祖母・傾山 甘くみたらいかんよ…九州の山   (チャゲ)


ドラ猫メリー

O塚

塩ちゃん

Y村

チャゲ

■日 程 : 2011年4月30日(土)〜5月4日(水)

■山 域 : 祖母・傾山

■目 的 : 縦走

■参加者 : チャゲ、塩ちゃん、ドラ猫メリー、Y村(他会)、O塚(他会)

■行動記録 :

4/30 神戸六甲アイランド発 

5/1 7:20大分港着=尾平10:10…13:30宮原…15:00祖母山9合目(泊)21:00就寝

5/2 5:00起床6:10発…6:35祖母山上…7:43天狗岩…9:00障子岳…10:23古祖母山頂…13:10尾平越…15:30尾平=九折(泊)21:00就寝

5/3 5:00起床6:00発…8:20三ツ尾…(三つ坊主を経て)…12:00傾山頂…14:00九折越…18:00九折=久住南登山口キャンプ場(泊)0:30就寝

5/4 豊後高田(昭和の街)熊野磨崖仏観光後、19:00大分港から六甲アイランドへ



20日前に急遽、九州山行を決める。上畑から上畑まで完全縦走を計画するも、最初の障子岩尾根が一番難路との事でもあり濡れていればヤバイ、天気予報は5/1と5/3は天候が悪そう…

▲祖母九合目テンバ

▲あけぼのつつじ


5/1(曇りのち晴れ)

案の定足元は濡れているので尾平(標高600m)の県道脇に車を止め、宮原コースに計画変更。身支度をして出発、奥岳川のつり橋を渡り杉の造林地を登る、途中分岐があり右の方が近いと書いてあったが、合流してみるとなんだか騙された感じがした。

山上はガスがかかって今にも降りそうだ。途中小雨もぱらつくがやがて晴れてくる。宮原(1390m)は障子岩尾根からの道と合流、一本とってると、障子岩尾根の方から単独の若者が来た、越えてきたのかと思ったが、余りにもヤバそうだったので引き返してきたとの事。

馬ノ背を越え、あけぼのつつじを眺めながら祖母9合目のテン場に着く。よく考えたら、困ったことが…このまま縦走すれば九折から歩いて役15km位車のところまで歩かなければならない。(唯一の交通機関は朝夕のコミ二ティバスが各1本)相談の結果縦走は取りやめ祖母山と傾山を登る事にする。そうなれば行動にも余裕が出てきてのんびりと山を楽しむ事に…

祖母9合目の山小屋は綺麗そうな所デ水場も近くにある。ついでにビールもゲット出来、手巻き寿司で乾杯。今夜は満点の星空が満喫できた。明日はいい天気だ!


5/2(晴れ)

祖母(1756m)からの下りは岩場なので塩ちゃん、O塚、ドラ猫メリー、Y村、チャゲにオーダーを変更。祖母山頂からの羨望は良くない、遠くの山も霞んでる。(後でわかったのだが連休中は黄砂がひどかったらしい)山頂から先は危険地帯で切り立った岩場や急坂で,梯子あり、ロープあり、鎖あり(前回来た時よりも梯子も多い)岩角や潅木を手がかりに慎重に通過する。宮崎側は緩斜、大分側は急斜となっている。ここからのコースは、スズタケの道で岩峰や尖った峰などを見ながらの道である。


▲小祖母の下り


▲三つ坊主の下り
やがて、苦労なく古祖母山頂(1633m)である。

ここには結構人もいる。初めて登ったと言う地元の人、記念写真を撮ろうとするけれどカメラがかすんで撮れなく、群馬から来たカップルに撮って貰う。

なんで古祖母なんだろうと思っていたが、こちらも下りが少し急であった、なるほど本峰と似てるか…な。

尾平越(1170m)から尾平への下りは、ここも急勾配、整備されてない下りの連続で結構足も疲れた。

県道7号線のトンネル北側から、車道を少し歩いて登山道に入る。こちらは結構整備されている。やがて、鉱山跡の林道に出る。疲れた足に舗装の道はきつい。右手に降りて行くと先ほどの9号線に出、やがて青少年旅行村、ここから車までは近い。

この後車で移動しなければならずのんびりして居れない。急いで買出しも含め里に下りていく。Aコープでビールもゲット、再び九折れまで山道にもどる。九折(380m)にはすでにテントが3張り、車も6〜7代停まってる。空いてる場所にテントを設営、今夜も宴会だー


5/3(曇りのち雨)

6時発、登山者の後に続いて鉱山のトロッコ道の急坂を登っていく、橋を渡りやがて登山道となる。やがて落差75mの観音滝を左に見て山手本谷本流を渡渉し、ひと登りすると林道に出る。

