北の大地でクライミングとグルメを楽しむ!!   (○玉)


○玉

皆空

塩ちゃん

■日 程 : 7月31日〜8月12日

■参加者 : 塩ちゃん、皆空、○玉

■2月から北海道の芽室町に居を構えて日高山脈の山三昧をしている皆空を訪ねて、北の大地のクライミングとグルメの旅をしました。




▲畜大にて


8月1日

長いフェリーの旅から高速の道央道と道東道を乗り継ぎ、皆空邸に23時過ぎに到着した。暑い関西を脱出し、やっぱり北海道は涼しいなあ。早速、皆空の手料理で宴会が始まり、いつの間にか夜が白みかけた。


8月2日

今日は特に予定を入れていなかったので昼前に出かける。塩ちゃんが40数年前の大学生の時、カニ族として北海道の山旅をした際に帯広畜産大学の寮に1泊したことがあるので当時を偲ぶ。
明日のクライミングにはI上君が遠く上川町から来てくれる。彼は仕事を終えて20時ごろにやって来た。「赤ずきん」というレストランで久し振りの再会を祝う。


8月3日

今日は北海道で初めてのフリークライミング。占冠の近くにある赤岩青巖峡という岩場だ。道路のすぐ横にあり、アプローチは0分。赤い色をしたチャートという岩質だ。皆空邸から無料の高速を使えば1時間で到着する。2日前の雨で濡れた上に染み出しもあり、岩場のコンディションは良くない。まず始めは岩塔Pの「怪しいなるちゃん 5.7」を登ったが、間違えてルートの右を登ったので5.5ぐらいだろう。2本目は熊落とし岩の「プラクティッス 5.8」を登る。11?のルートもあるが、濡れた岩に今日は取り付く気は起こらない。3本目はねぎ岩の「タマネギ 5.8 ★」を登る。1ピン目の上が核心だが、落ちると台に当たりそうなので2ピン目にもプレクリップをして登った。グレードは辛いと聞いていたが、5.8でも難しい。午後から4本目としてしゅうちょう岩の「マサイ族 5.10a ★ 」を登る。上部がやや前傾している。ガバクライマーとしては良いルートと思う。5本目はその右にある「スー族 5.10c」を登るが、テンションとなる。6本目は皆空に調べてもらったガバルートのひとつ「ワンダーガール 5.11a」を登る。4ピン目までは登れたが、その上の乗り越しが出来なかった。最後にI上君が「アパッチの逆襲 5.7」をOSした。占冠でI上君と別れる。

▲アパッチの逆襲         ▲マサイ族           ▲ワンダーガール   

▲ニンジン

8月4日


今日もクライミングで何とかイレブンの1本ぐらいはお土産にしたいと昨日に続いて「ワンダーガール」に取り付く。右の「アパッチの逆襲」を登ってヌンチャクを掛ける。気合を入れて登り出すが、4ピン目でテンション。ムーブは解決したが、持久力が持たなかった。次に一番近くにあるぶったまげ岩の「ニンジン 5.9 ★」を登る。ここは前傾していないが、上部は真赤なフェースで高さもある好ルートだ。次にその右の「人気ルートだぜ 5.10a ★」も登る。まだ5.10aしか登れていないので橋の岩(橋の面)の「僕を見て 5.10c ★★★ 」を登る。三ツ星の好ルートだが、ガバルートではない。3ピン目はクリアしたが、敗退した。

▲芽室岳山頂にて                

8月5日

やっと登山の日となった。皆空のトレーニング場でもある芽室岳(1753m)に登る。登山口には小屋がある。羆対策として鈴を鳴らし、笛を吹きながら登る。腰には鉈を提げている。9時に小川の木の橋を渡って登り出す。物音がすれば立ち止まり、心臓の鼓動が高まる。緊張しながら登り続ける。北の山でも湿気が多く、汗が吹き出る。標高差約1200m、途中3回の小休憩を取って12時にピークに立った。生憎一面ガスで展望は全く無かったのが残念でした。その代わりに羆の大きなウンコが見られた。皆空も初めて見たとか。風は強く汗を掻いているので寒くなって来たので同じ道を引き返す。芽室岳の登山口までには広大な牧場と農場が続く北海道らしい農村風景が見られる。

