初級雪山トレ(1) 八ヶ岳山行報告   (報告/mariko)


■日 程 : 2012年1月6日(金)夜発〜9日(月祝)

■山 域 : 南八ヶ岳 赤岳鉱泉BC

■参加者 :

mariko
(リーダー)


yuka
(装備)

○玉
(サブリーダー)


isoroku
(記録)

Ryuchan
(食料、会計)


ぶーちゃん
(医療)
■行 動 :

1/6(金) JR西宮北側21:00 ○玉、Ryuchan、yuka出発  21:40isoroku−ぶーちゃん、mariko出発

1/7(土) 駒ヶ根SAで仮眠 5:00起床 6:00出発 美濃戸口7:50発 山の小村9:00着 遭難碑お参り 10:20堰堤広場 12:00赤岳鉱泉着、テント設営後14:00からトレ―二ング16:30まで 夕食、就寝

1/8(日) 4:00〜4:30起床 6:45出発 8:50地蔵尾根 9:55赤岳 12:00テント場着 13:00〜15:00ビーコントレ 16:00天気図作成 夕食後6名で懇親会 20:00解散 就寝

1/9(月) 4:00起床 6:10出発 8:15硫黄岳 9:20テント場着 10:25テント撤収後出発 11:00堰堤広場着 11:50山の小村着 12:45美濃戸口着 樅ノ木温泉入浴後K藤さん宅へお邪魔 16:00駒ヶ岳SAで食事&反省会 養老SAで解散



今年の初級は武奈でも大山でもなくいきなり八ヶ岳だ。当初去年の初級を受講したAP、春の立山に参加して終了したZONOも参加予定で、今年度の初級はisorokuとぶーちゃんの2名で二人とも夏山は良く歩いている。とは言うものの八ヶ岳は今回参加した4名は全員初めてだ。入山日はお天気に恵まれ、アプローチでは横岳西面の素晴らしい景色を見ることが出来た。テント場はやはり2張分のスペースを探すのに苦労する。又々トイレの前になる。marikoが風邪気味だからか体力低下か分からないがペースが上がらず待ってもらうこと度々だったが、みんなは元気でこれからが楽しみだ。雪山は経験が大事。今回もいろいろ経験したと思うので、この経験を生かし雪山を続けて欲しい。



1/6 21:00集合だがぶーちゃんから遅れると電話が入る。他は予定通り集合。○玉達は3名が揃ったので先に出発する。ぶーちゃんは21:34着、21:40出発。ビーコンなんかは箱のまま詰め込んできた。


1/7 1時過ぎに駒ヶ岳SAに到着。○玉達もさっき着いたばかりだとか。トイレに行きシュラフに入るが、ぶーちゃんがお腹がチクチクすると言う。温かいものが食べたいとおでんを買ってきて食べていた。食べられるのなら大丈夫だろう。5:00起床。朝食後出発。美濃戸口で食糧や共同装備をパッキングする。どのザックもパンパンだ。背負うのも一苦労。お天気はいい。アイスの時と比べると雪は少し増えている感じ。夏も含めてみんな八ヶ岳は初めてだと分かった。○玉がトップで歩く。

▲快晴  次は縦走だ!


▲1/7 中山展望台 バックは赤岳
山の子村まで1ピッチ。ザックを置いてみなと労山の遭難碑にお参りする。○玉が事故のことを説明して黙とう。Ryuchanはダンロップ一式を担いでいるが元気なものだ。次は堰堤広場まで。ショートカットの入り口を見逃さないように説明。堰堤広場で出発しようとしたらぶーちゃんのザックから食材が飛び出しそうになっている。しかも雨蓋が頭に当たる。パッキングをやり直す。これで景色が見れるとぶーちゃん。今日の景色は一段と素晴らしい。雪は少なく岩稜の荒々しさが目立って迫力がある。4人とも写真撮影に忙しい。荷物が重いのに余裕だ。アイスキャンディーの氷はだいぶ発達している。雪が少なくペグが安定しない。石を持ってきたり、水をかけて止める。テント設営後お茶を沸かして一服する。休憩後中山乗越まで踏みつけの練習をしながら歩く。初めて展望台へ行ってみる。大同心が目の前だ。明日登る赤岳、文三郎のトラヴァースもはっきり見える。ここで記念撮影。踏み跡がない樹林の中でわかんの練習だ。樹林の中を地蔵尾根の取り付きまで行く。帰りはアイゼンを付ける。天気図作成には間に合わないのですぐに食事の準備をする。ぶーちゃんは本調子ではないようで食欲がない。marikoも出発日に咳止めを買って飲みながらの行動になる。夜中も咳が出て迷惑をかけた。ぶーちゃんはすごく寒いと聞いていたので、いっぱい防寒衣を持ってきていたが、シュラフに入るなり暑い!と言って脱いでいる。



