2009 GW クライミングツアー 鳳来岩   (○玉)



おー寒む

○玉
■日 程 : 2009年4月30日(木)〜5月2日(土)

■場 所 : 愛知県、鳳来岩

■目 的 : フリークライミング

■参加者 : L=○玉、おー寒む





▲「鴨葱」で粘る”おー寒む”
 2年ぶりに愛知県奥三河にある鳳来岩に行った。GWでも平日だったから登る人は少なかった。三日間とも天気は快晴に恵まれ、静かにクライミングを楽しむことが出来た。

クライミングの成果はささやかなものではあるが、おー寒むが治山水エリアの「お散歩すえちゃん」5.11aをオンサイト(以下OSと略す)し、鬼岩エリアの「鬼岩入門」5.11aのレッドポイント(以下RPと略す)であった。また、○玉も「鬼岩入門」をRPした。

4/30 高速1,000円を利用するため29日20時頃に西宮を出発した。2時間半で東名の美合PAに着き、車内でロング缶を飲んで寝る。

 朝から雲ひとつ無い天気だ。豊川ICで高速を降り、JR三河一宮駅でおー寒むと合流した。おー寒むは初めての鳳来岩だ。R151を走り、三河河合から宇連ダムの鳳来湖キャンプ場に着く。ブラックバス目当ての釣り客が多い。さらに車を10分走らせ、治山水エリアを目指す。登ること約40分で岩場に8:20に到着した。

▲「鬼岩入門」を舞い
登る地元クライマー


1) 「やさしいけど登ってね」5.10a をおー寒むがOS、○玉RP   2) 「ドキンちゃんの入園式」5.10c/d ★★★ をおー寒むがOS、○玉は上のハングでテンション。アップが終わり、   3) 「お散歩すえちゃん」5.11a★★ を見事にOSした。迷いも無く綺麗なムーブで登り切った。スラブに強いおー寒むの真骨頂を見た。○玉は前回も敗退しており、トップロープで登るが、2回テンションした。スラブが登れないガバ豆クライマーだ。おー寒むはOSの嵐を起こしており、余勢を駆って次の課題   4) 「鴨葱」5.10d★に挑む。残念かな、ハング越えでテンションしてしまった。○玉は得意のガバだから楽勝でRPした。

 昼の休憩後、おー寒むは再度「鴨葱」をトライするが、同じところでテンション。上まで登ってから「鴨南蛮」5.11c★★にヌンチャクを掛ける。   5) ○玉が「鴨南蛮」にトライするが、A0でもやっとこさだ。まだまだガバの修行が足らない。おー寒むは「鴨葱」3回目のトライするもやはり同じところで一手が出なくテンション。その後、左にある「蛍の光は歌えない」5.11b の上部を登ってヌンチャクを掛ける。   6) ○玉が「蛍の光は歌えない」を登るが、中間のハング帯はテンションとなる。続いておー寒むもトライするが、テンションだった。

▲鬼岩で寒がる”おー寒む”


15:30終了したが、おー寒むの5.11a OSは価値ある1本である。テント場に帰り、彼のOSを祝し乾杯した。夕食は豚キムチ、冷奴、烏賊焼である。

5/1  昨夜は早くから寝たので5時前に起きる。小鳥がさえずる鳳来湖の湖面は美しい。朝食はコーヒーとミルクティー、パン、目玉焼、リンゴである。今日のエリアは鬼岩だ。車で20分程戻って乳岩峡の駐車場に着く。連休の中の平日だから車も先着が僅か3台だけだった。6:40歩き始めて約1時間で鬼岩の岩場に着いた。   1)まずメインウォールの「あんこ」5.10bをおー寒むが登るが、2回テンションとなる。○玉は得意のガバホールドだからRP。   2) 「鬼岩入門」を登る準備をしていると地元クライマーが来たのでヌンチャクを掛けてもらう。彼は楽々に登り、おまけにクライムダウンし、もう一度登る。上手いはずだ。ハイカラ岩の13dを登るほどの人だった。おー寒む、○玉ともにテンションしてしまった。暫く休んだ後でトライする。おー寒むは下部を綺麗なフリでこなし、見事にRPしてしまった。登れないと思っていたのに登れたと喜んでいる。○玉も2度目でやっとRP出来た。ガバクライマーとしては何とか面目が立った。

