- 初級を越える立山縦走 - 初級雪山修了山行報告   (mariko)


○玉

Ryuchan

mariko

ZONO

■日 程 : 2011年5月1日(日)発〜5月4日(火)

■目 的 : 初級雪山教室修了山行

■場 所 : 北ア・立山 

■参加者 : mariko(L・記)、○玉(SL)、ZONO(装・医)、Ryuchan(食・気)

■行動記録 :

5/1(日) 西宮9:10出発 尼御前SAで昼食 14:30立山着 食堂で夕食 テント泊

5/2(月) 5:00起床 レーションで朝食 7:20ケーブル 7:30高原バス 8:30室堂 9:00出発 10:10雷鳥坂取り付き 11:10〜11:35アイゼン装着 12:10〜12:25剣御前 13:00剣沢テント場 15:00テント設営終了 19:30就寝

5/3(火) 4:00起床 6:00出発 7:00〜7:30トレーニング 8:00〜8:10剣御前 8:40別山 10:20富士の折立 12:00〜12:15雄山 一ノ越12:50〜13:05 雷鳥平14:05 16:15剣御前 16:47剣沢BC 20:00就寝

5/4(水) 4:00起床 6:20出発 7:15剣御前 8:15雷鳥平 9:20室堂 9:45高原バス
10:45ケーブル 11:35〜12:30温泉 19:30西宮




昨年11月から始まった初級雪山教室。1回目のアイゼントレで事故を起こしてしまった。山行も地震で中止になったものがあった。それでも5月の立山縦走に2名が参加できることになった。ヒマラヤトレと継続する予定だったが、marikoがヒマラヤ不参加となり修了山行に参加することになった。30日夜発の予定だったが、1日の天候が悪いので急遽1日延期を提案したところOKとなった。これが幸いして天候に恵まれ立山縦走が出来た。30日の高い気温と雨、その後の気温低下で氷が張った岩場や堅い雪壁など初級以上の内容となったが予定通り剣沢BCからの縦走が出来た。ただ、リーダー、サブリーダーが受講生に追い付けないということがあり、来年から本ちゃん山行は若い会員にお願いしなければならない。


1日、JRがまたまた遅れて、marikoが少し遅刻。メールをするとみんな着いているとのこと。marikoも10分前には着く予定だったのに。荷物を積み込みすぐに出発。お天気はどうだろう。期待半分、不安半分。Ryuchan、ZONOは立山は全く初めてだそうで、雪の大谷が楽しみだと言う。道路は空いていて順調に走るが、尼御前SAでは駐車場が一杯。誘導する係員がいる。タイミングよく駐車出来た。ところがレストランが順番待ちだ。テーブルも満員で外のテラスで食べる。風が強いが暖かい風で暑くて汗をかきそうだ。この風で雪崩やブロックの崩壊が心配だ。今日は山でも雨だ。雪は融けて水になる。しかし今夜寒冷前線が通過し気温が下がる。水は氷になる。気象担当のRyuchanは天気図を書いてきている。朝鮮半島の低気圧は30kmで東進し、今夜には太平洋へ抜ける。その後はお天気は回復するはずなのだが、低気圧の西側の等圧線が北から南に走り2日も風は冷たく強そうだ。今日は視界もあって白山連峰が見える。立山に近付くと弥陀ケ原や大窓、小窓は確認できるが、稜線は雲の中。14時半には立山の駐車場に到着。道路脇に車がずらりと駐車されている。連休前半、駐車場が満車だったことが分かる。橋を渡った所に車を止める。夕食の場所や明日のケーブルの時刻を確認する。ビールとおつまみも購入。明日は平日なので1番のケーブルは7時発だ。雨が降りそうなので車へ戻り乾杯する。16時の気象通報を聞いて天気図を書く。車のラジオで書こうということで5分前にスイッチを入れるが電波状況が悪く聞き取れない。ラジオ担当のZONOが急いでラジオを出すが、こちらもダメ。何とか低気圧と前線の位置だけは記入する。ZONOはずっとラジオを触っている。聞けば大枚出して購入した登山専用のラジオだそうで、それが聞こえないなんて!ちょっとショックだったようだ。山では大丈夫やろ、とケリをつける。早いけど暇なので夕食へ出る。2度目の乾杯だ。今夜の雨は必至。marikoの夏用テントを張る。4人寝るだけでギリギリだ。前線通過は夜中だと思っていたが19時頃から40分ほど激しい風雨となり、あとは静かになった。短い時間の降水だがテントの下には水がたまった。

