ジョウゴ沢アイスクライミング   (mariko)


○玉

ちびサンボ

mariko

塩ちゃん

■年月日:2009年12月17日(木)夜発〜19日(土)

■目 的:アイスクライミング

■参加者:L食―mariko、装−○玉、気記−塩ちゃん、医会−ちびサンボ

■記 録:

12/17(金)20:00JR西宮発 24:00駒ケ岳SA着 

12/18(土)00:30就寝 5:00起床 6:10発 7:30美濃戸口着 7:50発 8:50やまのこ村着(遭難碑参拝) 9:10発 10:10北沢橋着 10:30発12:00赤岳鉱泉着14:00発 14:35ジョウゴ沢視察F2着 15:45BC着 16:00夕食、団欒 20:30就寝

12/19日(土)6:00起床 9:30発 12:30美濃戸口着 14:50諏訪南温泉発 15:20駒ケ岳SA着 16:00発 20:20JR西宮前着、解散



毎年、クリスマスの連休にアイスクライミングを始める。今年はこの日程になった。天気は寒気が南下、かなり冷えると思われた。この時期には八ヶ岳には雪が降っても量は多くないのだが、今回は滝が埋まるほどの雪が降って、偵察だけに終ってしまった。ボッカトレと耐寒訓練というところか。11月連休に雪上トレに行ってないので、いきなりの寒さが堪えた。アイスの技術を身につけるなら今度は小屋泊でじっくりやってみたい。


12/17(木)

20:00JR西宮発。順調に駒ヶ根SAに到着。気温は―3℃。寒い。ぬくぬくにして仮眠をとる。


12/18(金)

▲ジョウゴ沢F2 氷の付きも、質もイマイチ


5:00起床。雪が降っているので、SAの建物の中で衣類を身につけ、パッキングをする。美濃戸口もてっきり雪の中だと思っていた。6時過ぎ、お天気が悪いこともあるが暗い。上諏訪SAでガソリンを入れる。美濃戸口には雪は全くない。これなら車で山の子村まで行けそうだが、帰りが危険かも。予定通りここから歩く。アイスはいつも荷物が多い。雪のテント泊は初めてというちびサンボ、パッキングが出来た!何とか背負えた!数歩は歩けた!なんて言いながら出発だ。こんな重いザックは初めてと言いながら、これまた、去年より体調が悪いと言いながら、何故か歩くのが早い塩ちゃんについてどんどん先行する。○玉とmarikoは「速いなあ、汗かかへんのかあ、、、」と言いながらゆっくり歩く。二人は時々立ち止り振り返る。山の子村で休憩。ここまで雪は全くない。遭難碑にお参りする。いつもは雪に埋もれている遭難碑も全く雪は被っていない。お天気は悪く中岳沢は見えない。今、ちびサンボには“みなと労山の中岳沢の遭難記録”を読んでもらっている。事故から28年。これまでに兵庫では雪崩で20名近くが亡くなっている。

▲ちびサンボ、初めての雪山テント泊

▲アイスキャンディーもイマイチ

北沢の橋で休憩。流れる川も凍り付いている。これならジョウゴ沢もきっといい氷になっているだろうと期待する。橋を渡り堰堤を越えて少し歩いたところで、トップを歩いていた○玉が突然立ち止る。どうしたん?と聞くと指が冷たい。と言う。確かに私もここに来て急に指が冷たくなった。ちびサンボ、塩ちゃんもおんなじだ。しばらく手袋を変えたらどうか?とか話していたが、そのまま歩き始める。少し歩くと何故かひどい冷たさはなくなった。不思議。登山道は雪がついて歩きやすい。塩ちゃんは小刻みに休憩しながら、○玉はゆっくり休憩無しで、ちびサンボはどちらにつこうか?悩んでいる?marikoは最後をゆっくり歩く。赤岳鉱泉に着くと先に着いた○玉が整地を終えていた。テン場に一番乗り。今日は平日だから当然か?アイスキャンデーもまだ登れる状況ではない。テントを張って少しやすんでジョウゴ沢の偵察へ行くことに。ちびサンボ、塩ちゃんはおうどんを食べに行く。○玉、marikoには有り得ない発想だ。こちらはレーションを食べて準備する。

