北岳・富士山コンニチハ!! 〜鳳凰三山縦走〜   (S水)


がる(S水友人)

チャゲ

S水

■日 程 : 8月18日(水)〜21日(土)

■目 的 : テント泊縦走を楽しむ

■参加者 : L=S水、チャゲ、がる(S水友人)

■タイム :

8/18 阪急梅田駅22:00発 夜行バス利用

8/19 朝6:43甲府駅着 バス甲府駅9:00発 夜叉神峠登山口10:10着 10:26スタート 11:17夜叉神峠小屋 〜 12:48杖立峠 〜 14:15苺平 〜 14:45南御室小屋(泊)

8/20 6:06出発 〜 6:54ガマの岩 8:03薬師岳山頂〜 8:25観音岳 〜 9:30鳳凰小屋着 10:36小屋発 11:12地蔵岳 12:30高嶺 12:50出発 14:11鳳凰小屋(泊)

8/21 5:46小屋発 〜ドンドコ沢 6:23五色滝 6:50白糸滝 9:46 青木鉱泉着 12:15発バス 韮崎 13:13発JR 小淵沢14:09乗換え 14:30茅野着 16時発梅田行き




8月に奇跡的に3連休を取るチャンスを見つけ、友人「がる」を誘った。「縦走がしたい」「できればテントで」・・・2人では少し心細いところに、チャゲさんの参加が決定。これで安心(?)だ。

山域は、「行ったことがない場所ばかりだからどこでもいい。でも初めての重荷が心配なので、ハシゴとか岩場のないところ。」という友人の希望をもとに、チャゲさんと相談して鳳凰三山に決定。ルート的に時間に余裕をもって歩けそうだ。それに、私にとっては、昨年計画して行けなかった場所だ。

▲トムヤムクンにビールでかんぱ〜い(^O^)/

1日目

夜行バスで甲府に着き、登山口までのバスを2時間近く待たなければならない。タクシーの運ちゃんに乗り合いはどうかと声をかけられたが値段が高いので、交代で散歩したりパッキングをしながら駅で過ごす。駅周辺はまだまだ暑い。バスは満員だったが座れた。登山口から10時半に登りはじめた。最初の1時間は汗だく。小屋を過ぎ、12時すぎに昼食。道は整って歩きやすく、ところどころ、林の中で風が通って気持ちがいい。杖立峠を越え、苺平への最後の登りはゴロゴロして歩きにくかった。私は、今年買ったばかりのオスプレーのイーサーという70リットルのザックを初めて担ぐ。ウエストベルトとショルダーベルトの加減がわからず、ゆるめたりきつくしたり。だんだん馴染むだろう。肩と腕の付け根が動かしやすいのは快適だ。30分下ると、もう南御室小屋が見えた。着いて20分後にはテント設営完了。すばらしい。天気図を書いた後、チャゲシェフのトムヤムクンディナーで乾杯しました。星がきれいだったそうだが、爆睡していてテントから一歩もでなかった。山でのテント泊も久しぶり。私たち以外には、テントは2張りだけ。夕方には、「肌寒い」という感覚を久々に味わった。(仕事ではこの8月にキャンプ場でテント泊してますが・・・)


▲遠くにオベリスクが見えます

2日目

おばちゃんたちの元気な声で起こされる。「○○さーん、ここよー!」とおしゃべりしたかと思えば、「はい、イチニ、サンシー!」の集団ストレッチ。時計を見たら・・4時。おいおい。(ちなみに関西の某会です。周りのすごい顰蹙を買ったこともご存知なく、4時半頃には出発していった。)寝ていられないので、朝食準備。もちラーメンを食べて、6時過ぎに出発。予定より早く出発できたことが、後で振り返るととてもよかった。最初の急登を越えて小1時間も歩くと、森林限界を過ぎ、北岳の展望が目前にばーんと開ける。あー、バットレス・・・去年の今頃やなあ、と感慨深い。振り返ると富士山も見えた。山々の展望に囲まれて、3人ともご機嫌。写真をたくさん撮りながら、薬師岳、観音岳と歩を進める。昨日、南御室小屋で一緒だったおじさん2人組や、山岳映画を撮っている「カメラおじさん」、テントでソロのお兄さん、それぞれの気に入ったポイントで休憩・写真タイムをしているので何度も「抜きつ、抜かれつ」進んでいく。ところが。観音岳を過ぎ、地蔵岳と鳳凰小屋への分岐で休憩をしたときには、みるみるうちに白いガスがあがってきてしまった。展望も何もないので、先に小屋へ向かうことに決定。約40分のけっこうな下り道をへて、9時半に鳳凰小屋着。あたりに花がたくさん咲いている(小屋の方が世話をして増やしているらしい)。