▲5月2日(月) さあ、出発。立山を背景に


2日、5時起床。もう明るい。お天気はガス。チケット売出しは6時20分。Ryuchanがトイレに行って戻ってきた。「男の人がもう一人並んでいる、そんなに早く並ばんでもええやろ」「ほんま」と馬鹿にしていたら、馬鹿は私達だった。なんの為に前日に来ているのだ。6時頃準備をして駅に向うと長蛇の列。平日だから大丈夫と思っていた。この時間室堂はガスで視界なし。それがケーブルに乗る頃には晴れてきた。出遅れたが3番目の7時20分発のチケットだ。どんどん臨時便が出ている。高原バスで1時間、室堂へ向う。今年は雪が多く壁が高くて景色が見えない。今日の大谷は17mだそうだ。装備をつけてビーコンチェックをし、外に出る。お天気はいい。視界もいい。ちょっとほっとする。
元気な顔で記念撮影だ。○玉が周辺の山々、明日の縦走路の説明をする。雪はみんなが滑りながら歩くからか、堅く締まっている。雷鳥荘の手前の雪道でRyuchanがすってん、すってんと滑る。踵を踏み込むのだが、なんでかなあ。つま先が上りすぎかな。雷鳥平へのトレースは雷鳥荘からではなくヒュッテの方へ回っている。この方が傾斜が緩くて安全だ。雷鳥沢の左の尾根を点々と登っている人が見える。稜線はガスっている。雷鳥平のテント場を過ぎ、雷鳥沢を少し登って1回目の休憩だ。雪上の滑落停止の経験がないのでやっておきたいというZONO。しかしこの場所は危険。とりあえず形だけやる。雪は丁度いい硬さで受講生二人は元気に登る。稜線付近のトラヴァースがあるのでどこかでアイゼンを着けないといけない。次のギャップを越えたらと思っていたら、下る人の様子が怖そう。その前で着けなければとトップのZONOに声をかけるが、どんどん登って行く。やっと止めたところは傾斜があってヤバイ。バケツを堀り、ザックを置いて慎重にアイゼンを着ける。この辺りから風が強くなり、ZONOは風の音で声が聞こえなかったそうだ。Ryuchanは雪山でアイゼンを着けるのは初めてだ。まあ、登りだからいいけど。一応、足をしっかり上げること。フラットに置くこと。両足の踵の巾を広げることを注意する。つぼ足に比べたら断然楽と快調だ。が、この登りは長い。ほぼ直登で、きつい傾斜が何度かある。鈴鹿の団体と前後しながら登る。剣沢BCだと言うと明日は剣ですか?と聞かれる。結構年配者が多いがみんな元気だ。もう、下ってくる人がいる。どこまで?と聞くと「そこまで行って諦めました」諦めた。???。風でも強いんだろうか。剣沢を下れるだろうか。以前、剣御前で両側の谷からの風で身動きが取れなかったことがある。トイレに避難した。とにかく剣御前は風が強いところだ。今度は下ってくる男性が声をかけてきた。「どちらまで行かれるのですか?みんな真砂の下りで戻って来るんですよ。バリバリになっているみたいです」と言う。アイゼンでも下れない程なのか、氷になっているんだろうな。お礼を言って別れる。剣沢は大丈夫かいな。まあ、行ってみないと分からない。○玉曰く1986年に剣沢をスキーで滑った時は天候が悪く、三田平には1張りのテントもなかったそうだ。最後のトラヴァースは慎重に歩く。雷鳥沢側からの風は強いが小屋の陰に行くと大丈夫。「全然違う」とZONO。数名のスキーヤー達はガスが消えて視界が良くなるのを待っている。一昨日は強風、昨日は雨の中をずっとテントで待っていたそうだ。今日は何とか滑れそう。剣沢の状況を聞くと朝はバリバリだったそうだが、もう大丈夫とのこと。今はテントは1張りだそうだ。あちこちで滑落するのを見たという話をしている。剣沢はガスって視界がない。ここからは○玉がトップで行く。いきなり斜下降だ。下りだからアイゼン引っ掛けないでね、とゆっくり下り始める。そのうちガスが晴れて来た。視界が出ると歩きやすくなる。標竹が見える。剣は稜線に雲がかかっている。1時間ほどで三田平。剣沢の小屋はもっと下に引っ越したそうだが、トイレだけはちゃんと掘り出してくれている。早速テント場の整地を始めるが、一応平らな部分を掘り出すまではアイゼンを履いたままで行なう。雪は所々硬いけどスノーソーが使えるから助かる。西、北、東にブロックを積む。1級建築士に水平チェックをしてもらう。敷地がギリギリでペグを埋めるのに苦労したが、いいテント場が出来上がった。エスパース1号はポールが変形してスリーブを通し難い上に、最後の先端をアイレットに入れるにはかなり力がいる。何とかしなければいけない。今回も男3人がかりでやっと入った。だんだんスキーヤーも下って来て、テントを張るパーティーも増えてきた。

