持つ指が痛くて保持しようとすると力が入って体が岩に寄ってしまうのだ。

陽も落ちて薄暗くなりタイムアップも迫ってきた。もーりんさんはあと数トライは行けると言ってくれたが指がもうヤバイ。次を最後にしようと決めて手を少しでも休める。

ラストトライはスタートのカチを持つ指がもう痛い。

それでも最後と決めて集中して丁寧に次のカチの一番掛かるとこを取る。両手でカチを持ったら右手のカチを持てるギリギリまでずらして手に足のスペースを作る。左足を体の正面に出し胸を張るように上体を岩から離して足に加重をかける。思い切りが良かったのかスメアはしっかり効いて手に足も落ち着いて一番いいとこに置けた。もーりんさんのナイス!が聞こえる。ここから先は初めてだが落ちたら次はもう登れない。体を岩に寄せ、ホールド無い岩を押さえながらジワジワと立ち上がり右隣の岩に抜ける。最後の最後に完登することが出来た!登った瞬間は自分でもびっくりするほど喜びが込み上げてきた。嬉しくて何回も静かにガッツポーズした。

写真を撮ってもらい急いで片付けて公園を出た時はもう真っ暗になっていた。

▲夕闇が迫る中、最後のチャンスをGET! 3/9

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

雪解けの弥山尾根西稜 上松から木曽駒ヶ岳経由で
桂小場への縦走

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