▲ハイカラ岩

▲ハイカラ岩にて


ハイカラ岩へ見学に行く。天井のようなルーフが20m近くもある。日本でも最高難度のルートがある。3名のクライマーが「ガンジャ」5.13dにトライしていた。この岩は一番易しいのが5.12a だ。Tankuroさんの1年後輩のFさん(65歳)は「That’s クライミングショウ」5.12c をトライ中とか言っていたが、凄いところだ。

3) ウォームアップの「桃太郎」5.10aをおー寒むが登る。OSのところが、2ピン目を掛ける時にロープがゼットになってテンションになり、再度トライしてRP。○玉は前回OSしているのでパス。   4) がっかりエリアの「タケちゃん」5.11b を○玉がトライする。5ピン目が取れずテンション、その後A0を使って上までヌンチャクを掛ける。30分休憩してトライするが、やはり5ピン目でテンションとなる。トラバースした上が被っているから回収に一苦労する。おー寒むはパスした。

登れるルートも無いので次回のためにエリアを見て廻る。21世紀のエリアにある「遠すぎた終了点」5.11a★★ 、「大掃除」5.11c ★ を次回にトライして見ることにした。16:00下山し始めキャンプ場に17:30頃帰った。二人とも鬼岩入門をRP出来たので乾杯!
夕食はお好み焼き(豚焼、イカ焼、ネギ焼)、冷奴、シーチキンサラダである。

5/2 今日も快晴、良い天気だ。昨夜のお好み焼きの残りを食べて今日のエリア・ガンコ岩に向う。ここは乳岩峡の駐車場から30分と近い。7:30から   1) 「講習会ルート」5.7 をおー寒むが登り始め、OS。○玉RP。   2) 「?」5.9 おー寒む、最後でテンション。○玉RP。B「かんたん」5.10a をおー寒むが登るが、テンションとなる。ガバルートだが、2日間の疲れがかなり出ているようだ。○玉RP。静岡の有名なクライマーの奈木さんが二人でやって来た。2年前の兵庫国体の後、バイク事故で大怪我をしてリハビリ中だとか。それでも5.12c を登っている。早く13dにトライしたいな〜 と言っている。   4) おー寒むは右壁の「かりんとう」5.11a★ にトライするが、3ピンまで届かず3便で敗退。奈木さんが「むずいから登らない方がいいよ」と言っていたルートであった。○玉はパスした。   5) ○玉は「タップダンサー」5.10d を登るが、ここもテンションとなる。前回はワンテンだったのでRPを狙ったのだが、、、。おー寒むはパスした。

▲ガンコ岩の11Cを登るお姐さん


左壁の「キツネの嫁入り」5.11c ★★★を若い女性が登っていたが、凄い持久力に感心する。このルートは奈木さんも推奨していた。   6) おー寒むは右壁の「うるるん」5.10c/d★ を登るが、テンションとなる。○玉は2ピン目が取れなく敗退した。疲れ切って保持力が無くなり、どのルートも登れない。時間的には早いが、12:30に下山を始める。「梅の湯」の温泉に浸かると一心地がついて気持ちが良いが、手指に出来たささくれや傷に湯が滲みて痛かった。東名高速の帰りは3箇所で渋滞に見舞われる。「高速1,000円時代」も楽ではない。おー寒む君の奈良の実家へのルートが分からず1時間余ロスタイムしたが、21:30西宮に帰り着いた。



おー寒む感想

ガバでハングは、私の踏み込む道ではないと思っていたが、有名なエリアなので、1度は見ておこうと○玉さんのお誘いに便乗した。ところが予想していなかったお土産をもらった。小川山も良かったが鳳来峡も素晴らしい。アプローチが1時間弱かかる岩場だが、壁が高いくて広い。かぶっておりボコボコで手が痛いが、壁が純白て綺麗。辛くてひりひりする韓国料理を食べる時のような興味をそそられる岩場だった。早速、パンプでハングの練習をこなし、来月にも再トライしたい気分だ。
鬼岩とがんこ岩は、粘土を握って貼り付けた様なホールドが多く手を掛ける箇所を探すのに苦労した。一方、治山水(「お散歩すえちゃん」より右側)は、のっぺりした壁に、コンパスで描いたような円形の穴が目立った。穴の縁がよく掛かり期待を裏切らない。どちらの岩もジムチックで、ジムのルートやボルダーでしっかり練習していれば、確実にグレードを上げることができると実感した。

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

春山トレ ―木曽駒ヶ岳― 大峰:奥駆け縦走 修験の道5日間

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