▲5月2日(月) 夕方 雲が消えて姿を現した剣
15時にはテントに入る。お茶をして天気図を書くとトレーニングの時間はない。明日、雪面が硬い時にアイゼンワークと滑落停止のトレーニングを行い、少し雪が緩んだ頃真砂への下りに入ればいいだろう、ということで、天気図までゆっくりする。ZONOの高級登山ラジオはバッチリだ。低気圧は遥か遠くに去り西側の風の影響もない。そして九州の南東に高気圧が出来ている。明日はいいお天気になりそうだ。気温も上ってくれるだろうが、そうなれば今度は雄山の下りで雪が腐るとこれも又嫌だ。ともかくも明日は予定通りの行動をすることに決めて、Ryuchanシェフの鶏塩ちゃんこ鍋に取りかかる。残念なのは剣沢の小屋でビールを買うはずだったのに、それがないということだ。かろうじて○玉が350mmを2本持っていたのでそれで乾杯だ。今夜の鍋は初めての味だ。お豆腐まで持って来ている。ZONOによれば“乾燥とうふ”というのがあるそうだ。高野豆腐ではない。水を入れると普通のお豆腐になるというのが昔あったらしい。調査してもらうことにする。新人が食担になると新しいお料理が食べられるのが楽しみ。最近の男性は何の苦もなく山でもお料理が出来る。私は出来なかったのに。食事の途中で何度か外を見るがまだガスっている。何度目かに、これはすごい!とZONO。ガスが晴れて一面、山山山の視界が広がる。2人は食事どころではない。テントから出て写真を撮り合いっこしている。満足して食事に戻る。最後はラーメンで締める。Ryuchanはビンごと調味料を持って来ている。軽量化を考えなくてもいい体力がある証拠だ。翌朝の水を作り、寝床を準備してトイレを済ませ就寝。星がきれい。明日は放射冷却で冷えそうだ。


