栂池スキー合宿 楽しかった3日間  (チャゲ)


■日程:2009年3月20日〜22日
■山域:栂池
■目的:山&ゲレンデスキー
■参加者:チャゲ、S川、M角、Tankuro、ドラ猫メリー、S水、I光


他、3名

S水

ドラ猫メリー

Tankuro

チャゲ











20日

大阪郵便局前を車2台で7:35分出発。メンバーはチャゲ車=S川、M角  Tankuro車=ドラ猫メリー、S水、I光、の7名。連休の初日なので車が多い。

多賀で運転とメンバー交代…(M角、S水、チャゲ)(S川、ドラ猫メリー、I光、Tankuro)北陸道で行くと言ってたのだが…ここでえらいことが起きてしまった。S川は先に行ってしまい、S水はチャゲと話に夢中。で気付いたときには北陸道分岐を随分通り過ぎていた。M角があまり道を知らなかったのと、そして助手席のS水が話に夢中が原因。すぐさま携帯でTankuro車に連絡、そのまま北陸道と中央道で別々に白馬まで行くことになる。お話夢中は気をつけなきゃーいかんな… それにしても携帯があるので便利になったものだ。

中央道に入って間もなく事故渋滞の表示、虎渓山で車も止まってしまった。その旨Tankuro車の連絡を入れる。
「ゴンドラの時間までに来てください、先に買い物しときます」とドラ猫メリーからのメール。ゴンドラの時間が限られていてあせる。

何とか恵那峡SAで軽めの昼食を済ませ、先を急ぐ。ここを出ると車の流れもスムーズになりスピードUP。13時43分「木崎湖畔」とメールすると。13時46分、ドラ猫メリーから「白馬に着いた」とメールがある。風が強いのでゴンドラが動いてるか心配!

スーパーの駐車場に急ぐ、駐車場にはTankuro車が止まってる。間に合った!スーパーで合流、やれやれ…急いで栂池の駐車場に、幸いゴンドラは動いていた。駐車場は満車状態、何とか空きを見つけ、支度をする。

ゴンドラとロープウエイの券を買い、ほっと安心。ガスで周りは何にも見えない、山頂駅に付くと風もガスもスッキリ、別天地のような感じがした。何だこれは…

ロープウエイ駅に着くと、これまた大変!もう運転は終わったとの事!大経大小屋まで行くとS水さんが頼むと、若い娘の力は強い!何とか運転してくれた。やれやれ…

小屋まで板をつけ滑って降りる。小屋は雪をすっぽり付け屋根の雪がつながってる。まず玄関を雪掻き、階段状に入り口を整地。そして明り取りの窓の雪掻きをする。小屋はTankuroたちが、学生のころ材木を背負って建てたもの、中に入ると電気炊飯器や、カーペット、そして石油ストーブ、ガスなどありすばらしい小屋である。食料担当のドラ猫メリーは、テキパキと準備を始める。」

今夜の夕食は、トムヤンクン。味付けはチャゲが担当。大鍋で入りきらないほどの具材を皆さんの食欲で完食。夜0時まで雑談が交わされました。



21日

ピーカンのいい天気。朝からトムヤンスープのおじやを平らげ、山スキー組みの、Tankuro、S水、M角、チャゲは一足先に出かける。(ゲレンデ組はこの後出かけた)小屋からシールを付け歩き出す。Tankuroはウロコ付の板で歩きにくそう。シール初めてのS水は部品が外れたりトラぶってた。3回目のM角は慣れたものだ。谷筋を成城大小屋辺りから尾根筋を登る。

今日は天気も良いし沢山の人が行列してる。中にはゲレンデスキーを担いで登ってるグループもいた。Tankuroの板は登りにくいのでスキーを担ぎだした。

尾根筋なので、鹿島槍吊尾根から白馬槍、白馬、小蓮華などの山が美しい。最高の景観だ。
天狗原の手前の急登では汗も噴出してくる。M角は登っては滑り転んでる、を再三行ってる。「なんでやロー」「歩き方が悪いかな―」と聞いてくるが、こちらも登るのに一生懸命で見ていない。

言われてから注意してみていると、シールに雪が付いている。スキー板は持ち上げて歩く(欲張って歩幅を稼ぐ)と着き易いようだ。 持ち上げないで引きずるように滑らせて歩くと付きにくい。やはり歩き方が悪いんやー
そんなことを行ってる自分も滑る。滑るとすごく損した気持ちになってくる。

上空にはヘリコプターも飛んで来る。ヘリスキーの客を運ぶんだが、一回1万円との事。
10時45分に天狗原に着く。岩の間に祠があり、ここには沢山の人が休んでる。われわれも少し休憩するが、風も強く寒い!