1/8 marikoテントは4:00起床。ぶーちゃんはすやすや眠っていて起こすのをためらう。私達が片付けていると目を覚ました。よく眠れたようだ。寒くもなかったそうだ。6:00出発の予定だが全然間に合わない。結局6:50になる。もう明るい。地蔵尾根は岩場まではyukaがトップで歩く。ぶーちゃんはまだお腹がすっきりしないそうだ。その後がmariko、isoroku、Ryuchan、○玉の順だ。雪は少なく蛇籠が出ている。梯子がいっぱい出来ていた。高度がぐんぐん上がり素晴らしい眺めだ。ぶーちゃんも順調だ。marikoの方が遅れ気味。岩場に入るところで休憩してオーダーを○玉、ぶーちゃん、Ryuchan、isoroku、yuka、marikoに変える。

9:00阿弥陀南稜パーティーのcountry gentlemanとの無線交信時間になる。9時には稜線に上がっていると思っていたが出発が遅くなったので、登りの途中で交信時間になってしまった。ザックから無線を出してコールするが応答がない。country gentleman達も9時には阿弥陀岳の予定だが、無線どころではないのかもしれない。何度か呼びかけていると送信が出来なくなった。受信は出来ているので、オープンにしたままザックにしまって登り始める。稜線はやはり少し風がある。風裏で待ってもらっていた。○玉にも交信を頼むがやはり応答はない。赤岳へ向けて登り始める。見上げると急登だ。下って来る人も多い。ピークは満員だ。場所を譲ってもらって記念撮影する。

▲赤岳ピーク
山歩渓のメンバーもいた。少し下り広いところで休憩する。もう一度○玉に交信してもらう。○玉は周波数を間違っていたのだ。コールするとすぐ応答があった。丁度country gentlemanパーティーも阿弥陀岳に到着したところだ。country gentlemanの声がはずんでいる。来て良かったね。無線をちびサンボに変わるが「元気です」の一言だけ。どうしたのかな?もしかして感激してる?今日中に神戸へ帰るそうだ。富士山は勿論、御嶽、乗鞍、北アルプスがきれいに見える。下り始めは渋滞気味。岩場を慎重に下る。中山の展望台から見たトラヴァース。すごいところに見えたが広い道だ。赤岳の主稜は人がいっぱい、isorokuなんか一般道かと思ったそうだ。今日はお天気がいいけれど、それでも寒そう。

▲富士山よりでかい


文三郎の下りも蛇籠が出ていてアイゼンが引っかからないように気を使う。登って来る人も多い。中岳沢分岐で休憩する。まだ11:20だ。順調だった。ここからテント場までぶーちゃんをトップに歩き出すが、その速いこと。○玉はmarikoを待ちながらゆっくり帰る。昼からの行動だがみんな新しい自分のビーコンを試してみたいということなので、ビーコントレをすることにする。ぶーちゃんは取扱い説明書を取り出して読んでいる。isorokuも同じ機種なので便乗している。樹林の向こうの沢へビーコンを埋めに行く。みんな準備OKだ。テント場から捜索を始めるが、最近はビーコンを装着している登山者が多いので、そちらへ反応して少々混乱。5分では無理だった。沢と言っても石が多く雪は少なく歩きにくい。Ryuchanが雪質を質問するので、少し掘ってみると霜ザラメがあった。積雪が少なくブッシュがあるので出来たのだろう。表面はまだ結晶が残っている新雪でふわふわだ。isorokuがこんな雪でも埋まるとダメなのかなあ、、、。と繰り返す。この柔らかな新雪が雪崩れるとコンクリートのように固まってしまうのだ。2回目は○玉に埋めてもらう。念入りに埋めているようでなかなかOKにならない。3回目は2個のビーコンを埋める。4回目はisorokuリーダーで○玉も見張り役で加わり4名で2個のビーコンを捜索する。ピンポイントをやってみるがこれがなかなか難しい。ビーコンを上下させたり、向きを変えてしまう。それでは表示距離が変わってしまう。5回目はRyuchan、ぶーちゃんに埋めてもらい、yuka、isorokuで捜索する。ビーコンを埋めるのが結構しんどい。ゾンデの伸ばし方やしまい方、刺し方、スコップの携帯方法など実際に行動してみると気付くことがいろいろある。最後はyuka、isorokuに埋めてもらって、Ryuchan、ぶーちゃんが捜索する。ピンポイントが微妙にずれる。人間ならもっと大きいので大丈夫だろう。冷えてきたので終了とする。今度は深い雪で搬出までの一連の行動をやってみたい。15:00にテントに帰る。ぶーちゃんが寒いというので、小屋へテント泊の手続きに一緒に行く。小屋は暖かく快適。メニューはステーキだ。朝は焼き魚。それを見たぶーちゃんは感激!1週間でも毎日違うメニューだそうだ。今日は100人しかいないと言っている。400人が定員だとは知らなかった。ぶーちゃんも身体が温まり元気になった。食欲も戻ったしお腹のチクチクも治った。緊張してたのかな?と言ってる。16:00の気象通報を聞き天気図を取る。いいお天気が続きそうだ。今晩は食後、全員で懇親会をする。狭いけど結露しない快適ダンロップテントに集合する。本当に暖かくて快適。今度購入するテントの話もするが、なかなかいいテントはない。17:40〜20:00まで自由におしゃべりする。今夜は少し暖かそう。ぶーちゃんは今日もフル装備でシュラフに入ったが、寝る準備をするだけで熱くなったと言ってダウンを脱ぐ。雪山向きですねえ、、、うらやましい、とyuka。ほんとよく眠れるしね!