F1は雪に埋まっていて、右側をアイゼン無しで登る。F2に到着する。思ったより氷の付きも質も悪い。滝の取り付きは大穴が開いていて、ギアーを落とせば、、、。中央は水が流れていてザイルが濡れる。右の氷の下は水が流れている。突き刺せば水が吹き出る?先週は登れた、って聞いたのに。仕方ないので、岩に張り付いた氷でアックスの打ち方、ぶら下がり方を少〜し練習する。氷はもろくてすぐに割れる。次はスクリューハーケンを打ってみる。氷はスカスカの部分がある。今夜冷えて、もう少ししっかり凍ってくれることを期待して今日は文字通り偵察で済ます。鉱泉の寒暖計は―14℃。意外と高い。もっと冷えると思っていた。寒いと言いながらもビールで乾杯して夕食を始める。この頃から雪がシンシンと降り始める。20:30頃に寝る。みんなホカホカにして寝る。



12/19(土)

6:00起床。雪は30cm〜40cm積もっている。風もなく全然寒くなかった。昨日よりいい状態になっているとは考えられない。ゆっくり食事して下山と決める。下りは橋まで1ピッチ、山の子村まで1ピッチ。お天気が悪いのに、こんなに雪が降っているのに、アイスの人もどんどんのぼって来る。そう言えば下山するにつれて時々日が差すこともある。美濃戸口辺りでは雪は融けかけている。山は雲の中だが。樅の木温泉へ行くがナント!何故か休館日。仕方なく上諏訪SAの温泉に向う。ここも大抵空いていていい温泉だ。駒ヶ根SAで昼食。雪が降り風も強く風呂上りの薄着なので寒い。中アは雲の中。全く見えない。雪の為かSAも空いていて道路も空いている。が途中でチェーン装着指示が出る。本線を通行止めにして巻き道でタイヤを確認するのだ。こんなの初めての経験。心配した関ヶ原は無事通過。20:20JR西宮着。



ちびサンボの感想

雪山でのテントの張り方・片付け方を学び実践した。F2へ偵察に行き、アックスの使い方を教えてもらうが「難しい」の一言。アックスとアイゼンで自分を支えられる気が全くしなかった。おまけに寒くて意気が上がらない。結局、氷の状態が悪く登る事が出来ず下山する事に。どんどん登ってくる人を見ていると「赤岳か硫黄岳でも登りたかったなぁ」と思ったりもしたが、正月の赤岳主稜があるし、あの幻想的な雪景色が見られたから「まぁ、いいか」っと思って気持を切り換えた。
 
考えてみると、トレーニングでなくメラの山行に参加したのは初めてだと思う。アイスクライミングという目標は達成出来なかったけど、楽しい山行でした!ありがとうございました。


○玉の感想

2000年に入ってからX‘mas前後には八ヶ岳のジョーゴ沢や広河原沢でアイスクライミングと言うのがメラの定番山行になっていた。また、2005年には大雪で名神の栗東から引き返したこともあった。昨年は美濃戸への道中で車のスリップという怖い思いも経験した。今回は4年ぶりの寒波で入山した夜は20センチの雪が降った。ジョーゴ沢の氷の張り具合と降雪によってアイスクライミングが全く出来なかったのは今回が初めてであった。ちびサンボさんには少しでも登ってもらいたかったが、本当に残念でしたね。でも初めての雪山のテント生活が出来たので良しとしましょう。また、私の華麗な(加齢?)アイスクライミングをちびサンボさんにお見せ出来なかったのも残念!
タイのクライミングから2週間後のアイスクライミングは気温差が45度もあり、今年は身体の順応が出来なかったように感じた。塩ちゃん、ちびサンボは歩くのが早く、こちらはマイペースがやっとだった。ちびサンボさんは写真を取り捲る余裕もあり、今回はお疲れ様という言葉も要らない山行だった。


メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

赤岳主稜 和気アルプス半縦走

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