▲オベリスクにて。晴れ女&雨女
まだこんな時間だが、手続きをして、テント設営。時間もあるし、紅茶でも沸かして飲もう。ところが、・・・あたりが、トイレくさい。広くていい場所だが、あまりにも直撃なので、テント場の奥、段差もあるが上の方にテントを移動。入口の向きをトイレと反対側にして、ちょっとマシかな。軽くベーグルなども食べ、空身(1つのザックに雨具や食料を入れて、交代で持つ)で地蔵岳へと散策へ出発。急なザレ場がなかなか歩きにくい。がるも苦労していた。賽の河原には、本当に地蔵がたくさんいて、「よくここまで運んできたなー」と感心。白いガスがごほうびのように晴れました。「高嶺(たかね)」まで天気を見つつ往復することにして、歩きはじめる。途中広い場所で、またまた景色を楽しみながらコーヒータイムをしたり、のんびりできた。北岳方面は時々晴れてよく見えた。

オベリスクに戻ってくると、てっぺんに登っている人が3人・・・。すごいなあ。降りるのこわそうだなあ。

またザレ場を下り、14時すぎにはテント場へ。においがマシになっていて一安心。今日は天気図にがるも挑戦。その後、カレーライスの夕食。(チャゲさん手作りらっきょうが美味い!)夕食後、私は小屋前テラスで「カメラおじさん」と話がはずみ、時間が過ぎた・・。(後日、おじさんが撮った「山岳映画」のDVDを送っていただきました。写真じゃない、映像の記録もいいなあと思いました。大変そうだけど)
この晩は、ちゃんと夜中に星空観察も満喫しました。



▲ドンドコ沢から見えた富士山
3日目

今朝はにぎやかな声がなかったからか、3人とも目覚ましを聞き逃し、15分寝坊。焼ビーフンを食べて、出発。
ドンドコ沢は滝が見所らしく、確かにそれぞれ雰囲気の異なる、見ごたえのある滝が次々と現れて面白い。ただ、道の段差がけっこう激しく、木の根や浮石に足をとられ、けっこう緊張感の続くルートであることも確か。切り立っている箇所もあり、雨だとコワいな。土曜なので、登ってくる人がたくさんいた。約4時間で青木鉱泉着。11時の心づもりが10時前に下山できたので、ゆっくり温泉につかり、ビールを味わいながらテントとフライを広げて完全に乾かし、のんびりできた。しかも、韮崎へのバスが、乗客がおらず御座石温泉に寄らないとのことで、ギリギリ綱渡りだったJRに余裕で間に合うことに。(そうでなければ、駅で1時間半待つところだった)ラッキー!小淵沢駅で立ち食いそばも食べました。
結局、がるはこの山行のために新調したカッパの上着を出す場面もなく、天気に恵まれて楽しい3日間を過ごせた。ザックもシュラフもシュラフカバーもマットも貸したけど、これを機会にテント泊が好きになってくれたらうれしいな。帰りの大阪行きバスではおしゃれにワインで乾杯!!しました。



感想

チャゲ : ドンドコ沢の下りは足が疲れた。全体的には、天気予報が外れ、雨も降らずにラッキーだった。ガスも所々で切れ間が出たので、景色が綺麗に見えてよかった。がるさん、テント生活(起床から撤収まで)初めてにしては早かった…。これからどんどんいろんな所行けますよ、行ってください。楽しい山行が出来て良かった。

S水 : 今回また晴れ女の自信を深めました。(ちなみにがるは雨女)ルートもいろいろ雰囲気が林・ザレ・岩と変化に富んでいて面白かった。しかしドンドコ沢は予想以上に大変だった。もう少し《森林限界》の稜線が長いコースを歩けたらもっと嬉しいなあ。新しいザックがやっと馴染んできて、どこまでも歩いていきたい、とやっと思えてきたころに終わってしまった。

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

One day ボルダリング in 小川山 槍ヶ岳北鎌尾根の報告

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