白馬乗鞍に登る人も多い。当初はここを登る予定だったが、天狗原から滑降することにする。出だしはゆるいのだがTankuroは体が硬いS水はテレマーク教室での足前を披露する、少しぎこちないが格好は様になっている。チャゲ、M角はアルぺンだ、上部のほうは雪質も良く気持ちよく滑る。樹林を極力避けて広い方を滑る。2000mくらいでは、登るときはバリバリだった雪ももう重たい雪に変わってきている。太陽の力は凄いなーと感じる。

山スキーは、ゲレンデと違い雪質が刻々と変わるし、異なった雪質のためバランスをとるのが難しい。ビジターセンターが見える斜面のなだらかになったとこら辺まで降りると風もなくぽかぽか陽気。此処で御昼休み、行動食を食べ、飲み水が少なくなったので雪を溶かして作る。こんなことしていると昼寝がしたくなってきた。おじさん二人は「昼寝がしたいなー」と言うが…若手の娘さんたちは「又登ろう」と元気一杯!やっぱり引っ張られて登り返すことになる。

Tankuroはスキー板を又担いで上りだす。元気一杯だ!こちらは途中からペースダウン、まあ時間も有るしゆっくり登る事にする。さすがS水、Tankuroは体力がある。

皆が待っている天狗原につくと、Tankuroが突然走り出す。何事かと思ったらM角が手袋を飛ばしたらしい。幸いハイマツに引っ掛かって回収できた。山ではスキー板やシール、手袋などなど絶対飛ばされたり流されたりしない工夫が必要だ。命取りになりかねない。今回身を持って体験した。

「白馬乗鞍の途中の木のある所まで登りたい」とS水とM角…おじさん二人はここで留守番する事にし岩陰に移動する。それでも、じっとしてると冷えてくる。時たま突風が吹きつけますます寒くなってくる。

まだかなーと斜面とにらめっこ。やっと二人が滑り出した、M角はアルペン、S水はテレマークの滑り方なので遠くからでもはっきりわかる。M角はなんだか滑りにくそう。2人が滑ってくる時間は6分位、のぼりは時間掛かるが下りは早い。後で聞くと、足が疲れてガタガタだったとの事。

待っていて寒かったので直ぐに滑り始める。今回は斜面の左側を滑降する。今度はTankuroもさまになり出した。あっという間に大経大の小屋に着く。14時半ごろだった。ゲレンデスキー組はまだ帰って来ていない。昼寝でもしようかと思った頃ごそごそと帰ってきた。雪質が悪い上にゴンドラは行列で30分待ちとの事、いつもは目一杯滑るドラ猫メリー、S川たちもそこそこにして引き上げてきたとの事である。夕飯までに時間があるのでそれぞれの人が昼寝を楽しんだ。

今夜の夜食は、牛、豚、鳥3種類の焼肉。ボリュ−ムたっぷりの食事をしながら、夜は長いので、各人の夫婦の馴れ初めなどを順番に話し出す。若手1のS水も関心持って聞いていただろう。今後の人生の参考になりましたでしょうか?それぞれがそれぞれの出会いや別れ、いろいろ有るものだ…この話が弾み今夜も23時お開きとなる。



22日

昨日余りにも景色が綺麗だったので、Tankuroが「ゲレンデ組にも見せてやりたい」と成城大小屋辺りまで全員で行こうと思っていたが、早朝から曇っておりやがて霙が降り出してきた。早々に朝食を食べ、食事の後かたつけ、パッキング、部屋の掃除にといそがしく過し、小屋の戸締りをして林道まで出る。ここでスキー板付ける。荷物を背負って滑るのが初めての人も居るのでゆっくりと滑る。ゆるい所でこけると起き上がるのが大変だ…皆がはぐれない様に少しずつ区切って全員が集まるのを確認しながらゆっくり下る。

下は雨、アウターの下も濡れていた。駐車場に戻り、小屋の鍵を帰す「ホテル・モンターニュ・フルハタ」でお風呂に入れてもらい北陸道周りで帰途に着いた。帰りもメンバーチェンジをしながら7名のコミュニケーションはバッチリでした。初めての出会った人も居る中で良い交流になった事でしょう。

今回はメラピークKOBE初の試みでスキー合宿が出来ました。これもTankuroが居てくれて出来た事です。今回ロープウエイでぎりぎり何とか乗れたが、今後はもう少し早く此処まで来る必要を感じました。1・2日目と天候もよく最高でした。大経大小屋の中でも和気あいあいと楽しく過す事が出来ました。これも木造の小屋が醸し出す秘めた力があったのかもしれません。最後の雨は仕方ないとして大変有意義なスキー合宿でした。

Tankuro、そして皆さん有難う御座いました。又来年も行きましょう!



