ボルダリングin小川山   (おー寒む)


おー寒む
■日 程 : 2010年7月25日(日)〜27日(火) 晴

■山 域  :小川山(廻り目平キャンプ場周辺)

■参加者 : おー寒む

■日 程

前日発、JR小淵沢駅6:10発〜JR小海線信濃川上駅6:53着、村営バス(川端下行)6:56発〜川端下7:30頃着〜徒歩で廻り目平キャンプ場(金峰山荘)8:30着




▲ 扇岩


川崎労山でのフリークライミング以来、数年ぶりの小川山です。川上村の名物と言うとレタス。山間に広がるレタス畑は、廻り目平キャンプ場周辺に連なる岩峰群と共にとても印象的です。

初日 日曜日なので、駐車場はほぼ満車状態。金峰山荘の手前の道や林道脇に止めている車もありました。そのほとんどがクライマーです。8時半頃に到着したので、主にロープを担いだおじさんやおばさんが我先にと取り付くルートを目指して、林道を登っていったり、横断して沢の方に下って行きました。テントとテントの隙間にテン場を探してテントを張り終えると、こちらも負けずにクラッシュパッドを担いで岩場を目指しました。

小川山には5、6回来ていますが、ボルダーは初めてなので、4級課題が集まっている林の中のボルダーエリアに向かいました。テント場を横断している途中に、マットを担いだ一群に出会い、その群れにまぎれて歩いていくと到着しました。林の中のボルダーエリアは、主な岩が10個弱ありますが、瞬く間に、4〜5mの岩の下に色とりどりのマットが敷き詰められました。岩を見上げて課題のオブザベーションを行う者もいれば、お茶を沸す者、挙句には上着を羽織って寝直す者までいるのには驚き!小川山のボルダリングエリアのほとんどは、フリークライミングの岩峰群と違って、大樹の木陰に包まれ、爽やかなそよ風が吹き抜けるとてもすごし易い場所です。登っていて感じた難点は、時折、風に揺られて木の葉の隙間から日差しに目が眩むことくらいでしょうか。

 木漏れ日に まぶたを閉じて フォールかな

お粗末でした。その他、この時期の小川山で懸念することは夕立くらいです。

予定していた岩(名称はスパイヤー)を見つけて、他人のマットに自分のマットを重ね、ウォームアップのためにスラブ6級から始めました。じっくりオブザベするまでもなくムーブを見切り、いざトライ!あれ!いざトライ!乗り込めない〜ぃ。結晶の粒子は、北山公園の岩より細かい上、かなりの人が乗っているのでかなりツルツル。6級でオンサイト(以下OSと省略)を逃したのかーっ!5、6回トライして、やっと岩の上のリップを取ってマントリング。その右側に続くスラブ5級もレッドポイント(以下RPと省略)。さらにその右のスラブ4級は!?3日間取り組んで、全く歯(足)が立たず落とせませんでした(悔しい!)。


▲ ライトスパイヤー
他の岩場よりグレードは辛めと聞いていましたが、ここまで辛いとは!ちなみにOSできたのは、2日目に登った8級1本のみでした。自分の今までのジムでの練習は何だったのか、信じられない気持ちでいっぱいになりました。

気を持ち直して、スラブ6級の左にあるライトスパイヤー3級(本来の目標)に取り組む。こちらは上部が核心。左手のアンダーを持てずにフォールしまくり。ここは諦めて、他の6〜5級のOS狙いに目標を変更し岩場を徘徊することにしました。

トリトン (課題名なし)7級 RP、(同左)5級 RP、(同左、グレードもなし)マントル RP
ドンキー ドンキー6級 RP
プーシェ 穴プーシェ 7級 RP(これくらいOSしたかった!)
その他、いろいろ触りましたがRPもできず、この日のOSはなしでした。

26日(月) 昨夜の夕立で林の中のボルダーエリアは湿気ているだろうと思い、午前中は、石楠花遊歩道エリア(金峰山川西股沢の左岸に沿って遊歩道があり、その左右に巨岩が点在)の岩に取り組むことにしました。ウォーミングアップに選んだゲート下岩(7級が2本ある)は、コケ生して登られている感じではありませんでした。そこで目標の扇岩に直接行くことにしました。一人で登るには手ごろな高さの岩です。正面左から、5級、2級、4級のスラブ課題があり、右面に、5級のマントル、8級、裏面にトラバース3段があります。

アップは、コーナー8級から。ここにきてやっとOS!登り切ったとき汗がどっと吹き出ました。金峰山から吹き降ろすそよ風がとても心地よく感じました。ここも丈の高い樹林に覆われ、一日中木陰です。一息ついて、左うちわ5級にトライ。OSは無理でしたが、岩に慣れるため2回登りました。続いて、蛇腹4級。岩の表面が蛇の腹のように波打っており、おまけにつるつる。カンテなしでは登れず(スタンスが悪く足が止まらん!)、カンテを使ってRP。しかし、カンテを使ったらダメなんだろうな〜。最後に、扇子2級。こちらは、最上部のホールドまで掴めたが、足が決めれずフォールしまくり。その他の岩の配置を知るため、巡回に出かけることにした。

午後にテン場に戻って、林道脇にあるきたない大岩のスラブ4級に取り組むが、何度やっても最上部で手がほじれず(保持できず)、フォールしまくり。結局、4級は1本も落とせずじまい!


▲ プーシェ
再び、で林の中のボルダーエリアへ。何しにきたん?そよ風にそよぐ木の葉からそんなささやきが聞こえてくる。さほど高くもないスパイヤー。大して難しいグレードでもない3級。アップはできているので、ライトスパイヤーに取り付く。遠くから雷鳴がとどろき始める。埼玉から来た若者が合流。交代で登っていると、パンプ2の常連が来て1級課題にトライ。乱戦状態の中、もう限界かという時にRP。4級が一本も落とせないのに、3級のゴールのリップを掴んだとき、リップを超えてマントリングしたとき、打ち込むしかないのだと感じた。17時半、雷雨の中、テン場目指して、一目散。

27日(火)、最終日 で、林の中のボルダーエリア。誰もいない中、スパイヤーでアップ。初日にトライした6級課題、一撃ならず。辛い。5級を登って、4級を十回くらいトライしたがダメ。諦めて、プーシェ3級。初日にトライしていた課題の一つ。これは、アドレナリンカンテの易しいバージョンと思えば想像つくでしょうか。アドレナリンカンテとの違いは、フェースにスタンスはなく、初っ端からカンテにぶら下がるように取り付いてカンテに立って登り切ってしまう。30分トライして落とせました。欲を張らず正午前なのでテン場に戻って後片付け。14時半のバスに乗って小川山を後にした。レタス畑のレタスたちが妬けにかわいく見え、微笑ましかった。

嗚呼、小川山。私は、再びここに帰って来たのだ。
最後に、もーりんさんにアウトドアボルダリングを教わって大感謝。
この場をかりてお礼申し上げます。


メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

岡山:那岐山(淀川本谷右俣) 夏山山行報告 白馬〜五竜岳

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