林道から尾根に取り付く、ここからはひたすら急勾配の登りで息が切れる。今日は荷は軽いが非常にしんどい、原生林の中右手に岩峰を見ながら、数回の休憩を挟みやっと三ツ尾(1120m)に着く。三ツ尾は尾根が三つに分かれている所で水さえあればテントも張れる。ここから右手へと様相がころっと変わり明るく気分のいい尾根である。やがて前回登ってきた大白谷からのコースと合流、しばらくすると分岐があり、水場コースと、厳しい巌峰コースに分かれている。三つ坊主・二つ坊主と言われる前傾の岩場コースをとり、何回となく登ったり下ったりへっつたりしながら、苦しいながらも楽しんで、傾山のよさを満喫できた。(前回と傾山の形は変わっていたのにはがっかりしたが)

傾山まで、まだかまだかのアップダウンでやっと傾山山頂(1602m)に着く。ここにはたくさんの人が休憩していた。我々の後から登っていた人達ももう着いていた。

我々も休憩の後下りにかかるが、ここら辺から雨がポツポツと降り出してきた、危険なところで降らなくてラッキーだ。

今日も山なみの見とうしは悪い、少し下れば歩きやすい縦走路であった。


▲傾山はもうすぐ
九折越(1260m)に着く頃には本降りとなる。九折越は草原の広い気持ちのよさそうな所である。分岐から少し先にある九折小屋を雨宿り兼休憩がてら覗いて見ると4〜5パーティが休憩中。少し雨宿りをして、気を持ち直し下山を開始する。案内書にはポピュラーな道とあるのだが…なかなかどっこい、ここからが大変だった。道はぬるぬるの急坂でよく滑るし、足場が悪く、ところどころロープも張ってある。つづら折の急傾斜の原生林の中をひたすら降りる。渡渉をする頃には薄暗くなってくる。足元を確認しながら3回の渡渉をし、斜面から滑り落ちないように気を使いながら、無事故を祈りながら、やっと軌道跡の道に出たときにはほっとした。

トイレで汚れた手や靴を洗い、道の駅の炭酸温泉に移動し3日間の汗を落とした。今夜の宿泊は道の駅では出来にくく、九州南登山口キャンプ場へ移動しテントを張り23時からの遅い夕食となった。


5/4(晴れ)

一日空いたのでテレビで観ていた豊後高田の昭和の街、熊野磨崖仏を観光してフェリーの人となった。





祖母・傾の感想


O塚
4/30からの祖母、傾のチャレンジは、到底ハイキングクラブでは出来ないものでした。山行計画及び途中からの車での移動等、雨のためコース変更と計画の柔軟さには頭が下がります。
楽しい山行でした、又の機会を楽しみにしています。

ドラ猫メリー
初めての九州の山です。以前メラで計画があったのですが中止になり,今回チャンスがめぐってきました。二度と行ける所ではないので、チャゲ、塩ちゃん両氏に、私たち二人がこの連休に強引にお願いしたようなものでした。
天候の為、縦走は出来ませんでしたが、岩場あり、花ありと楽しみました。
大いにしゃべり、笑い、楽しい山行でした。チャゲさん、塩ちゃんさんお疲れ様でした。

塩ちゃん
3日目の傾バリエーションハイクは、12時間(休憩込)と昨年の北鎌依頼の長時間歩行となった。「疲れた〜よ」だが、「祖母・傾」は本格的な九州の山で、次回機会があれば完全縦走したい…と想ってはいるが、身体がいつまでついていけるかな〜!?

Y村
長い間憧れだった祖母・傾山の山行に行けて嬉しかったです。リーダーのチャゲさん、仲間の皆さん本当にありがとうございました。又、長い間運転をして下さった塩ちゃんさん疲れたでしょう。本当にありがとうございました。
祖母山は想ったほどの山ではなかったものの、傾山は想像以上の山でした。大いに笑い、話、すべり、飲み、本当に楽しかったです。又一緒に山行に行きたいです。よろしくお願いします。

チャゲ
急な計画で考えが及ばなかった面もあるが、障子岩尾根は非常に難路だったので雨が降れば変更を決めていた。1日は昼から天候が回復するといっても足元も濡れていたので予定どおり変更、その為尾平に車を置く事になった。あのまま縦走していれば車を取りに行くのに時間が掛かり過ぎ、フェリーの時間にもまにあわなるので、残念ながら縦走を変更したのは残念だった。それにしても九折からの下りであんなに時間がかかるとは…日が暮れるのではないかとひやひやだった。事故がなくてよかった〜。障子岩尾根はいつか行きたいな〜!


メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

快晴の杓子尾根  - 初級を越える立山縦走 -
初級雪山修了山行報告

Copyright(c) 2009- MERAPEAK-KOBE All Rights Reserved.