大経大小屋での感想(3月21日:2日目の夜)

ドラ猫メリー

スキーの雪はべチャべチャでもうひとつだったが、楽しみにしていた大経大小屋はたしかにすごい。とてもよかった。また、年1回とか、次の機会に使わせてもらいたい。夏の水の出る時に来て、台所とか徹底的にきれいにし
たい。

M角

食事もすべてお任せで、おいしくありがたく頂きました。山スキーは、お天気がよくて、よかったです。反省は、天狗原で手袋を風でとばしてしまったこと、たんくろうが拾いに走ってくださって、ありがとうございました。

S川

今日が67歳の誕生日、スキーがまだできる、楽しいなあ。いくつまでできるかな、来年も行きたいな。誘っていただいて、うれしかったです。

I光

いろいろ揃っている小屋とお聞きして、食器も何も持ってこなかった。小屋に泊めてもらって、おいしく、楽しく、みなさんのおかげと感謝しております。

Tankuro

学生時代にこの小屋を建てたときから、いつか「天狗原から滑り降りるスキーをしたいな」と思っていたので、今回夢がかなった。来年は、しっかりテレマーク修行して、乗鞍岳から滑りおりたい!

S水

初シールと、初テレマークでの山登り、天気がよくてとっても楽しかったです。登るのは大変だけど、すべるのはほんと一瞬。もっともっとうまくなりたいです。ごはん本当にサイコーでした。楽しい合宿ありがとうございました。

チャゲ

リーダー引き受けてから、天気を心配していたけれど、いい天気でみなさんスキーを楽しめてよかった。自分のボッカ力が弱って、しんどい、トレ不足を感じた。体力がついていかず、乗鞍岳には登れなかった。そろそろボッカ再開しようかな。ドラ猫メリー、豪華なお食事本当にありがとう。人間の年は自分で決めたらダメ、気力が大事、目的をもって努力しましょう!


スキー山行(3月20日〜22日)とついでにテレマークの話

S水

 くわしい話は、チャゲさんの報告が完璧です(ありがとうございます)。昨年に続いての大経大小屋、やはり居心地サイコーでした。行きのロープウェイは、あわや乗れないところで、強運に感謝。2日目の暑いくらいの上天気も、7名の強運ぶりのなせる業。ここで、テレマーク話聞いてください。


●テレマークとの出会い

私の初テレマークは、6,7年前、とあるユースホステルのレッスンで体験し、「なんか難しいけど面白い〜」。しかし、そのとき近々協力隊に行こうと思っていたので、道具を買うタイミングではないと思い、レンタルで3度ほどスクールに入ったりしていた。帰国後、「まずはアルペンスキーでSAJ2級とる!」という目標が先だったので(子どもにスキーを教えている手前…)、テレマークはおあずけに。


●戸隠でテレマーク初滑り

そして、今年晴れて道具を買いました!テレマークですべるのもだから6年ぶり、1月下旬、同じく今年道具をそろえた友人Kと戸隠のゲレンデに。「やれば思い出す」と思ったけど、甘い甘い、初日はテレマーク姿勢が全然とれず、こけまくり。2人とも急斜面では、アルペン滑りでごまかしまくり。板が泣いている…。2日目は、ちゃんとスクールに入る。生徒は我らのみ。ラッキー!午前はしっかりとターンと姿勢を教えてもらう。コーチ、革ブーツと細板でその姿勢がとれるのはナゼ?急斜面ではツーステップターンを使えば、ちゃんとテレマーク姿勢で下りられる。なるほど。これでだいぶ怖くない。午後は、なんと瑪瑙山、オフピステのミニツアーに出発。ふかふかの新雪にもぐりつつ、笑いがとまらない。やっぱり楽しい〜。唯一ほめられたのは、「転んだときの姿勢のリカバリーが上手い」。そうです、埋まらないうちに足を上げてごろんと立ち上がるのです。3日目、友人は前日に帰阪してしまい、一人こそトレ(こっそりトレーニング)の予定。ところが、ゲレンデでテレマークのヘルメット女性に会釈したら、「1日一緒にすべろう」ということに。またラッキー!彼女、京都出身、長野在住、戸隠はシーズンリフト券で通いつめている主婦(!)テレマーカー。テレ4年目だけあり、ターンが細かい、そして速い!滑るスピードも速いし、ターンの切り替えが速い。ついていくのは大変だけど、上手い人が前を滑るのは絶好のチャンスですから。しかし、3日目の疲れがあったのか、「もう転びたくない」の気持ちからか、バランスを崩して無理やりリカバリーしたときに、首の筋を痛める。(この後、全治1ヶ月かかった…。)しかし、こんな出会いがあるのもテレマークならではかも。


