御在所岳 鋸岩アイス・一ノ谷本沢   (おー寒む)


カノン

おー寒む

■日 程 : 2011年1月21日(金)夜発〜23日(日)

■山 域 : 御在所岳

■参加者 : L=おー寒む(気・食)、カノン(記録)

■コースタイム :

22日 駐車場7:00発〜岳連小屋8:00着、9:00発〜鋸岩10:35着(アイスクライミング、食事)、15:40発〜(裏道下降)〜岳連小屋16:50着

23日 起床6:00、テント撤収、岳連小屋発8:40〜駐車場9:40着、10:00発〜(本谷)〜山上公園12:00着(食事)、12:50発〜(一ノ谷新道)〜駐車場14:10着



▲鎧岩

▲藤内沢

▲本沢・不動滝

▲本沢を詰めてロープウェイ駅へ

去年に続いて2回目の冬期入山である。去年は、3ルンゼの下見だけだったが、今回は、アイスクライミングを楽しみ、さらに、本沢を詰めることができた。アゼリアのそばは格別に美味かった。


22日6時に、近鉄湯の山温泉でカノンと合流。カノンの車で県道577号線の行き止まりにある駐車場へ向かった。6時半前だが、既に1台止まっており、私達に続いてもう1台が入ってきた。あと1時間もしないうちに駐車場は埋まるだろう。


薄明かりの中、凍てついた路面に注意しながらスカイラインを下り、トンネルを抜けて裏道登山道に入った。岳連小屋の下にテントを張って、藤内沢3ルンゼを目指した。車道を歩き始めた時から雪が降り始めたが、テン場を発つ時、雪は本降りとなった。

山道は程よく雪が積もって歩きやすかった。藤内沢の分岐に辿りつき、三ルンゼを目指して遡行する。初めは沢の右岸を高巻いて滝の上にでる。去年の2月は、雪が少なくアイゼンの前爪を掛けるのに神経を使ったが、今年は雪で楽に登れた。沢を詰めると2つ目の滝に。ここも雪に覆われており難なく登れた。去年は、つるつるの氷がはっていたのでロープを出したところだ。沢は、二俣になっているが、どちらに入っても上部で合流することになる。去年は、左俣を登った。今回は、トレースに従って右俣へ入った。沢筋を詰めていくと、あまりにも大きすぎるチョックストーンで行く手を遮られる。ここも右岸に上がる。しばらく登ると、前方右手に櫓が見えてきた。ここら辺りは岩が大きいのか、雪面から岩の頭がいくつか覗いている。岩の面に前爪を掛けて登る。前方に櫓が聳え、急峻なルンゼが櫓のコルから降りている(櫓のコルからの下降路のようだ)。進路を左にとって、左俣の3ルンゼに入る。ブッシュの脇を巻くようにツヅラ折れに登っていく。上から人の声が聞こえてくる。ここからかなり強い風が吹いていて、トレースがかき消されている。適当に登って鎧岩に到着。2パーティがアイスを楽しんでいた。1パーティは、上部に抜けていった(裏道登山道の下降地点に上がれるようだ)ので、空いた左側の氷にトップロープを張ることにした。


氷の高さは、ジョーゴ沢のF1とF2の間くらいだろうか。それほど大きくはない。傾斜が緩いため、氷を登り切ると雪面が広がる。潅木の幹でトップロープの支点を作って、交代で3〜4回登った。風が強く、寒さも限界?昼になったのでアゼリアへ飯を食べに行くことにした。言い出したのはカノンなのに、山上公園に着くと場違いな格好をしていると、ぼやきだす。雪遊びに高じている家族連れで山上公園は超満員と言った感じだった。


再び、鎧岩に戻って真ん中のルートを登った。鎧岩の氷は、ルートの取り方によって氷だけを登ったり、ミックスで登ったりすることができる。ジョウゴ沢の氷より面白く感じた。氷は途切れてはいるが上に抜けることができるので、なんとか抜けたかったが、カノンはピッケルを1本しか持っていなかったので止めてルンゼを詰めて裏道で下りた。


23日は、テントを畳んで車に戻り、不要な装備を残して本沢を詰める。こちらもトレースがしっかりついており迷うことがなかった。チョットいやらしいところが3〜4箇所ある程度。V〜V+のルートでアイゼントレをしていれば空身で問題なく登れる。こちらも最後までロープを使わなかった。藤内沢と比べると、沢幅は広く、沢自体も長いのだが、岩壁が少なく周りが背の高い樹林に覆われているため暗く、展望もあまりない(小雪の中を登ったせいかもしれないが)。私的には藤内沢の方が楽しく感じられた。本沢の見物は、不動滝と大黒岩である。不動滝は、写真のように氷がなく、水が流れているので登攀の対象になりそうにない。大黒岩に上がる予定だったが、トレースがなく、ラッセルさせられそうなので止めて山上公園を目指して沢を抜け切った。最後は、ロープウェイの建物の敷地内を横切って、山上公園に下りることになる。当然のごとくアゼリアへ。下山は、一ノ谷新道を下った(勿論、ロープウェイではなく自分の足で!)。急峻なコースだが、御在所岳の入門コースは、一ノ谷新道を登って裏道で下りるらしい。要所には、ロープがかかっており、アイゼンなしで難なく下りれた。


〜 感想 〜

カノン : 去年とは比較にならない雪の多さで十分雪山を楽しめる状況でした。さすがに八ヶ岳ほど気温が低くはならないので湿雪ですが、トレーニングとしてはかなり良い場所だと改めて思いました。今回の鎧岩でのアイスクライミングは、私にとっては初体験だったので、どのように登っていくのかもわからないままだった感想です。特にアイゼンで氷に蹴りを入れるのですが、まったく入っていく感覚がありません。次回の課題としていきたいと思います。帰り道でラーメンが食べれなかったのが心残りでした。
















photo by カノン

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)
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