夏山山行報告 白馬〜五竜岳   (mariko)


mariko

なおみ

ZONO

■日 時:2010月7月29日(金)夜発〜8/2(月)予備日なし

■目 的:夏山縦走

■山 域:北アルプス・白馬〜五竜 

■参加者:mariko(L・装・気)、なおみ(食・会・医)、ZONO(記・渉)

■行動記録:

7/29 JR新大阪さわやか信州号21:30発

7/30 栂池高原ゴンドラ乗り場発(7:00)〜栂池山荘前 登山口(8:00)〜乗鞍岳山頂(10:35)
〜白馬大池(11:05) 白馬大池発(11:30)〜小蓮華山(13:30)〜白馬岳山頂(15:40)〜白馬岳山荘テント場(16:20)※ 午前(晴れのち曇り) 午後(14時頃より霧〜雨)

7/31 起床(3:30)〜テント場発(5:30)〜天狗山荘(8:30)※ 6時半頃まで晴れ 以降霧と強風

8/1 起床(3:30)〜天狗山荘発(5:00)〜唐松岳山頂(8:35)〜唐松岳山荘(8:50)〜五竜岳山荘(12:50)※ 16時ころまで曇り、後快晴

8/2 起床(3:30)〜五竜岳山荘発(5:20)〜五竜岳山頂(6:15)〜五竜岳山荘着(7:05) 発(7:20)〜大遠見山(8:40)〜小遠見山(10:20)〜スキー場テレキャビン乗り場(11:20)〜エスカルプラザ(11:45)※ 8時頃まで快晴、以降 晴れのち曇り 山頂霧



▲ 栂池からひと登り、雪渓を越える。これから大岩


▲やっと乗鞍岳、広々として気持ちいい


▲やっと 小蓮華

今回の夏山縦走は後立山。新人のZONOが参加することと、登山学校で修了山行に参加出来なかったなおみが参加するためだ。3泊4日あるので白馬〜種池山荘を計画したが、2日目天候が悪く天狗山荘で素泊まりして、五竜までとなった。お天気が予想以上に悪く、折角の主稜線縦走も殆どがガスの中、というものだったが、最終日の五竜では歩いてきた白馬、行くはずだった鹿島槍ヶ岳、ZONOの次の目標となった剣岳も見えて少し満足した。
 

7/30

さわやか信州号は穂高、扇沢によって白馬へ。白馬へさわやか信州号で来るのは初めてで、バスから降りたはいいが現在地が不明。ちゃんとタクシーを予約していた登山者がいて、そのタクシーの運転手さんに無線でタクシーを呼んでもらう。その間に朝食だ。ZONOはしっかりお弁当を食べている。これでシャリバテの心配はない。今回は栂池から登る。雪渓はどうしても登りたくない。毎年事故が起こっている。今年も1週間前に葱平で岩が落ちてきて、ツアーで来ていた女性が亡くなったそうだ。ゴンドラは7:00発。山はガスっている。ゴンドラを降りると細かい雨だ。先ずはザックカバーをつけて出発。なおみ、ZONO、marikoの順で歩く。少し歩いて売店で傘を出す。登山者は多い。虫も多い。雪渓が出てくる。雪渓からの風は冷たくて気持いい。大岩を登る。登り切ると高度があがり下界の池糖の景色がきれいだ。ケルンを目指す。白馬大池は思ったより大きい。雪ならまっすぐ行けるのに、池の周囲をぐるりと回って小屋に到着だ。ここで大休止。にぎやかな秋田六郷山岳会のメンバーと前後して登ってきた。ここからは小蓮華、三国境、白馬本峰、天狗までの予定だ。ところが小蓮華までの遠いこと。ジグザグ登りで小さなピークがいくつもある。やっと、やっと、錫杖がある小蓮華に到着だ。周囲は濃いガス。何も見えない。そのうちガスが雨になる。風も強くなる。とうとう雨具を付ける。やっと本峰到着。ZONOさん、本当にお疲れ様でした。が、まだここが終点ではない。記念撮影してテント場へ下る。小屋で一休み。ZONOにテント泊の手続きを説明する。トイレを済ませビールを買ってテント場へ。もう30張はあるという。水が溜まっていないところを見つけてテントを設営する。雨の中のテント設営だ。
なるべく中を濡らさないようにする。先ずはお茶だ。今日の行程は結構長かったな。ZONOは高所には弱いようで槍でも1日目は頭が少し痛かったそうだ。今日もゴンドラで一気に高度を上げたので体調がイマイチだったのかも知れない。どんどんアルプスを登れば慣れる。それとやっぱりシャリバテもある?運動量に較べると補給したカロリーは少ない。慣れてくるとそれでも歩けるのだが。そして靴だ。よくよく聞くと靴が大きくなって中で動いているとか。それは疲れるわ。夕食は野菜炒め。ビールに良く合う。ZONOはビールも飲むし食欲もある。大丈夫だ。外は濃いガスで、トイレに行けば帰る方向が分からなくなるというほど。今日はゆっくり休んで元気を回復しなければ、明日の行程は10時間になる。ところがところが夜中強風が続く。音がうるさくて、なかなか眠れない。


