烏ケ山の報告   (O杖)



なおみ

カノン

mariko

ちびサンボ

ココノール
■日 程 : 2010年2月26日(金)夜〜28日(日)

■場 所 : 烏ケ山(鳥取県大山の南側)

■目 的 : ラッセル、フィックスの通過、テント生活

■参 加 : L.ココノール、mariko、なおみ、ちびサンボ、カノン

■経 過 :

前夜に岡山の塩ちゃん邸宿泊〜
27日12:30 鏡ヶ成駐車場発 〜12:50 新小屋峠発〜13:30 1060M辺り小休憩発〜14:20 1230Mピーク休憩発〜15:25 1360M発(ハーネス、アイゼン、フィックスの準備)16:20 頂上発〜17:50 1230ピーク発(ハーネス、アイゼン等の解除)〜18:35 新小屋峠発〜18:50 鏡ヶ成駐車場着〜奥大山スキー場駐車場で幕営〜
28日朝 湯原温泉経由で帰る




鏡ヶ成駐車場は雪の中だったが除雪されていて快適に準備ができた。新小屋峠に向かう道路に入ると雪上歩行となった。雪はザラメ状で少しもぐるが歩きやすい。峠に着くと体が温まりウォーミングアップにちょうど良かった。
ここからカノントップで、ブナのだだっ広い起伏のある尾根を行く。ガスの中だが視界は100mくらいありルートファインディングに問題なし。足首までもぐるが時々深みにはまってしまう。尾根は徐々に狭まり杉林を過ぎたあたりから傾斜が急になってきた。カノンも少し疲れた様子なのでトップをココノールと交代した。
急登になったがキックステップで快適に登り1230mのピークに着く。ここでも視界は良くならない。帰りの下り口に標竹を設置して出発。ここから尾根はやせて細くなり右側は切れ落ちている。ところどころ地面が露出しており、まるで残雪の尾根のようだ。しかしそれも束の間で、急登になって雪は豊富になった。やはりブナ林の中をキックステップで急登する。「少し明るくなってきたな」と思いながら歩き続けているとふいに右上から木漏れ日が差してきた。そして木の枝に張り付いた氷が風に吹かれてパラパラと落ちてくる。その光景に感動する。こんな経験はないだろうか? 「雨上がりの山中で日が差してくる、濡れた木の葉が風に揺れてきらめく」。若い時にそんな光景に見とれて希望がわいてくるような気がしたものだ。
それはさておき、右の切れ落ちた谷の向こうに視界が開けて山が見え始めた。大山だ。南壁が黒々としている。この間の大雨で融けてしまったのか。やがて1360mのピークに着く。ここから南峰と北峰が見渡せた。北峰はほとんど雪がついていない。南峰に至る尾根は快適に開けた雪稜になっており、南峰下の雪壁がよく見える。雪庇は張り出していない。やはり雨で融けてしまったのだろう。尾根の右は切れていて落ちると致命的。左はカーラ谷で下は比較的緩やかだが、落ちたくない斜面だ。ここでハーネスとアイゼンを装着し、不要な荷物はデポして出発する。
南峰下からロープをフィックスした。スノーバーを埋め込もうとしてピッケルで掘ると、下に固い雪が出てきたので縦に打ち込んだ。これで大丈夫そうだ。marikoの確保でココノールがリードする。木にランニングビレーをとりながら行くと、壁になる。足元の雪が崩れて登りにくいので右のブッシュに迂回した。そこから直登していくと頂上直下の岩場に着いた。ここで「ロープいっぱい」のコールがかかる。5人がそろうのを待って頂上に向かう。
頂上は細い尾根上で北峰とのコルに向かって急下降している。下界は雲海を夕日が照らしている。記念撮影して下山にかかる。フィックス部分を終了して1360m峰に着くまで二ヵ所をバックステップで下りた。1230m峰から下っていくと暗闇がせまってきたがトレースをたどり新小屋峠の道路に飛び出た。