▲狼少年


8月6日

3回目のクライミング。天気が良くなって来たので岩場の染み出しも乾いているだろうと期待して赤岩青巖峡に向う。ところが、壁全体がベタベタに結露して濡れているではないか!? 皆空に聞いてはいたが、酷いものでとても登れない。幸い道路すぐ横の裏切り岩は乾いていたので「裏切り 5.10b」を登る。昨日までの成果は5.10aという情けない有り様なので何とか登りたい。ところが、3ピン目が掛けられず登れなかった。すぐ横のえらいこっちゃ岩の「狼少年 5.12a ★」を触る。トポに書いてあるように1本目の上が核心である。ヌンチャクを掴んでなんとか登ることが出来た。昼食は占冠の道の駅まで戻って「青巖峡そば」を食べた。もう一度岩場に戻り、札幌から来た20歳代のお姐さんが「ニニウくん 5.12b ★」を登るのを見学する。力強い見事なクライミングだった。18時から芽室駅横でビヤガーデン(芽室町商工会青年部主催)に繰り出す。生ビールも美味かったが、焼酎が安く皆空はニコニコ顔でした

▲襟裳岬


8月7日

今日はレスト日として帯広から襟裳岬に出て海岸沿いをドライブすることにした。襟裳岬では海面から霧が湧き上がり、沖に続く竜骨のような岩塔が霧に煙っている幻想的な光景が見られた。岬のレストランで「ウニ丼」(2880円)を食べた。襟裳国道(R236)〜浦河国道(R235)を走り、富川から日高国道(R237)を北に向かう。占冠から道東道を走って芽室に夕暮れ時に帰着した。

▲ウニ丼

▲キャンプ場



8月8日

今日は芦別岳に登るために麓のキャンプ場へ移動するだけである。道東道に入るとすぐに雨が降り出し、トマム辺りでは猛烈に降った。占冠から富良野国道(R237)を北に進むと雨は止んでいた。山を一つ越すだけで天気が大きく変わる。南富良野の道の駅で人気メニューの「エゾカツカレー」の昼食を摂る。山部駅から西に入り、「太陽の里」というキャンプ場に着いた。緑の広い芝生のキャンプ場は帳面に名前を書くだけで利用することが出来る。もちろん無料だ。山は雲に覆われて見えない。夕食はメラの定番「キムチ鍋」だ。



▲キタキツネ



▲流星の滝

8月9日

すっきりした天気ではないが、何とか登れそうな雲行きである。5時過ぎ出発し林道を歩く。30分ほどで林道から踏み跡のような登山道を歩く。芽室岳と同じような熊対策をする。一旦ユーフレ川に下りてゴルジュ帯を高巻いている時に皆空が膝に違和感があると訴える。長い先を考えると登れないのは残念だが、ここは下山した方が良いと全員の一致で下ることにした。後はドライブにして、中富良野の蕎麦屋「半月」で昼食を摂る。なんとここのご夫妻は兵庫県の神崎町の出身だとか。車で十勝岳の快適な道路を登って「吹き上げの湯」に入る。暑すぎる湯の温度だった。帰りに可愛いキタキツネを見た。スーパーで惣菜を買い、キャンプ場で楽しく夕食を食べた。

▲エビ丼


8月10日

 5時ごろ、目覚めとともにキャンプ場の正面前方に芦別岳の手前にある夫婦岩が綺麗に見えた。芦別岳は残念ながらここからは見えない。天気が良くなると陽射しが暑くなって来る。今日は旭川から層雲峡、然別湖を回って帰る。美瑛町では地元で評判の「純平」の「エビ丼」はプリプリして美味しい。旭川では山の店・秀岳荘に立ち寄る。層雲峡では柱状摂理の岩、アイスで有名な「流星の滝」や「銀河の滝」を眺める。然別湖では塩ちゃんの思い出の「クチビル山」を見ることが出来た。明日帰るので煉瓦作り建物の焼肉「KAGURA」で夕食を摂った。


8月11日

台風4号が朝鮮半島沖から日本海に入ろうとしている。早目に帰ることにした。皆空に見送ってもらい、8時に芽室を出発した。すぐに雨が降り始めた。道東道から道央道を走り、17時半ごろ函館に着いた。フェリーで大間に渡り、秋田県境辺りまで走って道の駅で2時間仮眠を取った。
道央道はその後、大雨・洪水警報と土砂崩れで通行止めになったとか。


8月12日

5時から列島の南下を再始動する。この辺りはまだ台風の影響はなく晴れている。新潟に入ってから雨が降り始めた。北陸道の敦賀ICから舞鶴道を通って20時ごろに帰り着くことが出来た。走行距離3870キロをほとんど塩ちゃんが運転してくれた。本当にご苦労様でした。ありがとうございました。皆空さん、10日間もお付き合い下さり、お世話になりました。ありがとうございました。


メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

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