7/31

3:00起床。朝には止むだろうと期待した風雨はましになった程度。とにかく天狗山荘まで行って、その先の不帰へ行くかどうかはその時の状況で決めることにする。快適ななずの主稜線歩きは強い風でガスが衣類に結露する。休憩するところもない。私達はそれでもお花を見つけては喜んでいるが、ZONOはお花には関心がないようだ。marikoはお腹の調子がイマイチ。天狗山荘の手前の雪渓は登山教室の時よりは小さいように感じた。アイゼンは必要ない。8:30天狗山荘に到着。さてここからどうするか?とにかく温かいものでも飲んで少し休もう。それにしてもこのお天気は何?小屋で天気を聞く。予報は曇り時々晴れだとか。山だけか、この悪天は。天狗山荘は若い子が多くて活気がある。インターネットがあると分かりHBCの天気図や気象庁の雲画像を見せてもらう。なにもこんなお天気の中、無理して歩かなくてもいい。今日はここで素泊りして濡れたものを乾かし充分睡眠をとって、体力を回復させて安全に快適に歩くことにする。昼はお茶を沸かしてレーションを食べる。夕食まで濡れたものを乾かすのに忙しい。ザックまで乾かせた。一時白馬鑓も見えたがすぐにガスの中だ。昨夜テントではならなかったラジオがここでは快調。天気図が取れた。はあ?なに?この天気図は?予報は午前中は晴れ、昼から曇りだ。晴れの要因はないような、、、。まあ、雨さえ降らなければ良しとする。夕食は焼きそば。この天狗山荘でも生ビールがある。20:00就寝。