▲硫黄岳ピーク レンズが曇った?

1/9 4:00起床。予想に反して雪がちらついている。今日はギアーがないので準備出来ると思ったがギリギリだ。6:08、さあ出発と思ったらmarikoのアイゼンが外れる。おかしいなあ。まだ暗いので○玉がトップで歩く。稜線には雲がかかっている。なんで?yukaの携帯メール情報によれば日本海に低気圧が発生したそうだ。分からなかったなあ、昨日12:00の天気図では。○玉は大同心稜、裏同心ルンゼ、ジョウゴ沢などを案内しながら歩く。○玉は昨日もそうだが荷物が軽いと結構速い。みんなそれに着いて行くが私は呼吸がついていかない。途中で待ってもらう。次は樹林を抜けるところで休憩。服装整えて雪質観察をすることに。すぐにブッシュになる。15cm位の所に腕で剥がれる弱層があった。良く踏まれたトレースを登って稜線に出る。予想通り風があって景色は見えない。午前中はお天気が悪いそうだ。踏み跡は夏道通しについている。丁度登山者がいたので写真を撮ってもらって早々に下山する。下降は急な斜下降の夏道を避けて冬道の尾根通しとする。樹林に入れば風はなくなりホッとする。登って来る人とのすれ違いも多い。ぶーちゃん先頭で快適に下る。9:20テント場着。レーションを食べて外でパッキングする。テントは氷が張りついたり、ポールのジョイント部が凍っていたりして撤収に時間がかかる。が、袋には入った。isorokuに初めてトップを歩いてもらうが、速いこと。ぶーちゃんは周囲の景色を楽しみながら歩いている。雪が大好き!と言っている。堰堤広場からはyukaがトップだ。山の子村で小休止。ここから自由でいいよ、と○玉が言うと3人はさっさと下って行く。ぶーちゃんはここでもキョロキョロしながらのんびり山の余韻を楽しんでいるかのようだ。雪が好きというのがよく分かる。駐車場に着き、直ぐに温泉へ向かう。携帯のアンテナが立つのを待ってなおみに下山連絡を入れる。昨日の赤岳登頂は知っていた。K藤さんから連絡があって温泉へ行くかもしれないということだ。温泉の駐車場は車がいっぱい。混んでいるのかなあ、と思っていたら休憩所がいっぱいで温泉は空いていた。K藤さんが温泉まで来られてお茶でも、と誘って下さる。私はK藤さんの別荘は一見の価値があると言って、寄らせていただく。おいしいお餅、おつけもの、果物などをいただく。帰りの駒ヶ岳SAではみんな少々少な目のメニューを選んだ。3連休の最終日にも関わらず、車は順調に走ることが出来た。養老SAで解散した。

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

年始山行西穂高岳独標報告 阿弥陀南稜報告

Copyright(c) 2009- MERAPEAK-KOBE All Rights Reserved.