台高 堂倉谷 沢登り   (ドラ猫メリー)


■日 時 : 8月21日(金)夜〜23日(日)
■場 所 : 台高 堂倉谷
■参加者 : CL=K納、SL=チャゲ、K納(夫人)(やまぼうし)、U宮(神戸中央)、ドラ猫メリー


ドラ猫メリー

U宮

K納(夫人)

チャゲ

K納












▲堂倉滝

 初級の沢は何度か経験があるが、初めて沢3級に挑んだ。PCで色々な山行報告、写真を見て、予備知識を入れておこうと思うが、経験が浅いので実感がわかない。

21日の晩、阪神西ノ宮8:30に集合。出る頃から雨が降り出す。どうしたものかとチャゲさんにメールしたり、K納さんに電話したりしてる間に、遅くなってしまった。

大台への途中に東屋がある。テントを張らずここで寝ることにする。


22日 大台の駐車場には結構、車が止まっている。
ドラ猫メリーは荷物を減らす為、ここでハーネス、スパッツなど沢グッズを身につける。これは良くなかった。日出ヶ岳に行くまでに、皆のスピードに付いて行けない。長い下りは石楠花の木の中を行く。微妙に有り難くない階段になっていて疲れる。

堂倉谷避難小屋に荷物を置き、ザック2つで笹が生い茂った大杉谷登山道を下りていく。やっと堂倉滝に着いた時は足はガクガク。休憩と沢装備をする間に、LのK納さんは魚釣り。ドラ猫メリーはスパッツを着けて歩いたため、グッショリ蒸れて足に汗をかいていた。かえって早めの準備は失敗だった。





▲七釜

平成16年の台風で吊り橋も冠水したそうで、斜めに曲がっていて通行禁止になっている。吊り橋の手前から下り渡渉する。堂倉滝を高巻くのだが、踏み後らしき所を登っていくとモノレール跡がある。苦労して登ったが、もう少し先を行けば階段があった。ルンゼを下るトラロープがある。崩れやすい急傾斜を下るが、ロープが古くてなんだか怪しい。やっと谷に下りればナメ状の岩場が広がっている。7m、30mと滝が続き、巨大な釜に注ぎ込んでいる。泳ぐことはせず、巻き道を行ったり、水際をへつったりと進んでいく。滝と大きな釜が続く美しい渓谷でした。コバルトブルー?エメラルドグリーン?迫力があります。K納さんは釣竿を持ちながら、ピョンピョンと軽快に岩を飛んで行きます。アザミ谷出合を過ぎ「奥七つ釜」、ナメが広がる所に深い大きな釜、数えてみなかったが七つあるんやろうな。穏やかな渓谷を進むと巨大な堰堤が出てくる。先は河原状になっていて、暫く行くと林道の橋が見える。ここで女性陣は片道30分の避難小屋に置いてきたザックを取りに行く。林道は台風の被害がどんなに大きなものだったか、崩壊していて道らしき所が残っていないほどだった。戻ると焚き火の用意ができていて、チャゲさんは初めての渓流釣りでアマゴを一匹ゲット。K納さんも一匹アマゴを釣り、塩焼きして半分づつ頂いた。味わうには少し小さめだが(笑)。焚き火で飯盒炊さん、枝木に刺してウインナを焼き、飯盒で高野豆腐を煮て、ガスを使って焼き肉をした。アルファー米と違って、やっぱり飯盒で炊いたご飯は美味しいなぁ。湧き水があって、ビールを冷やし、豪華な食事となった。アルミ箔でニンニクを包み火にくべる。美味しかった。ついつい山でも、普段の食事に近い物を考えてしまうが、K納さんの言われたように、焚き火を使っての料理、そうだよなぁ、せっかく焚き火があるんやから、もっとシンプルに考えるほうがいいんだと納得。今度、こんな山行の時は何を作ろうかと思うと楽しみになる。楽しい宴会となり10:30頃、橋の上に張ったテントで就寝。寒くなく疲れていたので、ぐっすりです。


23日 今日は源流を登っていく。林道を暫く歩き沢に下りて行くつもりだが、いい場所がない。少し戻って滑りそうになりながら下りていく。幾つかの支谷を越えていくが、K納さんは常に地図を見て今の位置確認をしている。疲れてきて、分かってはいても、つい面倒になって地図をみなくなってしまう。お任せ状態になってしまう。沢では一番大事なことだと、反省。昨日の美しさと違い、源流の沢登りは小さな滝の連続で、クライミング要素もあり、最近やってないなと、これまた反省。チャゲさんはクライミングを続けていたからか、難なくクリアしている。所々、ロープやお助け紐を出して貰い、女性陣は安心して登ることが出来た。溝状3段15mでは、行けると思い先に登ったが、上部の抜け口で戸惑い、K納さんに先に登って貰い、お助けをだしてもらう。かなり登って、疲れてきており、地図にある美しい林とはどこだ、そこに出れば終了は近い。やがて谷の形はなくなり、その林に出た。笹原を暫く行くと登山道にでる。正木ヶ原に着いたあぁ〜。ヘロヘロですぅ〜。



 先週行った赤木沢、広くて明るく優しく迎えてくれる雄大な沢だった。この堂倉谷は「沢登りはそんなもんじゃないよ」と教えてくれた。初級の経験しかなかったので
、体力、登攣力、読図力、沢登りはグレードが上がれば総合力が必要となるんだ。

本当に良い体験ができた。リーダーのK納さんの身軽さ、スピード、危険を回避する技術など、経験を積んだ人が一緒でないと、入れる所ではないと実感する。 
 一日目は渓谷の美しさ、二日目はドキドキの連瀑と、違った楽しみがあった。楽しかったと思えるのも何事もなかったからこそ、男性二人の気遣いに感謝します。

 奥様のK子さんは女性委員会の委員長、U宮さんも女性委員、初めての山行に少し緊張する。二人共、体力もあり早い。ありがとうございました。
 米一合に梅干し一個の割合で炊いて、おにぎりにするとしっとりとして、傷みづらいそうです。今度、作ってみます。





感想: チャゲ


近畿ブロックの搬出訓練で、ひょんなことからこの沢登りが企画された。
沢登りではすごい人とうわさされているK納さんのご主人!チャゲにとって沢登りのいろいろ教わることが出来るいいチャンスだ。途中で沢好きなドラ猫メリーを誘っての参加となった。

今回のメンバーは初対面の山行であり、いろいろ気を使う面はあったが、楽しい山行になった。
 ベテランのK納さんにいろいろ教えていただき、また渓流釣り初心者のために気を使っていただいたK納夫人ありがとうございました。その甲斐あってか初あまごをげっと!ご主人に手早く処理をしていただき焚き火を囲んでの語らい、そして美味しく川の幸をいただくことが出来ました。

今回私がいつも行ってる初級の沢と違い、滝のリード等など大変楽しかった。

 しかし、沢でのテント泊は初めてで18kgを背負っての沢は厳しかった、が何とか登れてよかったけれど大変疲れました。また、今回もいろいろ教わることが多くありました。今後に生かしたいと思います。


メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

六甲・ハチノス谷沢登り 天空のクライミング・北岳バットレス!

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