▲8/1 天狗山荘を少し登った尾根からの日の出
 今日は午前中は晴れの予報だったのに、間も
 なくガスが出て、視界がなくなり雨が降り出す。

8/1

3:30起床。星空だ。へー。お天気いいんだ。朝食を作っていると、出発するパーティーがいる。まだ、真っ暗だけど。5時になると明るくなる。私達も気をよくして出発だ。出発して少し登ると雲海から昇る朝日が見えた。天狗の大下りでストックをしまってヘルメットをつける。相変わらず浮き石が多い。鎖がこんなにあったかな?慎重に下る。鎖場が終わるとザラザラのジグザグの下りになる。風があるが昨日よりははるかにまし。ただ、もう視界はない。ガスの中だ。途中で雨具を付ける。午前中の晴れってあれだけ?ホンの一瞬の晴れ間だった。不帰は稜線を跨ぐたびに暑くなったり寒くなったり。時々ガスを通して太陽が感じられる。きっとこのガスの上は晴れなんだ。雨具を脱いだ着たり。唐松からのすれ違いは心配したほどではなかった。結構年配の人も歩いている。不帰1峰、2峰北峰、南峰と過ぎて、やっと唐松に到着。握手だ。小屋まで下って大休止。ここからも少し鎖場がある。気持ちを引き締めて五竜へ向う。稜線歩きで景色がいい道なのになあ、、、。相変わらずガス。雨が降らないだけいいとする。結構長い鎖場を終える。後は樹林に入ったり、左が切れている道があったり。こんな危ない道だったかな?結構大変だ。最後のジグザグを登り、遠見尾根との分岐に到着。すぐそこに小屋が見えるはずなのに、それすら見えない。やっと小屋到着。テントを設営する。乾いたテントで快適だ。お茶しているとちょっと明るくなったとなおみが外を期待して見るがガスだ。ビールで乾杯して夕食を終えたころ、ガスが晴れだしたようで、にぎやかな声が聞こえる。外を見ると五竜のピークに少し雲がかかっているだけ。ビールを飲む前なら登りたいところだが残念。その代わり遠見尾根を登ってみる。明日の天気は分からないんだから。少し高いところに登ると展望が全然違う。鹿島の双子峰が見える。明日は3:00起床、5:00五竜ピストン、遠見尾根を下る。夜は星が出ていた。風もなく静かだった。


▲夕方、遠見尾根に登って景色を
 眺める。五竜岳と鹿島槍ヶ岳

▲3つ目のピーク、五竜岳。
 やっと快晴に。後は剣岳。

8/2

なおみの声で目が覚める。3:20になっている。外は?やっぱりガスだ。雑炊の朝食を済ませパッキング、テント撤収。明るくなるとガスは消えて展望はバッチリだ。ピークへ登る気持も違う。今日は次の目標は剣!のZONOにトップを歩いてもらう。北海道と違って目印がいっぱいだ。約1時間でピーク。剣が少しかすみ気味だが、それと分かる姿で聳えている。キレットから鹿島北峰への急な登りも良く見える。しばらく周囲の景色を楽しむ。雲が多く南ア、富士山は見えない。下りもZONOトップ。小屋まで下ってトイレを済ませ遠見尾根を下る。さっきまで見えていた鹿島があっという間にガスの中に。尾根の下りでの展望は期待出来ない。この尾根道も悪くなっているような気がする。露岩が多く、鎖場になっている。左の路肩が切れているところが多い。雪が融けたばかりなのか、じゅくじゅくの道もある。月曜日だというのに登ってくる人が多い。西遠見では雷鳥の親子に出会う。大遠見、中遠見、小遠見と登り下りが続く。やっとケルンが見えたと思ってからも長かった。冬のゲレンデは花壇に変身している。ゴンドラの駅にある温泉で汗を流す。地下にある殺風景な温泉だ。神城の駅までは歩いて行こうとしたら、電車に連絡しているシャトルバスがあると言う。それまで時間があるので食堂でおそばを食べる。バス停に戻るがバスは来ない。なおみが別の係りの人に尋ねると、今日は平日でそんなバスはないという。大体、神城に止まる電車がない。次の電車は2時間後だ。親切な係りの人は長野まで特急バスがあるので、乗り場のバス停まで送りますと言ってくれる。調査不足だったな。長野発のL特急は毎時正時発だ。16:00の“しなの”になった。駅の近所の喫茶で涼みがてらお茶にする。名古屋で新幹線に乗換えだ。新大阪駅には20:01着。身体は疲れても気分はリフレッシュ出来ている様で、なおみは体調がいいと言う。ZONOはその夜、友人と一杯飲みながら山の話をしたとか。翌日は休養のはずのmarikoも片づけをほっちらかして昼から不動へ。縦走はやっぱりいいなあ。ZONOは早速登山靴の購入を準備する。



メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

ボルダリングin小川山 北の大地でクライミングと
グルメを楽しむ!!

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