今回の目的はラッセル、フィックスの通過、テント生活であった。ラッセルと言ってもほとんどが足首程度なので大したことなし。しかしカノンはトップに立ったが、全体として体力不足である。膝以上のラッセルであれば苦労しただろう。今後、体力を養ってほしい。フィックスの通過は必要とされる現場で実践できたので良い経験になったと思う。テント生活は雪のないスキー場の駐車場で幕営したので雪山テント生活の経験にならなかった。また塩ちゃんは出発の朝に体調不良で不参加となったのは残念だった。次回は一緒に行きたい。

近年、メラピークKOBEでは雪山の山行回数が少ない。今回は登山口から日帰り往復であったが登頂できてよかった。今季は春に向けていくつかの山行が計画中なので一つ一つ楽しんで成功させたい。烏ケ山も来年は西壁を目指したいと思う。




(反省会での発言)


カノン 久しぶりにラッセルを行った。頂上には行けないと思っていたが、行けて良かった。

なおみ 上着の調整が上手く出来なくて、最初の新小屋峠までの登りが暑くてバテ気味だった。

ちびサンボ 頂上に立てた事自体が、久ぶりだったので、頂上に行けてよかった。

mariko 足の状態が良くなかったので、

ココノール 皆が膝ぐらいのラッセルも順番にこなせる様にしていってもらいたい。



感想


ちびサンボ

今シーズンは全く雪山に登れなかったので、雪山に登りたい一心で烏ヶ山山行に参加した。例年より雪が少ないとの情報と、神戸出発時から雨で気分は萎えていた。
当日、歩き始めると自分が思っていた以上に雪はあったし、久々なので少し登りになるとしんどかった。先頭をやってみるかとリーダーから言われたが、しんどくて「やります!」と言えなかった。15時の段階で判断すると言っていたので、登頂はむりだろうと思っていたが、リーダーの判断で頂上を目指すことになった。やった!!と思う半分、大丈夫か?!という思いもあった。核心部の登りでフィックスをやった。その頃から、時々晴れ間も見えてワクワクしていた。頂上では北壁も見えて大満足。カメラ担当の私は、真っ白でどこの山か分からない写真しか撮れなかったらどうしようかと思っていた。確かに雪は少ないのかもしれないが、雪山を楽しむことができて良かった。
メラに入会してからトレーニングばかりで山行に参加出来ず、フラストレーションが溜まっていた。メラ山行での登頂は今回が初めてだった。ホントに「やった〜♪」という気持ちです。ラッセル出来なくてすみません。今後の課題にします。ありがとうございました


なおみ

2年ぶりの雪山、不安だらけでしたが、塩ちゃんさん宅訪問やちびサンボさん、カノンさんとはじめての山行を楽しみに参加しました。
前日夜に塩ちゃん宅にお世話になり、翌日鏡ヶ成へ出発。残念ながら雨模様で行けるところまでと昼すぎから登りはじめました。予想通り体力不足を実感、新小屋峠までで息が上がっていました。marikoさんからのアドバイスで上着を調整、休憩すると少し楽になりましたが足が進まず皆に待ってもらいながらやっとついていく状態でした。でもラッキーなことに稜線にでると晴れ間もあり景色がみえてきました。15時すぎでしたがココノールリーダーの判断でさらにアイゼンをつけて登ることになりました。久しぶりのアイゼン・フィックスに緊張はしましたがなんとか南峰に到着することができました。下りは足に疲れがきていて何度もおおきな穴をあけていました。駐車場まで着いたときはホッとしました。皆さん本当にありがとうございました。今後はトレーニングして体力をつけたいと思います。塩ちゃんさん来年新たなコースで案内お願いします。


mariko

脚の状態が良くなかったけど、雪が少なく荷物も軽かったので負担がかからず何とか歩けた。15:00までの行動ということだった。お天気もまあまあでトレースが残っているので、ヘッドランプでも歩けるだろうということで、南峰まで登った。フィックスの練習も出来て良かった。


カノン

久しぶりにラッセルを行った。頂上には行けないと思っていたが、行けて良かった。


メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

藤内沢3ルンゼ ゼロ完登、ゼロK点

Copyright(c) 2009- MERAPEAK-KOBE All Rights Reserved.