▲5月3日(火) 朝、滑落停止の練習 雪は放射冷却でパリパリ、よく滑る


▲5月3日(火) 8:40 最初のピーク 別山


▲5月3日(火) 真砂への稜線


▲5月3日(火) 10:20 富士の折立直下で休憩 ○玉はルートを観察


▲5月3日(火) 富士の折立 堅雪を登る


▲5月3日(火) 富士の折立の岩場を抜ける


▲5月3日(火) 12:00 やっと雄山


3日、4時起床。早くから出かけるパーティーの声がした。今日は長い行動になる。餅入り雑炊をタップリ食べる。テントを出ると雲が多い。西から東へ雲の動きは速い。小さな雲が大きな塊になる。これは?雲が消える兆候ではない。おかしいな。今日はいいはずなのに。放射冷却で雪面はパリパリだ。良く滑るので滑落停止の練習は出来るが、失敗しても安全な場所でやらないと。しかし、この周辺で平地はない。30分ほど歩き、ちょっと傾斜がある斜面の下にバケツを掘って練習する。このバケツ堀が大変。今日の行程は長いのに、朝からこんな重労働してもいいのかな、でもやるしかない。先ずはアイゼンワーク。今日は必ず硬い雪や氷が出てくる。直登、直下降、斜下降、斜登高、トラヴァース、方向転換、フロントポイントの登下降を行なう。それに伴なうピッケルワークも。Ryuchanはアイゼンワークは昨年のロックガーデン以来。現場でやるとやっぱりいいのかな。進行方向にきっちり山足が向かないということはあったが、フラットに置けている。フロントポイントは蹴り込み角度がどうしても水平にならない。傾斜がゆるいのでやり難い面もある。次に滑落停止だ。雪面に座るだけで滑る。ピックを差し込んで体勢をとり、ピックを浮かせて、すぐ止める。シャフトに体重が乗らないと止められない。頑張ってバケツを掘った値打ちがあった。30分程トレーニングをして、剣御前へ向う。雪は適当な硬さになっている。8時剣御前着。丁度、鈴鹿の団体が別山から下山してくるところだった。○玉がトップで登る。稜線に出ると雷鳥平のテント場もテントが増えているのが分かる。いいお天気になって来た。時々太陽も照る。景色は抜群だ。別山で記念撮影。ここから急な下りになる。昨日男性が言っていたのはこの下りのことだろう。岩場だ。夏道は氷化して横の岩場を下らなければならない。岩の間に溜まった水も凍っている。慎重に岩を頼りに下る。○玉のルート選択が良く特に問題なく下る。気温も上っているのできっと昨日ほどではないのだろう。ずっと縦走路が見通せて快適だ。真砂は夏道のトラヴァースを取る。一箇所下まで続いている急な斜面のトラヴァースがあって石突が刺さらずバランスをとりながら通過する。富士の折立の登り口で休憩。ここでZONOが靴紐が緩んだとスパッツもはずして靴紐を締めなおす。昨日、Ryuchanの靴紐が解けていたので、2重結びをするように言ったのに。こんな穏やかな天気だからいいけど、、、ぶつぶつ。富士の折立は雪が多い。○玉はルートを見ている。途中で危ない所に登山者がいるのを発見。急な雪壁を下っている。もう一人は横の岩場に立っている。何をしようとしているのか分からない。元気な男性が下って来た。特に問題なさそうだ。私達も出発する。岩とのコンタクトラインを登る。そして例の登山者のところまで行く。まだ、さっきの岩場にいる。夏道不明。雪壁をルートに取る。短いが急な堅雪でアイゼンはフロントポイント、ピッケルはスイングだ。ところがZONOのピッケルバンドが不備だ。さっき肩にかける輪っかを固定した時に、手首に通す輪っかの調整をしていなかった。が、腕力があるので短いバンドでスイングして登り切った。傾斜は緩くなったものの雪は相変わらず堅い。蹴り込みが続き疲れる。ちょっとした岩で休憩しながら登る。これですべてのアイゼンワークの経験が出来たことになる。朝一のアイゼンワークの成果があったと言うべきか。本当は他の山できちんと練習してくるべきなのだが。途中で○玉がカッティングし出した。そんなに堅いのかと思ったら、左脚が攣ったと言う。何とかカッティングで3歩ほど切り抜けて、今度は岩場だ。富士の折立を無事通過、広い雪の尾根に出る。が実は雪庇だ。大きな雪庇があり割れ始めている。白馬からの後立山がきれいに見える。五竜、鹿島などもお天気はいい。後は雄山神社手前のトラヴァースだ。ところが、その手前にも微妙なトラヴァースが出て来る。しっかりアイゼンを叩きつけて通過。問題の箇所は雪が多く黒部側を安全に巻く事が出来た。ここの為に登攀具を持って来たのだが良かった。雪と岩のミックスを登ると雄山神社だ。ここで○玉の知り合いに出会う。これから縦走だそうで、富士の折立が要注意と告げる。神社周辺は狭いので小屋の前まで下って、握手。記念撮影する。ここから雄山谷へ滑り込もうとするスキーヤーがいて、みんな注目。けど、やっぱりそう簡単ではないので、なかなか滑らない。諦めた頃に最初の一人が華麗に滑り込んで行った。それを見た2人目も勇気を出して?滑って行った。すごいなあ、、、と観客。一ノ越まではまだ危険地帯だ。気が緩まないように、休憩せずに下まで下る。ここが結構長い。この時間になると雪が腐り始めている。ズルっとなる所がある。途中の岩場で後続のおじさんがスリップして落ちてきた。もう少しで蹴飛ばされるところだった。「先に行って下さい」と言うと「はい」と返事して石を落としながら下って行った。こんな危険なところで手にペットボトルを持っている。やっと一ノ越に到着。休憩する。さて、私達はここから三田平BCまで戻らなければならない。足はかなり疲れている。ブルドーザーの道を目指して緩んだ雪を下る。雷鳥平で休憩。とにかくお腹が減るし、のども渇く。水分を空にしたのは初めてだ。ここから雷鳥坂の登りだ。雪は緩んでアイゼンでも滑る。RyuchanとZONOに剣御前でビールを買って、ごはん作っといて、と送り出す。準備が出来たRyuchanはさっさと下って行く。○玉は休憩なしでゆっくり登るタイプ。2人の歩行速度を見ていると格段の差。○玉はゆっくり過ぎるんじゃないかと思いながら、準備が出来たZONOと後を追う。ところがだ。結局剣御前の小屋でビールを買ったのは○玉。Ryuchan、ZONOは兎さんだった。これも経験なのかなあ。最後のトラヴァースは3人で慎重に進む。雷鳥の声が聞こえる。つがいが前方に現れる。白と黒になっている。剣御前で○玉と合流してテント場へ下る。14時半頃から雪が降り出した。縦走中もってくれて良かった。景色を楽しみながら歩けた。テント場への途中で岩に雷鳥がとまっている。2人は撮影に忙しい。テント場に着いたのは16時47分。10時間以上の行動になった。こんなに歩いたのは久し振りだ。テントに入り後は飲んで食べて寝るだけ。しあわせーーー。Ryuchanシェフはかいがいしくお料理の準備を始める。このしんどさはシャリバテが半分ありそうだ。今晩のメニューはマーボー春雨なんだけど、なんとニラキムチ入りだ。ニラキムチには豚肉も入っている。これは定番になりそう。ビールにバッチリだ。4回目かの乾杯だ。それぞれに思いを語りながらゆっくり食事を進める。目標を達成した夜のテント生活の雰囲気。懐かしいなあ。まだ下山が残ってはいるが。昨夜は眠れなかったというZONO、今夜は爆睡出来そうだと寝床の準備を始める。就寝は20時。2時頃から雪が降りテントを叩く。


