昨年計画して行けなかった、縦走のリベンジである。今年も大雨で予定を変更して見ノ越から入山した。
9日(雨)
車2台で朝立し、1台を西川林道にデポ。綺麗な名頃避難小屋で愛媛の3人と同室ではあったが、トムヤンクン鍋で宴会となる。
10日(曇り)
5時起床各自で朝食を摂る。トイレも洋式で快適!昨日の雨も止み名頃駐車場で準備をし登山開始、朝早いので誰もいない。登山リフトの横を登るガスが立ちこめ何も見えないが昼からの晴れ間を期待し山頂に向かう。
剣山山頂には宿泊客がチラホラ、ここはガスの中で山頂は寒い、早々に通過。次郎笈分岐をトラバース途中水が出ていて美味しい、神戸ウォーターと詰め替える。次の分岐から荷物をデポし次郎笈へ、結構急な登りだ。登ったところが山頂と思いきやまだ先にあった。ここもまだガスっていて判りづらかった。
今日はTankuro、ドラ猫メリーとも足が攣らず快調である。剣山から三嶺迄の登山道はメーンルートであり笹も綺麗に刈られており歩きやすい。
ほとんど稜線歩きだが展望が利かなくて残念である。それでも昼過ぎから少しづつ雲も上がってきて、徐々に展望が利くようになり、遠く高知の街並みや桂浜が見える。石立ての分岐の先で休憩に適したところがあり、コーヒータイムとする。ここで単独の青年ME君が通りがかる。塩ちゃんさんと話が弾む、聞くと神戸でボルダーも少しやってるとの事だったので、クライミング教室のことなど会の情報を知らす。彼は三嶺に泊まって見の越へピストンとの事・・・この事を聞いていたのが後で役たつとはこの時は判らなかった。
しばらく歩くと先頭のドラ猫メリーが「アツ」声を出し携帯電話を拾った。さっき来た人のやろうか、先行ったME君のやろうか・・・ME君の携帯だった。彼なら明日引き返すときに会うことが出来るやろう。
白髪避難小屋に早々に到着、誰もいない今日はのんびり小屋で出来そうだ。塩ちゃん、チャゲはここから約250m離れた水場まで水を汲みに行く。両手がふさがると危ない斜面だ、さすが塩ちゃんは何回も来てるのでサブザック持参していた。
ひと汗かいて小屋に帰ってくると広島から来たという若い6人グループが賑やかだ。まだ到着する人もあるだろうから我々はテントを張る。三嶺が独り占めできる笹原の中で食事の準備し冷たーい水でビールも冷やし乾杯。食事をしてると次第に寒くなってきてテントの中に移動する。早々に寝るしかない。夜は風が強くフライの音がうるさく時間は長かったが寝たのか寝れなかったのか・・・。夜空は満点の星、明日はいい天気になるだろう!
11日(晴れ)
5時起床、朝食は各自とし、6:15には出発。三嶺の朝焼けを見ながら登ったり下ったり、今日は360度の展望を満喫。三嶺山頂近くの岩場の手前で、昨日のME君と出会い携帯を渡す。何かしら縁を感じるひとこまであった。
三嶺山頂では、黒笠山、矢筈山、寒峰、白髪山、石立山、石鎚山、これから向かう天狗嶺等など沢山の山々を若いときからあちこち制覇していた塩ちゃんガイドが紹介してくれる。ここで姫路から来たMTカメラマンと出合、写真を送ってくれた。ここからは登山道も今までと違い笹に覆われている。今までのコースよりも歩く人が少ないのだろう。
天狗峠は西川への分岐である。ここで徳島でNPO法人で監視員をしている老人夫婦と出会う。多分70歳を越えているであろうが天狗塚では仲むつまじい一面を見せてくれた。次郎笈の近くから来たそうであるが、まだこちらの方が鹿の食害が少ないとのことだった。この辺でも昼も夜もよく泣き声はしていたのだが・・・
天狗峠まで戻り、西山へと下山。ここも急な下りで、湿った足元はよく滑り3回転んだ人もいたが、予定より早く無事駐車場所である林道に下山した。一昨日は一台も車が止まっていなかったが沢山の車が止まってるのにはびっくり。帰りには「いやしの温泉郷」で大盛りのそば(2食分)を食べ汗を流して帰途に着いた。
今回は半日ずらした計画変更もあり、雨にも会わず、のんびりと人との出合い、温かみを感じさせられた山行でした。そしてガイド役の塩ちゃんさんのおかげで今回のリーダーは楽をさせてもらいました。ありがとうございました。