● 直前特訓六甲山(3月16日)

 栂池が近づき、「ほんまに天狗原行けるのかなあ」とドキドキしつつ、シールを購入し準備した。その頃、知人に「栂池テレマークで行くんです」ともらすと、「ちゃんとターンできるん?」「・・・まあ、なんとか…。」「レッスンしたろか?」急遽、六甲に行くことに。彼、冬はスキーインストラクターの、インストラクターなんです。しかも、去年から本気でテレマークにはまっていて、試合で入賞も。これは、ラッキーの3乗?六甲に雪があるのか心配したが、なんとかあるにはある。そしてなにより、教えるのが上手い!思っていたよりずっとヒザを落とすこと、その時上半身にひねり(外向)を加えること、アルペンと同じくフォールラインを意識すること。緩斜面なので、動きに慣れてきたらジャンプ運動を入れる。ジャンプが出来るということは、いい位置に両足がありスキーに運動を伝えられているということ。ストックを持つことが上半身の動きを妨げているので、ストックなしで練習する。うん、このへん、アルペンでいつも自分が子どもに教えてることなんやけどなあ。しかも滑りを、携帯の動画で後ろを滑って撮影して、リフト乗っている間に見せてくれる。うわー。ほんまや。かっこ悪い。でも右足はマシやなあ。自分の後ろ姿なんて見えませんから。この6時間で、劇的に上達(のつもり)。大感謝。


● そして栂池、天狗原。

一番驚いたのは、ハイクアップする人の多さ!山スキーもテレマークもスノーボードも、そして体力
のある一般ゲレンデスキーヤー(アルペンの靴で板かついで登るなんて、すごすぎる)。200人くらいいたのかな。流行ってるんですね、バックカントリー。初のシール登行は、たまに雪がダマになって滑るのがとてもコワイ。斜めに登るようにしているが、急にずりっと滑る。そして、暑い!汗だく。インナー一枚で登る。しかし、天狗原に着くと、風の通り道ですぐハードシェルが必要に。早速、滑りはじめる。雪質が、最初は固め、すぐにべしゃ雪に。滑るのは本当にあっという間で、もったいない感じ。短く刻んでみたり。でもそれももったいない。後半、調子にのってテレマーク姿勢をとってみる。お。面白いかも。面白いと、笑っちゃいます。「もう小屋で昼寝したい」というチャゲさんたちを説得し、ランチ後にもう1回登る。Tankuroさん、つぼ足なのに速い!M角さんと、白馬乗鞍岳の中腹(登ってみると、ほぼ3分の2)までハイクアップする。すごいー、ここまで来た〜。ブッシュの裏で、シールを外す。急斜面でこの作業って大変。今日は天気だからいいけど。そして滑り出す〜。はい、コケマシタ〜。でも、去年のGWに○玉さん、有Mさんとピッケルついて降りたとき、「ここスキーで降りたら気持ちいいだろうな〜」と思っていたことが、こんなに早く実現できて、嬉しかったです。次回は、ぜひロングツアーに挑戦したい。そのためには、来シーズンの早めの時期にゲレンデ特訓を積みましょう、Tankuroさん!小屋に帰っての昼ビール、おいしかったなあ…そして、至福のお昼寝。その起きしなに足がつったのは私です。情けない…。やはりゲレンデとは比較にならない筋肉を使ってるのかな。
 2日目は雨模様だったので、小屋を撤収し荷物を担いで降りていく。荷物が大きいし、視界が悪いし、一般スキーヤー・ボーダーもいるので、「こけない!」を第一目標にする。ということは、あまりテレマークターンはできない。こんな重さのザック背負ってしたことないし。だいぶ下りてきて、そろそろいいかな?あ、Tankuroさんもテレマークターンしてる。あ、こけはった。あ、ドラ猫メリーさんもこけた!よし、そろそろいいか!ということで、最後はちょっと練習してみた。む、難しい!バランスがとれない〜。でも、ロングツアー行くなら荷物重いぞ。ということで、来シーズンへの夢をちらっと見て終わった今回のスキーツアーでした。夕食めちゃくちゃおいしかったです。みなさん、本当にありがとうございました。来年も大経大小屋に行きましょう!「スキーさいこう!」

メラピークKOBE(兵庫県労山に所属する神戸の山岳会)

八ヶ岳・南沢 アイスクライミング 熊山ハイク

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