▲5月4日(水) 下山日 やっと室堂に着いた お疲れ様でした

4日、4時起床。ZONOの姿がない。トイレだ。眠れたかと聞くと寒くて眠れなかったと言う。それも微妙な寒さだそうだ。水も凍っていないので、すごく寒い夜というわけではないが、行動中に汗をかいているので合成繊維の下着でも身体が冷えるのかも知れない。朝食は餅入りうどん。うす揚げがいっぱい。昨日入れ忘れたお豆腐も入って豪華。さて、撤収が大変。ペグがなかなか掘り出せない。ピックで掘り出すと竹が折れてしまう。6:20出発準備が出来る。今日の条件ならまあまあの時間かな。Ryuchanトップでとりあえず剣御前まで行く。ガスって標竹が見え難い。3本目の標竹で最後尾の○玉から声がかかる。ルートが違う。トレースはある。昨日の自分たちのトレースかもしれない。左に行き過ぎていた。ピンクの旗が着いた標竹は微妙な位置にある。あれっと思って少し進むとかすかに見えるという具合だ。もちろん吹雪けば見えないだろう。剣御前では視界はなく風も強い。トラヴァースから○玉がトップを歩く。雪が乗って少しわかりづらいし、登ってくる人との交差があり、ややこしい。雪質はまあまあ。まだ時間が早いのでそれほど緩んでいない。ただ、昨日の踏み跡があって、それに足を取られる。下りと言えども長い。途中から急に視界が開け風も止んだ。多くの登山者が登って来ている。雷鳥平への少しの登り返しもしんどい。時々日が差し、時々雪が降る。下界と上空はいいお天気なのだろう。さあ、最後のピッチだ。室堂までゆっくり登り下りを繰り返す。観光客は楽しそうに雪道を滑り降りている。すごい人だ。やっと室堂着。アイゼンをはずし、スパッツをはずす。1日の経験から、先にバスのチケットの予約をRyuchanにしてもらう。装備を片付けていると、またまた○玉の知り合いが隣に来る。スキーをしに来たそうだ。お天気が良ければオートルートを滑る予定だったとか。70歳だが元気だ。相棒は息子だ。仲良し親子だ。Ryuchanが戻って来て、バスは10時発。誰も並んでいないと言う。ところが下へ行くとすごい人。バスもしっかり並んでいる。臨時のバスに乗れた。ここから下山メールを入れる。睡眠不足のZONOはここで爆睡だ。下界は5月のさわやかな季節。新緑の薄緑がきれい。風はさわやか。あの雪の世界が随分昔のことに思える。いつものように温泉に入って神戸へ。SAは満車という表示が出ている。昼食は時間がずれているから大丈夫だろうと高速に入ったのだが。腹ペコなのでそれでも、最初のナイフとフォークの小矢部SAに入る。少し待つだけで食事をとることが出来た。ここで会計清算。次の休憩で反省会と決める。小さなパーキングでもいいと、杉津というパーキングで反省会を行う。途中で30kmの渋滞に遭うが、19時半頃には西宮へ着いた。その日は遅くまで渋滞が続いた。


メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

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